【リーグワン2023-24】プレーオフ 準決勝 埼玉ワイルドナイツ VS 横浜イーグルス | ラグカフェ編集部の取材メモ

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5月18日(土)、今シーズンをここまで全勝の16勝で迎えた「埼玉パナソニックワイルドナイツ」と10勝6敗と4位につける「横浜キヤノンイーグルス」との準決勝が、秩父宮ラグビー場で開催されました。

このカード、実は5月初旬の2週間前に、大分の地で対戦したばかりのカード。決勝前、1発勝負の試合を観ようと、この日は15,464人がスタジアムに駆けつけました。

 

快晴が広がる秩父宮ラグビー場


以下、試合結果です。

NTT ジャパンラグビー リーグワン 2023-24 プレーオフトーナメント準決勝 試合結果
 

■2024年5月18日(土)14:05 秩父宮ラグビー場 
埼玉パナソニックワイルドナイツ 20-17 横浜キヤノンイーグルス

 

(写真:国分)

 

決勝への切符は、ワイルドナイツの手に

▶最初のトライは、開始早々に埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、ワイルドナイツ)14番WTB竹山晃暉が決めて、コンバージョンゴール(以下CG)も決まり、7点を先取。しかし、横浜キヤノンイーグルス(以下、イーグルス)10番SO田村優もPGを狙い、4点差へ詰め寄る。しかし、ワイルドナイツ4番LOジャック・コーネルセンがトライを決めて、10-3。前半27分、ワイルドナイツ松田力也がPGを決め、13-3で前半を折り返した。▶後半最初のトライは、イーグルス7番FLシオネ・ハラシリ。コンバージョンゴール(以下CG)も決まり、7点を追加。また、この日も今シーズンは好調な11番WTB竹澤正祥が続き、17-13へと逆転へ。しかし後半19分、ワイルドナイツ12番CTBダミアン・デアレンデがトライを決め、そのままのスコア20対17で、ワイルドナイツが、プレーオフトーナメント準連勝でも勝利を飾った。

 

 (写真:国分)

 

以下、記者会見でのコメントです。

■埼玉パナソニックワイルドナイツ 

 

■ロビー・ディーンズ監督(写真右)
「接戦となった試合だと感じております。イーグルスは、すごくいいプレーをしてきてくれましたし、この時期になると、毎年毎年イーグルスさんとの試合ですけれども(笑)。来年は、ぜひ違う相手と戦いたいな.....と思っているところはあるんですが。戦術的には、自分たちにプレッシャーをかけてきてくれました。その中でも、自分たちの抜け道というものを見つけ出していけました。質の高い選手がミスをしてしまうというときは、大体すごくタフな試合であり、そのレベルが高かった試合でした。来週に対して、いい準備が出来ました。」

■坂手淳史キャプテン(写真左)
「イーグルスは、田村優さん中心に、しあげてきてました。キックをうまく使いながら、両サイドにアタックもありましたし、フォワード(FW)も力強いアタックしてきたので、僕たちのディフェンスとしては、タックラーの処理が2人目のところで組み続けてしまったところが、少し自分達を後ろに下げてしまった要因ですし、ロールアウェイだったり、ジャッカルができなかった要因です。少しずつ下がることによって、チャンスがなかなか作れなかったっていうところも大きいんじゃないかなと思ってます。そこのところを修正すれば、もっと自分たちのディフェンスは良くなると思います。ただ、イーグルスはいいところアタックしてきましたし、スピードも良く分析をした上で、自分たちの弱いとこに対して、アタックしてきたんじゃないかなというふうにと思います。」

〇横浜キヤノンイーグルス

 

〇沢木啓介監督(写真右)
「まあね、今シリーズ多分ベストゲームだと思うし、みんな多分今持ってる力を出せた。もちろん負けたら悔しいですけど、今の自分たちの力を出してのゲームだと思う。負けるなら、基本的にこういうゲームをやんないといけないと思う。もちろん勝ちたかったんですけど、試合前もちょっとメンバーのトラブルとかもあって、そこがやっぱ勝負どころをよくわかってるワイルドナイツの方が、そういう経験ある選手がたくさんいるので、そこはもう本当一つやっぱり上手だった(ということです)。」

