学園モノのブログ小説です。

主人公ネロが、高校二年生としての一年間の学園ライフを描く。



07話は、とある日曜日のお話を描きます。

 

ゼロ話

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12425991881.html

 

01話から、読まれる方はこちらのURLをクリック

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12425999616.html

 

前回の話は、こちら

https://ameblo.jp/rum-xxx-03/entry-12433770268.html

タ・タ・タ・タ・タシロス♪




【本編】

高校二年生の男子、新宿ネロは・・・
同じ高校の保健室女性教師、大塚千恵と共に二人きりでとある店にやってきた。


その店とは、


「ドンキホーテ」

 

きっかけとしては、学校の保健室の床が破損してしまい。修理しようとしたのだが、工具が無い!

という事で急遽日曜日に購入する事になったのだ。保健室の大塚先生が購入する事になったのだが、流石に重い工具を女性一人に運ばせる訳にはいかない!という事でネロは自ら同行を買って出た。

 

ーーしかし、な、なんという事だ。(荷物持ちとはいえ)この俺が女性と二人きりで、買い物とは!!

ーーこれは、まさしく「デート」といって過言ではないのでは!

ーー今日は、学校で使用する工具を購入するためにという口実でドンキホーテにやってきた。いや、口実じゃない!ホントに買い物だ!女性だけで荷物を持つのは大変だから、俺は荷物持ちの手伝いをするという役目があるのだ!下心等、一切持ってはいないのだ!


「新宿くん、付き合ってもらって悪いわね・・・」
ネロの隣で大塚知恵は言った。

ーーち、近い!俺の隣にピッタリと美人な大人の女性が!!一年前の俺から全く考えられない!

「新宿くん??どーしたの?真っ赤な顔して黙りこんじゃって・・・」
ネロは、女性と二人きりで外出等はしたことが無い為、この今までになかった環境下に適応するまで、慣れる時間が必要だった。

「いえ、いえ、こ、こーいう雰囲気慣れなくて、緊張してしまって・・・」
ネロは、この台詞を話すのが精一杯だった。気の利いた世間話をしたり、エスコートをするだけの余力は無い。この空間に立っているのが限界(リミット)であった。


「フフン・・・緊張ロボットかぁ☆」
大塚知恵は、ネロの現時点の状態を見て小さく笑った。大塚知恵は、ネロの初陣に大きな期待をしていなかったのか、初々しい若い男性の様子を見て楽しんでいるのか

大塚知恵は、ネロの手を引っ張った。

「ねぇ、せっかくだから~一番上のフロアから全部見て行かない?・・・で、工具を買うのは最後にしましょー☆」

「えっ!」


「だって、せっかく来たんだしー・・・工具重いしぃ~・・・それとも、先生とここにいるの・・・嫌?」
大塚知恵は、顔を近づけてネロに聞いた。甘い大人の香りがして、ネロはドキっとした。

「いえ!断じて嫌ではありません!幸せです!天国です!」
ネロは、握りこぶしを握って、胸に手を当てた。
すると、大塚知恵先生はその握りこぶしを、ぐいぐい引っ張り、無邪気な子供のようにネロをエレベーターに連れていった。

「まずは、8階(最上階)に!デス☆(ポチ」
ボタンを押すとエレベーターのドアが閉まった。

「フフ、二人っきりね☆」

ピンポーン

エレベーターは、最上階にたどり着く前にワンフロアだけ上がり、ドアが開いた。


「そーでも無いみたいですね・・・」

知恵の言葉に全否定するように、一気に人が入って来た。

「あ、うあ・・・ヒエ!・・・デスゥゥ(苦)!!!」
ネロと知恵は、エレベーター内に入って来た大勢の人達の力で一気に壁側まで押し込まれた。


「こ、これは厳しい・・・ぐぐぐ(白目」
エレベーターに乗ってきた乗客は、確実に自分も乗る為に、次から次へと目の前の人を押し込み自身の位置を獲得する。当然最初の方に居た人は、不意に予想以上の力で押されるため、耐性を崩しその体重を壁の方向へと預ける形になる。最も壁側の近くに居るモノへ、総合体重の圧力かかり負担は大きい。





