ラグカフェ編集部の取材メモ

ラグカフェ編集部の取材メモ

ラグビースタジアム専用マガジン『ラグビーカフェ』
準オフィシャルブログ

●取材班
(尾)おもに男子 (さの)おもに山梨・府中
(匂)おもにD3 (有働)おもに代表
(岡)おもにタグ (夏)おもに女子セブンズ・大学
(編集長)おもに世界

大型連休中の金曜ナイター試合。春の嵐も過ぎ去り、リーグワンも第17節へ。

プレーオフまで、残り2試合という佳境を迎える秩父宮ラグビー場には、10541名が足を運びました。

 

 

以下、試合結果です。

 

■リーグワン2025-26 DIVISION 1 第17節 5月1日(金) 試合結果


浦安D-Rocks 27-24 埼玉パナソニックワイルドナイツ @秩父宮ラグビー場

 

Photo by 国分智

 

最後のホストゲームで、D-Rocksが逆転勝利を飾る

▶D-Rocksは、この試合がホストゲーム最終戦となった。会場では、大型連休中の中日のナイター試合ということで、様々な企画も用意され、スタジアムは試合前から大きな盛り上がりを見せていました。朝の嵐のような天気は収まったものの、グラウンドにはまだ強い風が残るコンディション。
▶試合開始後、最初に先制したのは、ワイルドナイツでした。前半7分、10番SO斎藤誉也がトライ。コンバージョンゴールも自ら決め、7点を先制。さらに、6番FLユアン・ウィルソンもトライを挙げ、12-0とリードを広げます。

しかし、D-Rocksも負けじと反撃。前半23分、13番CTB松本壮馬がオフロードパスを受けトライ。10番SO田村煕がコンバージョンゴールを成功させ、5点差に。その直後には、8番NO.8タマティ・イオアネが、モールからボールを押し込みトライ。14-12とD-Rocksが逆転に成功。さらに、前半終了間際、田村がペナルティゴールを決め、17-12と5点リードで前半を折り返した。

この日は隣の神宮球場でも試合が行われており、ハーフタイムには花火が打ち上がる場面も。スタジアム全体が特別な雰囲気に包まれていました。

▶後半最初のトライもD-Rocks。再びタマティ・イオアネが突破し、この日2本目のトライ。22-12とリードを広げます。しかし、王者ワイルドナイツも意地を見せます。後半15分、5番LOエセイ・ハアンガナがトライを決めると、さらにユアン・ウィルソンもトライ。24-22と再逆転に成功しました。その後は一進一退の激しい攻防。

そして、迎えた後半40分――。D-Rocks20番FLリサラ・シオシファが劇的なトライ。スタジアムは大歓声に包まれ、27-24でD-Rocksが、逆転勝利を収めました。ノーサイドの瞬間、会場のラグビーファンは総立ち。ホスト最終戦にふさわしい、熱狂と感動に包まれた一戦となりました。

 

 

埼玉パナソニックワイルドナイツ 金沢篤HC(写真右)

「最後に逆転されて、非常に残念な結果でした。どのチームも必死で、自分たちも必死にやりましたけど、特にキックチェイスなどいくつかのところで、隙を突かれたところがあったと思います。自分たちで取り切れるところで取れなかったです。最後まで、点数が近いところで試合が進んでしまい、最後に浦安D-Rocksさんがチャンスをつかんだと。『本当におめでとうございます』と言いたいです。」

 

坂手淳史キャプテン(写真左)

「今シーズン初めてのナイターゲームで、素晴らしい環境でゲームをできたと思います。ショートウィークでしたが、1週間の準備はすごくうまくいっていました。チームに伝えたことは、『誰にでも勝てる力があるが、誰にも負ける可能性がある』と。それが準備不足なのか、メンタル不足なのか、プレー選択のミスなのか、その検証は必要だと思いますが、自分たちは次に進む必要があります。この負けはしっかりと消化しながら、来週のゲームに向けてみんなで一つになって頑張っていきたいと思います。」

 

 

浦安D-Rocks グランハム・ラウンツリーHC(写真右)

「選手たちのことを本当に誇りに思っています。佐々木選手は、ゲームキャプテンとしてチームを素晴らしい形で導いてくれました。前半の最初から、チームのいいエネルギーを感じていました。風上の中でディフェンスする局面はたくさんありましたけど、その中でもいい形でハーフタイムを迎えることもできました。後半に向けては、風下でのプランがあるから、それにしっかり沿って戦おうと話しましたが、選手たちが最後まで戦ってくれました。あとは、週の序盤に『こういうチャンスを生かしていこう』と話して、リーグワンデビューの選手も含めて若手からベテランの選手までかなり多くの選手にチャンスを与えましたが、それをうまく生かしてくれたと思います。」

 

佐々木柚樹ゲームキャプテン(写真左)

「今日の試合は、全体をとおして一貫性があったと思います。前半で出た課題や改善点を、ハーフタイムにリーダー陣が明確に話してくれて、みんなで同じ方向を向いて後半もプレーできました。ラスト20分も攻められることが多かったですけど、みんながハードワークをして、あきらめなかったことが勝利につながったと思います」

 

●埼玉パナソニックワイルドナイツ・斎藤誉也選手

 

――悔しい結果になったと思いますが、今日の試合を振り返っていかがでしょうか?

