PSO2 ブログ小説・Midnight-Jab =外伝= 45話「あかりの看護記録3」 | ゆっくり☆一緒に☆NGS☆【仮】

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こんばんわ・・・邪武乃(jab)利休です・・・

さぁ、今宵もMidnight-Jabの時間がやってまいりました・・・

病院の深夜勤務を勤める「あかりさん」に危機が・・・

 

ごゆっくり、お読みください・・・

怪談話を追う男、邪武乃利休

 

 

 

 

◆本編

私の名前は、灯あかりトモシビアカリ)。高校卒業後・・・看護の専門学校に入り・・・試験に合格して・・・看護の仕事についた。

子供の頃は、憧れだったナース服も、毎日着ていると・・・鏡を見るたびにイヤになる。

ナース服が気に入らないのではない。仕事をしている自分が嫌なのだ。

看護の仕事は、決して楽な仕事では無い。人の為に尽くしても・・・感謝される筈の患者から怒鳴れたり、文句を言われたりする。そんな私を見て、師長は・・・私を庇ってくれたり、励ましてくれる訳でもなく・・・

 

師長

「患者様から文句を言われるのは・・・アンタの仕事が、患者様にとって気に入られないからだよ!悔しかったら・・・もっと、ちゃんと仕事をしなさい!」

 

いつも、怒ってばっかり・・・

 

元気をつける為、私はお家で蜂蜜入りのコーヒーを飲むのが日課だった。

 

虫垂炎で入院した新しい患者夜神キルドくん。まだ、ここの病院に馴染めていない・・・仕事先でも、凄くストレスを抱えていたみたい・・・そんな彼にはここで病院生活で元気を取り戻してもらいたい!私は、そう思って・・・一生懸命仕事をしていた。

 

そんなある日、怪奇現象は起こったのだ。

 

 

キルド

「うわああああああああああ・・・・・シーツが布団が・・・蜂蜜だらけだぁぁぁ」

 

彼のシーツや、彼のパジャマ、彼の行く先で・・・

 

なぜか蜂蜜が「床にこぼれていたり」「ベッドや衣服に付着したり」

 

まるで、彼を追いかけるように・・・・

 

それも・・・何故か私が出勤する日にその怪奇現象はおこるのだ。

 

彼は、蜂蜜を購入してるようすは無い!

 

次々におこる、蜂蜜の怪奇現象と・・・看護師長によるお叱りで、私の精神的に疲れきってしまった・・・

 

スーパーで買い物をしていると、スーパーの店員が、

「あかりちゃん・・・最近疲れてるね・・・何か困っているたぬ??

と私に気遣い・・・

 

「テケテケーン☆ 魔封ポケベル~~・・・本当に困った時だけ・・・505って入れて発信するたぬ☆・・・SOSっていう意味なんだよ~・・・その助けて欲しいサインに合わせて、一度だけ除闇っていう名前の正義の味方が現れるたぬ☆

と私にお守りをくれた。

 

私は、使わないつもりだったのだけど・・・

 

 

ある日夜中、キルドくんの蜂蜜だらけの状態で階段から落ちて大怪我をしてしまう・・・という大事故が発生した。

 

 

もう限界だ・・・と感じた私は、ついに「ポケベルの505を押して発信した。」

 

私も辛いが・・・病院で入院中の患者さん(キルドくん)に危機が訪れている・・・

そんな怯えたキルド君を見るが・・・一番辛い。

 

 

 

私が、ポケベルで505を押して発信した・・・その翌日の遅番業務を終え、夜間当直の看護師に引き継ぎ業務を行っている時に・・・・

 

黒いジャケットを着た、長髪の男の人が現れた。

 

グリーンに光る瞳は・・・まるで、人の心の中を覗き込むような洞察力を感じさせた。

 

「失礼・・・こちらに、灯あかりさんは、いらっしゃいますか?」

 

当直の看護師はイラついた様子で・・・

「面会時間は20時までです・・・今は、22時を過ぎてますよ?」

 

あかり

(・・・・・私の名前を知っている人・・・・あの人は・・・もしかして・・・)

 

当直の看護師

「一体、なんの用ですか?どちら様ですか?」

当直の看護師の強気な質問に怯む事無く・・・

黒いジャケットの男は、静かに話した。

 

 

・・・この世の闇を・・・除く者だ・・・・

 

あかり

「あ・・・あなたが・・・除闇さん?」

 

 

 

