ラグカフェ編集部の取材メモ

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7月4日(日)、ネーションズチャンピオンシップ 開幕。

今年から始まる、ラグビー界の勢力図を左右する新たな国際大会で、ニュージーランドやアイルランド、南アフリカなど、世界の強豪12代表が集結し、北半球・南半球の2グループに分かれて年間王者を争います。

出場する12チームは、すべて来年のワールドカップ出場国。だからこそ、一戦一戦が来年へとつながる大切な試合になります。

この日の観客数は21329名。メイン・バックスタンド共に完売ということで、会場には多くのラグビーファンが詰めかけました。この日は、湿度を感じるジメジメした天気でしたが、試合時間の夕方には少し風を感じました。

 

                                   ©JRFU

 

初戦、日本代表がイタリア代表に27-10で快勝!

▶強力なスクラムとキックを軸に試合を組み立てるイタリア代表との初戦。日本代表は、世界ランキング10位の格上・イタリア代表を相手に27-10で勝利を収め、幸先の良いスタートを切った。試合は開始5分、イタリア13番CTBのフアン・イグナシオ・ブレックスが先制トライ。さらに10番SOのパオロ・ガルビージがコンバージョンゴールを成功させ、イタリアが7-0とリードする。

しかし日本は開始10分、5番LOのワーナー・ディアンズがラックサイドを鋭く突破してトライ。15番FBの松永拓郎がコンバージョンゴールを決め、7-7の同点に追いつく。勢いに乗った日本は、開始17分にも松永がトライを奪い逆転。コンバージョンも成功し、14-7とリードを奪った。その後は両チームがペナルティゴールを1本ずつ決め、日本が17-10とリードして前半を折り返した。

▶後半に入っても日本の勢いは衰えない。後半8分、6番FLのベン・ガンターがトライを決め、24-10とリードを広げる。さらにペナルティゴールで3点を追加し、試合は27-10でノーサイド。日本は世界ランキングで格上のイタリアから価値ある白星を挙げた。この試合では、多くの日本代表選手が腕に黒いテープを巻いてプレーしていた。その理由について、試合後の記者会見でワーナー・ディアンズ選手は、エディー・ジョーンズの母親が亡くなられたことに触れ、「エディーさんにとって本当に大変な時だから、チーム一丸となって頑張ろうと話しました。エディーさんのためというより、チームのために、みんなで良いエナジーを出そうという意味です」と、その思いを語った。

 

以下、記者会見でのコメントです。

 

                                   ©JRFU

 

□イタリア代表 ゴンサロ・ケサダヘッドコーチ(写真右)

「まずは、日本代表チームに対して、素晴らしいゲームをしていたので、おめでとう!ということを伝えたいです。とてもいい準備をして、我々よりも凄く良く本当に頑張っていたと思います。 我々のサイドの話をしますと、やっぱりアタックするところが足りなかったと思いますが、この試合から何かポジティブなことを見つけるとすれば、ディフェンスのところに、苦しい試合ではありましたけども、よくやっていたと思います。 ただ、やっぱりボールを落としたり、途中で体力や気力のところのカバーが難しかった中、それでもラインを整えて戦うというところを見せてくれたのは、1つポジティブだったと思います。 一方で、やっぱり負けた試合から、たくさんのことを学ぶべきだと思います。これから分析しないといけないところがたくさんあると思います。今日は、色々なミスがありました。日本からボールを奪うことがあまりできなかったんですけど、我々が奪われた時っていうのは、どれも日本のプレッシャーにやられた部分がありました。そこを改善しなければいけませんし、ディフェンス・22メートルのところで突破しても、トライできなかったことがあったのも反省点です。 ただ今週は、日本に来てから3回・4回と練習セッションやることができて、その積み上げぐらいにはなってたんですが、時間や準備っていうのは足りず、惜しいものだったと思っています。ここから、色々なことを学んで、今度はニュージーランド戦まで、おそらく長い移動があります。その後に、2回ぐらいしか練習もできないんですけれども、しっかりと改善をしていきたいと思っています。」