〇梶村祐介キャプテン(写真左)
「監督も言いましたけども、現状自分たちが持ってる力っていうのは、今日出し切ったと思って、出し切ったからこそ、次の課題がこの3点につまってるっていう感じてるんで。今日準備してたことは、選手は出し切った結果、最後いうふうにみんな倒れてるみたいな、ああいう形になったのかなと。」

試合後、以下の選手にインタビューしました。

〇埼玉パナソニックワイルドナイツ マリカ・コロインベテ選手


ーー今シーズン3度目の対戦となりました。感想をお願いします。
「相手を準備してくるというのは予測できていましたし、それに対して自分たちもしっかり準備をしていたので、来週も積み重ねをしていきたいなと感じてます。」

ーー攻め込まれる場面もあったと思うんですけども、ご自身としてディフェンス面は、どんなふうに感じてましたか。
「先ほど申し上げたように、相手のバックスが後ろで結構動きもあるところが多かったので、フォワード達を助けるためにも自分たちがコミュニケーションをしっかりとっていって繋がっていって助けなきゃいけないなというふうに感じてました。それは前々からも言ってることであるので、すごい簡単に修正できるんじゃないかなと思ってます。」

ーーご自身のパフォーマンスは、いかがでしたか。
「自分の仕事をやり切れたんではないかなというふうに感じております。試合を見てからじゃないとコメントがなかなかしづらいとこあるんですけれども、コーチングスタッフとチームメイトたちが嬉しく、喜んでいたので、自分の仕事でいきたいなというふうに感じてます。」

ーーいよいよファイナルですが、意気込みを。
「自分たちとしては、来週来る瞬間のために準備してきましたし、戦ってきましたので、シーズン通して、あと1試合必ず勝っていきたいなというふうに思ってます。昨シーズンのような結果に終わら終わらせてはいけないというふうに思っております。その瞬間のために、全力で戦っていきたいなというふうに思います。」

〇埼玉パナソニックワイルドナイツ 藤井大喜選手


ー今シーズン3回目の対決となったと思うんですけども、試合を振り返っていかがでしょうか。
「3回目で、すごくやってくることも結構わかった相手だったんすけど、そこで開幕戦とあと16節の大分でやったときは、スクラムで結構プレッシャーかけられてたんで、そこをしっかり対応して、この大事な試合で、スクラムペナルティを取れたので、そこはすごく嬉しかったですね。」

ーー攻め込まれる場面も結構多かったと思うんですけど、ディフェンス面いかがでしたか。
「ディフェンスんところは、やっぱり先々週16節からキヤノンさんもメンバーが変わって、結構横に振ってきたりとか、すごい多彩なアタック、スタンドオフの田村さん中心にやって来られて、結構自分としてもディフェンスの立ち位置の幅だったりとか、しっかりまっすぐ相手を捉えることが結構できなかったんで、そこはディフェンスする方としても、すごく難しかったっすね。」

ーーセットプレー、スクラムを含めて組んでみて、いかがでしたか。
「やっぱりこれまで押されてきたんで、庭井さんを入れて3番の選手も変わってたんで、結構前半から僕たちに対してスクラムでプレッシャーをかけるような布陣かなって思ってたんですけど。そこは、受けることなくしっかり自分たちが今週取り組んできたスクラムってのが出しきれたんでよかったです。」

ーーワイルドナイツの強さって、全員が同じ意識でいるっていうところだと思うんですけど、何かご自身として、こんなことを心がけてるとかありますか。
「そうですね。その通りで、周りの方々が本当にすごい強いからばかりなんで、そこに必死に自分も同じクオリティでプレーできるように追いつくのに必死なんすけど。そこはあんまりすごいプレーをしようとか思わずに、もう自分のできる仕事っていうのをスクラムだったりとか、そういうところを意識して、普段やってますね。」

ーー次はファイナルですけど意気込みいただいてもいいですか。
「去年は悔しい思いをしたんで、今年は東芝さんかサントリーさんかまだわかんないすけど、どっちが来ても1点でも多く最後勝てるように、自分はまずスクラムからしっかりプレッシャーかけて、勝利に貢献したいなと思います。」

 

(インタビュー&取材:有働)


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