あぁ・・・・

黒いジャケットの男は静かに答えた。

 

除闇

「アナタが依頼主の灯あかりさんですね・・・・」

 

グリーンの瞳は、真っ直ぐ私の方を見た。

澄み切った瞳の中に私の顔が写ったのが見えて・・・一瞬ドキっとさせた。

 

他人の瞳に、ここまでハッキリ自分の顔が写るという事は、滅多にない・・・

いや、逆に・・・ここまでしっかり、他人の瞳を見た事が無いのかもしれない・・・

 

瞳に吸い込まれた・・・という表現が的確かもしれない。

黒いジャケットに黒髪・・・と漆黒のカラーが多い中で、グリーンの瞳は凄く強調されて目立っていた。

 

 

当直の看護師

「ふぅ・・・灯さん、アナタの知り合い?」

 

あかり

「え////・・・あ、その最近・・・蜂蜜の事件が起こっているから・・・ちょっと調査の依頼を・・・」

モチロン、調査の依頼を直接した訳じゃない・・・ポケベルを鳴らしただけだが・・・そんな事を言ったら話がややこしくなるのは、100も承知だ。

 

当直の看護師

「え・・・アタシの夜診中に調査するの?・・・ちょっと仕事の邪魔になるから・・・日中にしてくれない?患者さん起きちゃうよ!」

確かに、夜の業務の中・・・来客対応や、調査をされたら・・・人の少ない中では対応しきれない。

 

除闇

「ふ・・・まぁ、いつでも良いさ・・・調査は日中でも出来る・・・今日は、挨拶に来ただけだ・・・」

除闇さんは、静かに笑った。

 

あかり

「あ・・・スミマセン・・・私、明日休日なので・・・日中私が、休日出勤をして・・・この方に病院の案内します・・・師長に申し送りをお願いします。」

 

当直の看護師

「うんw・・・まぁ、休日出勤なら文句は言われないでしょw・・・・申し送りしとくねw」

 

当直の看護師に申し送りを終えた私は、先程あった除闇さんという方と一緒に病院を出て喫茶店へ向かった。

今までの経緯を話そうと思ったが・・・すでに、22時30分・・・喫茶店の多くは閉まっていたの居酒屋へ行く事にした。

 

居酒屋の(休めの)チェーン店で私は、アイスティを注文した。

除闇さんは、ウーロン茶を注文していた。

除闇さんが、お酒を飲めるかは不明だったが・・・

勤務中で遠慮しているのかもしれない。

 

 

私は、除闇さんにこれまでの経緯を話した。

 

除闇

「・・・・・そうか・・・ならば、明日病院の中を一通り案内してくれ・・・」

除闇さんは、静かに答えた。

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・」

除闇さんは、霊媒師なのか・・・探偵なのか・・・、除闇さん自身は何も話さない。

自ら余り語ろうとはしない。そして食事中も沈黙の状態だった。

 

食事が終わると除闇さんは、タクシーを拾い、私を家まで送り・・・

 

明日の待ち合わせ場所と時間を決めると・・・そのままタクシーで行ってしまった。

 

 

次の日。

調査をする日だった。

 

私は、看護師長に調査の許可を貰い・・・除闇さんを案内した。

除闇さんは、看護師長の目をチラっと見て、軽く挨拶した。

 

除闇

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

無言だった。

 

私は、蜂蜜の事件のあった場所と、被害にあったフロア・・・そして、最も沢山被害にあったキルドくんの所へ除闇さんを案内した。

 

キルドくんも、必死に除闇さんへ被害にあった内容を伝えたが・・・

除闇さんは、ビックリする程・・・ノーリアクションであった。

 

除闇

「解った・・・ご協力感謝する・・・・」

その一言を言うと・・・キルドくんの部屋を後にした。

 

私と除闇さんは、午前中の調査を終えて・・・お昼を食べた。

 

そして・・・除闇さんは、念の為に私の家も調査してくれた。

 

あかり

「あの・・・・どうでしたか?」

 

除闇

「ご協力感謝する・・・・」

 

あかり

「いえ・・・お礼を言うのは・・・私の方です。」

 

 

 

 

 

一日の調査が終わった除闇さんと私は、喫茶店へ向かい少し話をする事になった。

 

 

あかり

「どうでした?なにか解りましたか?」

 

除闇

「あぁ・・・結論から言おう・・・・」

 

あかり

「はい・・・・」

 

除闇

「蜂蜜事件の犯人は、外部の犯行じゃない。」

 