「グランドコンディションが難しい中で、10番として出場したんですけど、そこでチームを勝たせられなかったのもすごく悔しいですし、反省してますね。」

 

――試合に入る前、山沢選手から何かアドバイスは、ありましたか。

「向かい風で、前半が始まるっていうのは分かっていましたし、山さんとかバンジーとか金さんとかと話しながら、どうやってゲームを進めていこうっていうのは、話し合っていたので.....。 もう少し工夫して、チームを優位に進められるようにすればよかったかなとは、思っています。」

 

――キックチェイスの部分とかって、どんな風に感じていましたか。

「そうですね、システムがあるので、僕たちはそれを信じてやっていただけです。」

 

――相手も(キックに関して)かなり対策はしてたと思うんですけど、その辺は、感じましたか。

「まあ、そうですね。 でも風が強い中で、僕らが向かい風で、自分たちにフォーカスしようというのをやっていたので、もう少し上手くゲームを進められたかなとは、今は思いますけど、ビデオ見ないとわからないのです.....。 」

 

 ―ご自身としては、今日どんなところにフォーカスしてっていうのは?

「長いキックが戻ってくるのはわかっていたので、短いキックを使いながら、あとはボールをキープしながら、アタックし続けられたなと思ったんですけど、ミス1本で相手にトライ取られたりとか、あんまりいい流れではなかったのかなと思います。」

 

―― ご自身としてはトライも、ありましたね。

「そうですね、入りはすごく良かったんですけど。あのままいけたら、良かったですね。」

 

――その、あのままいけなかった要因は、どんなところですか。

「いや.....簡単に敵陣に入られなかったら、良かったなと思いました。」

 

――相手の浦安と戦ってみて、感想っていうのは?

「すごくフィジカル強いチームでしたし、勢いに乗ったら大変だったなと思います。」

 

――最下位とのチーム差っていうのは、感じませんでしたか。

「そうですね。リーグ 1 どのチームも油断したら負けると思いますし、もっと気を引き締めて頑張らないといけないなと思ってます。」

 

――次は、東芝戦がありますけども、意気込みはいかがですか。

「そうですね。東芝の次も、プレーオフに残っているので、しっかり切り替えて、もっと練習して頑張りたいと思います。」

 

――プレーオフ、どんな風に戦っていきたいとかありますか?個人的に。

「そうですね。出場できたら、チームの優勝には貢献したいと思ってますし、そのためにいい準備をして、毎週毎週成長して、これから、もっとやっていけたらと思ってます。」

 

▢浦安D-Rocks 松本壮馬選手

 

――27対24で勝利という結果になりましたけども、試合を振り返っていただいていかがでしょうか。

「そうですね、自分たちのラグビーというか、やりたいラグビーができたかなっていうのは、ありますね。しんどい状況がめちゃくちゃありましたけど、チーム全員で我慢して、そのプランを信じて、プレーできたかなと思います。」

 

――センターでのプレーは、いかがでしたか。

「経験しているんで、これまで大学生もずっとセンターだったんで、やっぱり感覚的にはセンターの感覚の方が強いんで。今日も久しぶり一年ぶりぐらいでしたけど、悪くはなかったかなと思います。」

 

――今までのウィングと、どっちがいいっていうのは?

「センターの方がいいですね、正直。 パスが自分は結構得意なんで。ちょっと今日はパスがあんまりなかったですけど、そこを生かしたいです。本当は。で、チームに求められる方でプレーしたいですね。」

 

――今日、風は、かなり意識されましたか。

「そうですね。ゲームプランの中では、前半後半でどういう戦い方をしようっていうのは、だいぶ意識してやりましたね。10番中心に。」

 

――実際、やってみてはどうでした?

「もう前半とか後半も、本当プラン通りに戦えたのとかが、あの結果につながったかなと思います。」

 

――ご自身としては、今日試合のフォーカスポイントっていうのは、どんなところにありましたか。

「そうですね、運動量っていうところ。自分は、体重も軽いし、コンタクトであんまり勝てないんで、そこを走り続けて80分。 本当にヘッドコーチが、選手にいつも言ってる『タフトビート』っていうところを体現しようっていうのは、意識してやりました。」

 

――キックの多い、ワイルドナイツという相手は、どうでしたか?

「それを想定したプランで、キックを蹴ってくるから、こうするっていうプランがあったんで、そういうプランを信じて、みんなでプレーできたかなと思います。」

 

――ハーフタイムは、どんな話をされましたか?

