学園モノのブログ小説です。


主人公新宿ネロが、高校二年生としての1年間の学園ライフを描く。

ラブ?コメのお話し!

高校1年生では、帰宅後ゲームばかりだったネロ!

高校2年生では、見事生まれ変われるのか?w

 

ゼロ話

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前回の話は、こちら

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【本編】

美しく長い銀髪靡かせ、黒いロングコートを着た人物がゆっくりとした歩調で学校へ向かっていた。


長い銀髪の人物が、横断歩道を渡っている際
死角から車がやってきた。

長い銀髪の人物は、信号が青である事は確認したが、どうやら車の方は酔っぱらい運転だった様子で勢い良く突っ込んできた。


「危ない!」
ネロだった。
長い銀髪の腕を引っ張り、間一髪といった所で車に引かれる所を防ぐ事に成功した。


「ふぅ・・・あ、危なかった・・・大丈夫ですか?・・・」
ネロが訊ねると、銀髪の人物はゆっくりと立ち上がった。カナリの長身だった。黒いロングコートからの下は何も着ていないのか・・・胸元が全開に露出していた。男の人だった。

長い銀髪は前髪はカナリ長く顎の辺りまでの長さだった。真ん中で分けられており、ワンレグスという感じの髪型に属するのだろう。エメラルドのように光輝く瞳を持っていた。


「・・・キミが、俺を助けてくれたのか?・・・フ・・・油断していたとは言え、礼を言おう。」
銀髪の男性は、軽くネロに頭を下げた。

「あ、いえ・・・そんな。」
ネロは、頭をかいた。


「そうだ・・・これは、ほんの礼だ。受け取ってくれ・・・」
銀髪の男性は、懐から紙のようなモノを6枚出して、ネロに手渡した。

「え・・・お礼なんて、あ!」
お冊(諭吉)かな?と思ったが・・・少し小さい紙で、「集めて嬉しい、うどん札」
と書かれていた。

ーーこれって、丸亀製麺のうどんサービス券だ。3枚でトッピングが一つ無料に出来るって事は、二人分かぁ。


「あ、ありがとうございます・・・ってアレ?居なくなってしまった。」
ネロがお礼をしようと思ったが、銀髪の男性の姿はなかった。





ーーうどん札か、二人分あるし・・・誰かと一緒に行きたいな。よし!渋谷を誘ってみよう!

ネロは、教室に入ると実尋の所に向かった。
「おはよう。渋谷・・・」

「おぉ☆新宿クン!おはよう☆」

実尋はいつも通り明るく返事をした。

振り向くたびに、シャンプーの香りがする実尋は、ネロにとって毎日‘癒し‘と‘ときめき‘を与えてくれる

「あのさ、今度の日曜日・・・暇か?良かったら・・・うどん屋とか・・・」

「あぁ・・・ごめん!日曜日は、あいにく予定が・・・え??うどん屋?」

「そーなんだ。実はさっき、男の人から丸亀製麺のサービス券を貰って、時間あったら・・・一緒に・・・と」

「うーん・・・・気持ちは嬉しいけど、新宿クン。それアタシなんか誘って良いのかい?他に誘いたい人が居るんじゃない?」

「え・・・?俺は、渋谷と一緒に・・・」

ネロが何かを伝えようとしたが・・・実尋は、その前に話を伝えた。

「せっかくの日曜日だし、学校休みだし・・・先生達も休日らしいよ?」

「え?」


「さて、ちょいアタシ恋華のトコに用事あるから、またね☆あぁ・・・そう言えば、ちえモン(大塚先生)丸亀製麺、凄い好きらしいよ☆」


実尋は、そーいうと足早に去っていった。

ちえモン先生。大塚知恵先生のニックネームである。生徒達からは親しみを込めてそのように呼ばれることが多い。

ーーちえモン(大塚)先生、丸亀製麺が好きなのか・・・意外な情報だな。この前、冷蔵庫借りちゃったし・・・お礼に声かけてみようかな?