あかり

「・・・・・はい」

私は、幽霊と言われる事を覚悟して聞いた。

 

除闇

「霊気も全く感じなかった・・・だから心霊現象でもなんでもない・・・」

 

あかり

「へ・・・・・」

 

除闇

「そして・・・解決する方法を言おう・・・」

 

あかり

「・・・・・・え?・・・はい・・・・」

もっと、犯人が誰か?とかイロイロ聞きたいのだが・・・まずは、除闇さんの話を聞くことにした。

 

除闇

「君は、そこの病院勤務辞めるべきだ・・・・」

 

あかり

「え!!」

 

除闇

「直球ですまない・・・・精神衛生状・・・君はあそこの勤務には向かない・・・」

 

あかり

(確かに・・・師長から怒られたり、患者さんが文句を言われているけど・・・いきなりそんな・・・)

 

除闇

「キミの看護の経験を活かして、訪問看護等に切り替える事を奨めよう・・・キミは、あの環境下にはあっていない・・・」

 

あかり

「ちょっと・・・それ、今回の蜂蜜事件とどーいう関係があるんですか?あそこを辞めれば、私は救われるかもしれません!それでも、あそこにフロアの患者さん達は、これからも蜂蜜のオバケに苦しめられるのですよ?」

私は、少しムキになって話をしてしまった・・・・キルドくんもフロアの患者さんも苦しめられてきた・・・・私だけ逃げて助かるなんて・・・絶対出来ない。

 

あかり

「・・・・・・ゴメンなさい・・・少しムキになってしまいました。」

 

除闇

「いや・・・良いんだ・・・それだけ、あかりさんは患者さんに元気を分けてあげたいキモチが強かったんだ・・・」

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

除闇

「だが、もう無理はしなくて良い・・・・キルドくんも、いずれ虫垂炎の様子が良ければ退院する・・・・もう心配はいらない・・・」

 

あかり

「・・・・・それでも、やっぱり・・・病院内で悪さをした犯人を許せません・・・どうしても、その人に悪さをして理由が聞きたいです。」

 

除闇

「隠しカメラで、その犯人を撮る事も出来るが・・・そんな事をしてその犯人を追い詰める事はしたくは無いんだ・・・・」

 

あかり

「アナタは犯人の味方をするんですか?」

 

除闇

「・・・・・・・その犯人も、悪さをしたくてやった訳じゃない・・・」

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

除闇

「罪を憎み・・・人憎まずという言葉があるだろう?・・・その加害者も。、決して悪い奴じゃない・・・」

 

あかり

「除闇さん、優しい方なんですね?・・・・・でもどうして、そこまで言い切れるんですか?」

 

除闇

「俺が除くべき闇は・・・・人が持っている心の闇だ・・・だから、イタズラに人を追い詰めたりはしない・・・人は変れるモノだ・・・・」

 

あかり

「//////////」

 

除闇

「今回その加害者も、変る事が出来て・・・もっと多くの人を救える人になったら・・・素晴らしい事だと・・・俺は思う。・・・だからこの件は、俺を信じて、俺に預けてくれないか?」

 

 

 

 

 

 

私は、除闇さんの助言を聞き・・・・

病院勤務での看護の仕事を辞めて、在宅訪問の看護課についた。

 

私が、病院を辞めた後・・・除闇さんがどのように調査をしたかは不明だが・・・

嘘のように、蜂蜜事件は治まり・・・キルドくんも無事に退院したらしい・・・

 

 

 

 

 

あかり

「さーて、今日も仕事が終わったぞ☆・・・蜂蜜をパンに塗って食べようかな・・・・」

 

 

あかり

「除闇さんって人・・・・どうしてるかな?・・・・元気にしてるかな?・・・・」

 

 

あかり

「今度会ったら・・・お礼がしたいな・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

あかり

「除闇さんって疲れたりしないんですか?」

 

 

 

 

あかり

「疲れたときは。甘いモノが一番ですよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「・・・・・・・・・・・特に、蜂蜜が・・・一番ですよ☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・・もしかして、疲れてませんか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「蜂蜜・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「蜂蜜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あかり

「私の家の蜂蜜・・・・・

 

アナタにも

 

分けてあげますよ☆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蜂蜜

 

 

 

蜂蜜

 

 

 

 

蜂蜜

 

 

 

 

 

 

ハァハァ・・・・・

 

 

 

 

 

 

みんな元気になーれ