「ハーフタイム。もちろん点差的には勝ってましたけど、目の前のことをやろうっていうところ。あとは、まあいくつか修正する点あったんで、そこをちょっと話して、落ち着いてみんなで話して修正しました。」

 

――入れ替え戦もあると思うんですけども、チームの雰囲気っていうのは、いかがですか

「入れ替え戦もありますが、まず次のダイナボアーズ戦があるんで。ヘッドコーチは、そこを多分すごく大事にしてるんで、そこに向けてまずやって、入れ替え戦、本当に一番いい状態で挑めればなと思います。」

 

――次は、相模原ダイナボアーズ戦ということで、意気込みはいかがですか。

「そうですね。 個人としては、あんまり今シーズン出られてなくて。昨シーズンも怪我で終えちゃったので。体のコンディションのところが、試合までがちょっと空くんで、しっかり体のコンディションを整えて、怪我ないようにしたいですね。 」

 

――コンディションは、どんな風に気をつけてるんですか?

「意外と予防みたいなところが大事だなと、リーグ戦に来て感じました。 足の怪我は、結構自分のせいではないというか、巻き込まれた感じだったですけど。それ以外にも、肩の脱臼とか結構続いちゃって、鼻骨折とか変えられる部分あるんだなと感じたので、そこは去年からの学びってところで、怪我なく終えるってところは、ちょっと頑張りたいですね。 」

 

――ホーム最終戦だったということで、ファンの方にもメッセージいただいてもいいですか。

「ほんと苦しいシーズンだったですけど、応援をいつも来ていただいて、今日もほんと一番近くの皆さんに応援していただいて、本当に力になってるんで。最後、本当にいい形でシーズンを終えるために、本当に100%で選手たちも取り組んでますんで、最後残り3試合も、全力で応援していただけるとありがたいです。 今日は、ありがとうございました。」

 

▢浦安D-Rocks 田村煕選手

 

――27対24で勝利という形になりましたけども、試合を振り返っていただいていかがでしょうか。

「まず、たくさんのお客さんに来ていただいて、その前で最後のホストゲーム、グループリーグをちゃんと勝つことができたのは、チームを誇りに思います。」

 

――風は、どうでしたか?

「風は予報から強かったんですけど、思ったより強くて、前半こっちは風上だったんで、パナさんも大変だなと思ったんですけど、立ってみてとんでもなくて。でも、なんとかなるかなと思って、勝てたんで良かったです。」

 

――今日のご自身のフォーカスポイントと、手応えっていう部分は、いかがですか。

「今日は、もう勝つだけ。本当に勝って流れを断ち切るっていうのに、メンバーが変わってたんで、見方によっては多分いつも出てる選手が出てないので、色々思うところもあったかもしれないですが、 僕としてはこういうゲームで勝つのが一番、 見てる人もそうだし、やってる自分たちも変えられるチャンスだったので、そこだけでしたね」

 

―― ハーフタイムは、どんな風にチームに声をかけましたか?

「勝ちで折り返したのが、僕の記憶が確かればリコーのゲーム以来で。ずっと負けで前半終わって、これじゃダメだっていうのでやってたんですけど、ここからが大事っていう、前半で勝って、後半また惜しかったねは、何も変わらないので、絶対勝つっていうのだけ、伝えましたね。」

 

――先ほどもお話しされてたと思うんですけども、(引退を発表された)ツイ・ヘンドリック選手への想いっていうのは、いかがですか。

「本当に、僕にとっては、僕も彼もサントリーに在籍していて、本当にお世話になった選手で、グラウンドで本当に信頼してるんで。ヘンリーの最後の試合である秩父宮を勝ちで、しっかりまず送り出したことはポジティブだし、あと試合も残ってるんで、しっかりヘンリーの力も借りながら、ヘンリーと一緒に、また最後まで D- rocksを 引っ張っていけたら、いいなと思います。」

 

――入れ替え戦もあるということで、ファンの方にも一言メッセージいただいてもいいですか。

「まず、来週はアウェイでしっかり勝つっていう、それが本当に今日以上に大事になってくると思うから。満足するんじゃなくて、しっかりとこのディビジョン1の最後の試合を D- rocks としてチームで勝ち切って、その後のことはまたその後考えたらいいかなと思います。」

 

 

▢あとがき

あっという間に、プレーオフ目前。気づけば、もう5月に突入しています。

各チームから引退選手の発表も続き、SNSにはファンの皆さんの寂しさや感謝があふれています。
「まだ見ていたい」「もう一度あのプレーを…」——そんな声を目にするたびに、一試合、一瞬の重みを改めて感じます。

 

私自身も、毎試合、毎試合、「あの選手に、あのことを聞けばよかった」「もっと違う聞き方ができたかもしれない」
そんな葛藤を抱えながら過ごす半年でもあります。

それでも、その瞬間、その選手にしか語れない言葉を引き出せるように。
そして、スタジアムの熱や空気感まで届けられるように。
残りのシーズンも、一試合ずつ大切に向き合っていきたいと思います。

(有働)

 

-------------------------------------------------
●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」
【2024年9月1日現在、全国4局ネット放送中】
☆火曜日
調布FM(東京都調布市)★午後10:30~
☆木曜日
FMピッカラ(新潟県柏崎市)★午後7:00~
鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)★午後10:10~
☆金曜日
FMねむろ(北海道根室市)★午前9:30~

★印……インターネット放送(リッスンラジオ)対応

【番組へのリクエストや応援メッセージなど】
X⇒@_rugbycafe
Instagram⇒@rugby._.cafe
--------------------------------------------------