実尋は、教室を出るフリをして、ネロの様子を見ていた。
「私は、キミを応援するぜ☆頑張れ!!ネロ!!」
と小さな声で言った。

大塚先生と話していると時のネロは、カナリデレデしている事が多い。・・・というか、学校の男子は大体大塚先生と話している時は、デレデレになる。年頃の異性の魅力に気づき始めた男性は、保健室に行った事があれば・・・大体大塚先生にハマってしまう。容姿の魅力と大人の包容力を合わせ持つ、大塚先生は・・・女子生徒より、大人で学生達の母親より若い、丁度中間のストライクゾーンになり、保健室でいつも待っている・・・そんな存在である。「モテないメンズは、ゾッコンちえモン!」という格言が、女子更衣室の中では噂になっている。
実尋は、ネロは大塚先生に思いを寄せている!ならば、奥手な新宿クンの為に人肌脱いで、背中を押してやろうじゃないか☆そんな思いだった。

「・・・みひろん。」
恋華は、目を細くして実尋を見ていた。
「ん?」

「お腹鳴ってるよ・・・日曜日に予定があるなら、今日の帰りに行けば良いのに・・・」

「バッキャロー!こちとら、胃袋の全てをラーメンに捧げると誓った身よ☆他の麺類に浮気なんざぁ・・・おてんと様がぁ~黙っちゃあいねぇぜー」
若干江戸っ子口調で、話す実尋を見ながら・・・恋華は、さらに目を細くした。ラーメンに胃袋をささげたとか・・・そういう問題じゃないでしょ・・・と言いたげな目をしていた。実尋自身決して、ネロが嫌いな訳じゃないし、どちらかというと信用している方であるハズである。

なんで、こーなるのかな・・・と恋華は顔をしかめた。

 


ぐぅぅぅ


「みひろん、お腹鳴りすぎ・・・」

「すまない・・・恋華!ちょいと学食にパン買いにいくのに付き合ってくれ・・・」

「いや、休み時間終わるし・・・間に合わないから・・・」

「ひぇぇぇ(泣)」
実尋は、ちょっと減量してみようかな・・・思ったらしく夕飯を抜いたのだ。決して太っている身体ではないのだが、年頃の女の子は、時々前後する体重のほんの僅かな数字が気になってしまうらしい。

空腹状態の実尋は、早弁作戦に失敗したまま、無情にも次の授業が始まろうとしていた。



 

 

 

 

 



昼休みの時間。

ーーさて、昼休みになったな・・・ちょっと保健室へ行ってみよう。ちえモン(大塚)先生居るかな?


ネロは、大塚先生が実は好物である丸亀製麺の「うどん札」を手に大塚先生の所へ向かった。


保健室には、意外な人物がいた。

「あ!貴方は・・・」
そこには、登校中に出逢った銀髪の男性が居たのだ。


「ふむ・・・キミか、」
 


「あら?二人ともお知り合いかしら?」
大塚先生は、二人に訊ねた。


「あ、ちえモン先生・・・実は、この方と偶然出逢って・・・」
ネロが説明を始めると、

「あぁ・・・車にぶつかりそうな所を彼から助けてもらったんだ。」
銀髪の男性も、ネロに続けて話した。


「へぇ・・・新宿くん!お手柄ね☆」

「そうだ。自己紹介がまだだったな・・・この学校の進路指導担当になった・・・」


タ、タ、タ、タ、タ、タ(銀髪の男性のテーマ曲)

「・・・タシロス(仮)と呼んでくれ・・・よろしく頼む」

タ、タ、タ、タ、タ、タシロス♪(彼専用テーマ曲ですw 以後彼登場の際は自動で流れテーマ曲なのでご了承下さい)


「あの?なんか変な音楽が聴こえてきましたよ!!」

「気にしたら負けよ☆新宿くん☆人生にはスルー(聞き流す事)が大事な時もあるのよ」

「クラスファーストNo.1の俺だけに許されたバックミュージックだ!」

「く、クラスファーストってなんですか?」

「新宿くん☆スルーしなさい。」

大塚先生は冷静に素早く言いきった。

「こちらの世界で言えば、エリートの10倍凄いという事だ・・・」

「え、エリートってなんの・・・」

「スルーしなさい・・・中二病が移るわよ」

「良い機会だ・・・進路指導の一環として指導してやろう。社会環境において、人は常に評価対象にあり、誰かと比べられているのだ・・・エリートとは、評価対象の中でも優秀と判断されたモノに与えられる称号だ。そして常に優秀であると評価される為に、惜しみ無い努力が必要だ。簡単に言うと・・・常に全力で取り組み、如何なる状況下で成果を出す!それがエリートだ!」