ピンポーン 8階(最上階)。

エレベーターに乗った多く乗客達は、途中のフロアで降りた為、8階にたどり着いた際は、再び二人きりになっていたが・・・「二人きりだね☆」という甘いムードではない。


「ハァ・・・ハァ・・・・なんとか無事にたどり着いたか・・・・(白目」

「死ぬかと思った・・・デス」

知恵は、せっかくセットした髪型もほぼボロボロになり、眼鏡もずれていた。


8階は、ちょっと大人の「アダルトコーナー」だった。扱っているのも、アダルトグッズが多数。
ネロは、固まってしまった。

「・・・・・8階は、見なかった事にしましょう」
(眼鏡と髪型を手早く直した)知恵も、流石に18禁の世界に高校2年生のネロをデビューさせる訳にはいかない。もしかしたら、既にデビューしている可能性もあるが、一緒に入るべき空間ではないと思った。


ピンポーン 7階。

7階は電化製品が色々あった。ネロは、実は電化製品が好きだった。

ネロは、電化製品の知っている知識ひたすら話し続けた。(それもオタクかな?と思える程のカナリ早口で・・・)
知恵は、少しいつも以上に目を丸くして「うんうん」と相づちを打ちながら聞いていた。

「あ、スミマセン・・・俺ばかり話してしまって・・・」

「フフン♪・・・良いのよ☆私も、楽しく聴かせてもらっているから☆でもね・・・時々そーやって気遣いが出きるとこは、流石だな!って思ったよw」

「あ、いや////」

「私、電化製品の知識とか知らなかったから・・・凄いなって思って聞いてたよ?」

「あ、そっすか?退屈させてしまったかと・・・」

「全然退屈だなんて思ってないよ?せっかくだから、そんなに気にしないで☆そーやって、時々気にかけてくれ姿勢は、大人だなぁって思ったよ☆」

 

 



「///////」
ネロは、照れながら頭をかいた。

 

余談だが・・・w。実は、この時点で知恵はサ・シ・ス・セ・ソ・・・を用いてネロ褒めていた事にネロは気づいていない。


「あぁ!!!電気ドリルがあった☆ここなんだね!工具があるの~ちょっと見ていこう!」
知恵は、ネロの手を引っ張った。


「ちえモン先生!そんな引っ張らないで!」
ネロは、ちょっとだけ大きい声を出した。
話し方としては、とあるイケメン芸能人キ●タクの「ちょっと待てよー!」っぽい言い方を意識して、ネロは言ってみた・・・流石にそこは、知恵には触れて貰えなかった。

ーー「今の話し方、キム●クっぽいね☆似てたよ!」と言われたら、「んな事はない!」とタ●リの真似をして笑いを誘うつもりで言おうと用意したんだが、流石に上手くはイカナイな・・・


知恵は、電化製品の工具売り場に展示してある電気ドリルを手に取った。

「これ、凄い!大きい!重い!・・・これ、どうやって動かすの?」
と知恵は、ネロに電気ドリルを手渡した。

ネロは、勘で電気ドリルのストッパーを外し、勘でスイッチを入れた。

ウィィィン


「あ、動いた!」


「凄いデスゥゥ☆」
知恵は、ネロの手から電気ドリルを奪い取ると、パワーをMAXにしてスイッチを入れた。



グィィィィィィィィン!!


