大安寺から再びてくてくと小1時間ほど歩き、奈良市の中心部へ。
次の目的地は、興福寺
こちらも南都七大寺のひとつで、奈良のシンボルともいえる国宝の五重塔が有名です。
ただ、肝心の五重塔は現在修復中。
明治以降120年ぶりの大修復だそうで、8年かかるとか。
ということは、修復が完了する頃には私は何歳になっているんだろう...?
頭の中で計算して、うん、まだまだ行けるはず!と再訪を心に誓ったのでした。
ちょうど北円堂が、春季の特別開帳中。
運慶晩年の傑作である、弥勒如来像(国宝)などが拝観できました。
まるで人間の心を隅々まで見渡し、そしてすべてを許してくださるかのようなまなざし。
仏像の知識が全くない私でも何か特別なものを感じて、しばらくその場を動けないほどでした。
興福寺のすぐふもとにある猿沢池まで下りていくと、池のほとりにスタバを発見。
朝ご飯を食べていなかったので、ちょっと一服しようと近づいて行ったら、その少し先になにやら人だかりが。
見に行ってみると、中谷屋というよもぎ餅で有名な和菓子屋さんでした。
できたてのよもぎ餅を1個から買えるようだったので、さっそく並んでみることに。
行列にはなっていましたが、回転が速いので10分ほどで購入できました。
つきたてほやほやのよもぎ餅はまだほんのりと温かく、持ち方を間違えると垂れてしまいそうなほど柔らかい。
スタバまで戻ってコーヒーをテイクアウトし、猿沢池のほとりのベンチでいただくことに。
よもぎ餅はふわふわと、お餅とは思えないほど軽い食べ心地。
中に入っている粒あんも甘さ控えめで、コーヒーのお供にピッタリです。
コーヒーを片手に水面に映る興福寺の五重塔を眺めつつ、つきたてのお餅を頬張る。
しばし、この上なく贅沢な時間を味わいました。