灘高京大出身の落語家?! ~大阪旅行⑩~ | そろそろ、ソロ活

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幕が開くと、落語家さんが次々と登場して話術を繰り広げます。

 

「みなさん、SNSで繁昌亭のこと、宣伝してくださいね。

 ...あ、今日の年齢層やとちょっと無理か...。」

 

など、出だしの小話でお客さんをリラックスさせておいて。

 

おもむろに羽織を脱いだかと思うと、落語本編にするっと入っていく。

 

その様は、お見事のひとこと。

 

いつの間にか、噺家さんが紡ぎだす世界にどっぷりはまり込んでいました。

 

 

 

この日見に行った寄席は、たまたまですが桂福丸さんの繁昌亭特別賞受賞記念公演でした。

 

お笑いにも落語にも疎い私は、当然、桂福丸という名前を聞いたのもこれが初めて。

 

全く先入観なく見させていただいたのですが、なんとこの方、日本でも屈指の名門校である灘高校のご出身だとか。

 

さらに京都大学法学部に進学されているので、まさにエリート中のエリート。

 

 

失礼ながら、なんでそんな人が落語家に?!


が、噺を聞いてみると、その素晴らしさに唸らされました。

 

身振り手振りも話し方もそれほど大げさではなく、他の噺家さんと比べて、どちらかと言うと控えめ。


なのに、それぞれの登場人物のキャラクターがくっきりと浮かび上がる。

 

座って話しているだけなのに、登場人物がまるで目の前で実際に動き回って会話をしているよう。

 

さすが、賢い人は何をやっても見事にこなすなぁ、と感心しました。

 

 

 

口上のときのみ、撮影可でした。

 

寄席の雰囲気をほんのちょっとお裾分け。

 

 

声を出して何度も笑っている内に、あっという間に終演時間。

 

つまらなかったら途中で出て来よう、と考えていた自分を叱りつけたい。

 

言葉の持つ力に、改めて気が付かされた貴重な体験でした。