「ひえ!」
ネロは、その恐ろしくデカイ音にビビってしまった。


電気ドリルの値段は、どれも高額だった。それ故に万が一その場で落としたり破損させてしまった場合の弁償額もヤバい。

「ちえモン先生!そのくらいにした方が・・・」

知恵は、ネロの制止も聴かず、充電されたバッテリーが切れるまで、爆音を鳴らして電気ドリルで遊んでしまった。

カナリ気にいってしまったのか、目がギラギラしていた。


 

 

ドンキホーテを8階から4階まで見て回った後・・・

 

知恵の提案で・・・喫茶店に行くことにした。ちょっとした休憩だった。



喫茶店の窓からは、ネットカフェが見えた。

「へぇ~・・・この近くに快活があるんだぁ・・・」

ネロは、呟いた。

ネロのつぶやきが聞こえたのか、知恵が続けた。

「あら、新宿くんは・・・ネットカフェとか好きなの?」

 

「あ・・・いや、俺のやってるオンラインゲームが丁度実装されてまして、ネットカフェでプレイすると、アイテムとかイロイロ貰えまして・・・俺、たまーに行くんスよ!」

 

「へぇ~・・・ゲーム好きなんだぁ・・・ゲームとかパソコンとか詳しいのかな?先生あんまり詳しくないから~今度教えてね☆」

 

「え?先生・・・ゲームとか興味あるんですか?」

ネロは、少し嬉しそうに聴いた。もしかしたら趣味があうのかな?ゲームの話で楽しく盛り上がれるのかな?と期待したからだ。

 

「ふふ・・・まぁ、最近テレビでCM多くやってるからね・・・あんだけやってると、どんなもんかなぁ?と・・・話題に乗れる程度の知識って、あった方がいいのかな・・・とね」

知恵の話す興味とは・・・多少のにわか知識があった方がいい、といった程度でガッツリハマリたい訳ではないらしい。

 

「ウチの学校の生徒とかも・・・他にもやってる人いるのかしらね?」

 

 

 

 


客「イケー!勇実ぃ!今までサボった分レベルを上げるのよぉぉ!」

 

隣の客「みひろん・・・もうちょい静かにした方が・・・・」

 

店員「お客様・・・静かにしてください・・・」


「案外、今頃誰か、あそこの黙々とゲームしてたりして☆」




「ハハハ・・・まさかw」

ネロは、ちょっと覗いてみたいな・・・と思いつつ軽く流した。

ホントは、同じゲームやってる仲間が居たら、男女問わず「すげー」話したかった。

趣味の合う友達がいたら、もっと学校生活が楽しくなるだろう・・・






「ねぇ・・・・」

知恵は、静かにネロ問いかけた。

 

「あ・・・はい・・・」

知恵の丸い瞳はネロを吸い込みそうな勢いだった・

 



「新宿くんは・・・学校で気になる人とかいるの??好きな娘とかできた??」

 

「え!!いきなり、そっちの話ですか??急だなぁぁ・・・・」

 

「ふふふ・・・ネロくんは、まだまだ若いんだから、沢山人生を楽しまないとだめよ?」

 

「いやいや!先生だって、充分若いですよ!俺・・・先生と一緒に過ごせてホントに楽しいッスもん!」

 

「フフフ・・・アリガト!デス☆・・・今日は工具を買うって事で一緒についてきてくれたけどね☆・・・でも、せっかくの休日は、やっぱり・・・ホントに好きな娘と一緒に過ごした方が良いと思うの☆・・・先生は、新宿くんのホントに素敵な人だと思うの・・・だからこそね☆新宿くんには幸せになって欲しいの☆・・・・・好きな人には、幸せでいてもらう☆これが、先生からの願いデス☆


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ネロの選択肢

1 やはり、渋谷実尋の顔が脳裏に浮かび、言葉が出なくなり斜め下を向いた。

2 意外にも、目黒恋華の顔が脳裏に浮かび、以前木刀がぶつかった頭のコブをさすった。

3 後輩の、御徒町霧恵の顔が脳裏に浮かび、目の前のお茶を持って言葉を飲み込むかのように、お茶を飲み干した。


4 ネット上彼女と言える、ミクミクさんを思いだし、「バカか?俺は・・・」と首を左右にふった。


5 真っ直ぐ目を反らさずに、迷いなく、大塚知恵の顔を見続けた。





この時のネロの選択肢で、次回からのストーリーに変化が起き始めマス☆


 


ネロの選択肢により、歯車が動き出します

 

08話

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