まだ4月から通う高校が決まっていないのに
塾や予備校は必要なんでしょうか？
私が指導していた塾では
2月末ごろに春休み以降の継続アンケートを
とっていたような記憶があります…
高校生の「塾、予備校」は
中学時代とは使い方が異なります。
継続を決めている方も、迷っている方も
参考になれば幸いです。
集団授業＝大学受験対策を意識したカリキュラム
中学時代の集団授業とちがうのは
・テスト（定期考査）対策はしてくれない
・テスト週間でも、予備校の授業はどんどん進んでいく
という点です。
たとえば、河合塾のグリーンコースを参考にすると
高1数学、高1英語のカリキュラムは
年間を通して決まっています。
各高校から塾生が集まりますが
各学校の進度などは関係なく
あくまで「大学受験のために必要な勉強を、高1から始める」
というスタンスです。
各高校のテスト（定期考査）週間もちがいますが
お構いなしにどんどん先へ進んでいきます。
テスト勉強を優先してもいいですが
先に進んだ分の塾（予備校）の授業は
自分で復習する必要があります。
（今は動画受講もできる時代なので、少しはラクですね）
すでに志望大学・学部が決まっていて
指定校推薦などはいらないので学校のテストはがんばらなくていい！
という人には向いているかもしれませんが
中学時代の集団塾の感覚で続けてしまうと
テスト週間前後でしわ寄せがくるので
両立できるか、事前に考えたいところですね！
なんとなく…で通う場所ではない、というところです。
個別指導＝学校のフォロー、つまりなにをフォローしてほしいのかはっきりさせる必要あり
一方、地域の塾では
「高校生は個別指導だけ対応しています」という塾もあります。
個別指導は「その子に合わせる」というスタンスなので
高1、高2の個別指導は一般的に
学校の日々の予習復習や
テスト（定期考査）対策に利用することが多いでしょう。
高校生になると、定期考査の主要教科で9教科あるので
勉強のペースをつかむには最初必要かもしれません。
とくに英語・数学は
中学時代よりはるかに速く進んでいきます。
ここで、受講するかどうかを考えるなら
「なにをフォローしてほしいのかをはっきりさせておくこと」
です。
個別指導は集団授業や映像授業に比べて
1教科あたりの料金が高いので
それに対するメリットがあるかどうかを考えたいですよね。
たとえば、大学は指定校推薦を考えたいのであれば
「通知表の点数（評定平均）が●必要です」という基準があるので
1回1回の定期考査が大切になってくるので、
ニガテ教科をフォローしてもらうため、など。
ここがあいまいになってしまうと
どの教科も不安だから、全部個別指導で教えてもらう！
みたいな状況になります（笑）
高校生になるとテスト範囲も広いので
すべてを塾でフォローしてもらうのは難しいですし
授業内でやったとしても
あとで自分で復習する時間が限られてしまいます…。
「どうしても数学は、自分だけじゃムリ！」
「英語の長文読解を教えてほしい」
など目的をはっきりさせておきたいですね。
高校入学後に考えても、十分間に合う
結論を言えば
どちらの形態の塾（予備校）でも
高校入学後に考えても遅くないというのが私の意見です。
塾は継続してほしいので
「高1のスタートが肝心！」「部活と両立するために」
などいろいろな宣伝文句で
早めに塾生の囲い込みを始めますが（笑）
そして
私もその一人かもしれませんが（笑）
冷静にアドバイスするなら
上記のようになります。
不安から「とりあえず継続しておこう」よりも
あくまで
自分（お子さま）はどうしたいのか？
塾、予備校をどう利用したいのか？
改めて考えるためにも
ちょっと時間をおいてもいいのかなー、と思いますよ