「・・・・・・・」


「なるほど・・・」

普通に納得するネロに、対して大塚先生は無言で眼鏡だけが白く光った。(内側の目から出る表情は眼鏡が光って良く見えない)


そこに、一匹のハエが飛んできた。



「む!・・・ハエか、しかしエリートは・・・兎一匹たりとも容赦はしない!」

タ、タ、タ、タ、タ、タ、タシロス♪(またまた、テーマ曲)

「兎じゃなくて、ハエよ」
毅然とツッコミを入れる大塚先生。
 

 



-天照-
 

 


「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
タシロス先生は、懐からからツマヨウジを抜刀し、ハエに向かって、高速の斬撃をお見舞いした。

「・・・保健室で飛び跳ねないでください。生徒が見たら真似します」

タシロス先生のハイテンションなノリに冷静に注意する大塚先生。



今度は、床にアリが一匹やってきた。
どうやら、最近ネロがドーナツを持ち込んだ際、砂糖がこぼれたらしい。

タ、タ、タ、タ、タ、タ、タシロス♪(しつくも、テーマ曲)
 




-獄門-
 

 


「逃がさん!冥土へと、誘ってくれる!!!ふおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

タシロス先生は、空中で反転し床に居るアリめがけて、ツマヨウジを向けたまま一気に急降下し、アリの眉間(ぶっちゃけホントに刺さっている疑問だが・・・)に正確に刺しに向かった。


ドドー!!!!勢い良く保健室の床に全体重を乗せた為、床のタイルにヒビが入ってしまった。


「!!」
 

大塚先生のメガネがキラっと光った。

「凄い・・・これが、エリートか!」
ネロは、胸の前で拳を握った。ネロ自身も中二病の気がある為、カッコいい!そう思ってしまったのだ。

「ふ、少しだけ着地が乱れたな・・・如何なる状況下でも全力を尽くす事で、日常の何気ない瞬間からも学びがある・・・これが、真のエリート・・・クラスファー・・・」

カッコよく物事を纏めようとしたパフォーマンス型始動に進めようとする、タシロス先生に対して

「ゴホン・・・床にヒビが入ってしまったので早急に修理の手配をお願いしマス。」

淡々と話す大塚先生。


「ふ、その程度の床のヒビ・・・捨て置けば・・・」

目を閉じて長い銀髪をかきあげクールに決めようよしたタシロス先生に、

 

この後、

大塚先生の雷のような鋭い一言がタシロス先生との絶対的な上下関係を示した。



「返事は?」


「はいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!(涙目)」
全力で‘きおつけ!‘の姿勢を取るタシロス先生。その姿は、鬼軍曹に扱かれる軍人の様だった。
 

 

 

 

 

 

 

 

「???どうしたのかしら?新宿くん??冷凍食品みたいに固まちゃってぇぇ~・・・クスクス、可愛いわね☆」

 

「・・・・・・な、なんでもありません・・・・」

ネロは、「うどん札」を引っ込めた。

 

 

 

 

 

タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タシロス♪



つづきデス

07話

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NEW キャラクター

タシロス先生(偽名)本名はあえて書きませんw

本人曰く、クラスファースト№1の超エリートらしい。

実は、雪だるまが好きらしく、北海道から毎日都内に通っているという、超遠距離通勤。

交通費は、至急減額を超えてしまっているらしく、実費負担額がエリート級w

常時腰に爪楊枝(ツマヨウジ)を携帯しているのは、彼の母国では2メートル程の刀を携帯していいらしく、ホントは刀を自前のカタナを持って歩きたいらしい。本人曰く、常人を超える身体能力を持っているが、日本人に合わせて生活する為に、自身で封印したと言っている(勿論ホントかは、不明)万物を治める話術も学んだと語るが、この社会に適応する為、「演技」というモノで得意の話術も封印したと語る(ホントかは、不明である)

尚、共有鯖船学園(サバガク)では、進路指導員担当の教師らしい。

(自身でかけた封印術が強すぎたのか?)大塚先生に全く歯が立たない・・・・