 

□イタリア代表 ミケーレ・ラマロキャプテン(写真左)

「コメントすべきことは、ヘッドコーチがほとんど言ってくれたんですけども、プレーヤーの観点から付け加えようとするのであれば、今日自分たちがやったことというのを改めて見る上で、勝負は十分にあったということ。それから、今日の試合っていうのは、日本代表がうまく運んだゲームだったと思います。彼らの方がボールをたくさん持っていましたし、我々に対してプレッシャーという点においても、我々を上回っていたというふうに思います。本当に、そこに今日の試合は尽きると思います。本当にヘッドコーチが言ったことが、ほとんど全てだったと思います。」

 

                                   ©JRFU

 

■日本代表 ニール・ハットリーHC代行

「本当に嬉しい結果です。今週素晴らしい準備ができたということと、あとはスターティングメンバーも素晴らしいパフォーマンスを出してくれて、新しい初キャップを得た4人がいるんですけど、彼らもしっかりとインパクトを与えてくれて、控えの選手たちもすごくいい仕事をしてくれて、エネルギーを与えてくれたと思います。このようなスタートを切れたっていうこと、しかもホームでこのような勝利からこの大会をスタートできたっていうことは本当に嬉しく思います。 けれども、課題もたくさんあると思うので、次オーストラリアに向かってアイルランド戦に向けて、次のチャレンジをしっかりやっていきたいと思います。」

 

■日本代表 ワーナー・ディアンズ キャプテン

「みんなのエフォート(努力)、スタッフ、選手、メディカル、みんないいエフォート(努力)をしていて、すごく勝つっていうマインドセットを持って、試合に出たからかなと思います。 自分も合流が遅かったんですけど、(日本に)帰ってきてみんなもいい雰囲気で、いいマインドセットを持って練習してるなと思って、そこから試合の週に入ったら、みんなすごく集中してプレーしていたので、それかなと思います。」

 

試合後は、以下の選手に話を聞きました。インタビューを全文アップしています。

 

□松永拓郎選手

 

ーーイタリア代表には、2018年以来の勝利という形になったんですけども、感想いかがですか?

「今週は、すごくいい準備ができて、イタリア代表というところをみんなでターゲットにできて、良い週を過ごせたと思います。」

 

ーーランキング上では格上の相手ということでしたけども、戦ってみての印象は?

「そうですね、本当にディフェンスがすごい機能してて、相手のやりたいことをやらせずにっていうところができたのは良かったし、相手が最後にキックでどうにかしようってしてきたんで、自分たちのディフェンス勝ちかなと思います。」

 

ーー ご自身のキックの精度は、いかがでしたか?

「はい、良かったです(笑)。ありがとうございます。」

 

ーーキックを蹴る前の、息を吸って吐くようなモーションは、何か工夫してるんですか?

「そうですね、やっぱりプレッシャーがかかる場面が多いので、何も考えずっていうところで息をしっかり吐こう、それに集中しようっていうような感じです。」

 

ーーそれは、リッチー・モウンガ選手から......教わったとかでは?

「それは、特にそうではないですけど(笑)自分の中で、やっぱりいろいろプレッシャーを感じて、いろいろ考えてしまうと癖があってあったので、そこをどうにかしたいなって思って試してみたって感じですね。」

 

ーー次戦はアイルランド戦ですけども、意気込みお願いします。

「はい、またいい 1週間過ごして、チーム全員で勝ちに行けたらいいなと思ってます。」

 

□岡部崇人選手

 

ーーネーションズチャンピオンシップ初戦、戦ってみての感想いかがですか?

「久しぶりの代表戦だったんですけど、自分なりに準備もしっかりできて、落ち着きもあり、緊張もあり、半々ぐらいのマインドで挑めたんじゃないかなとは思ってます。」

 

ーー緊張は、あったんですか?

「はい、もちろん。リーグワンでも、どんな練習試合でも毎回緊張するので、緊張ありました。」

 

ーー(対策として)こんなことをしてるとか、ありますか?

「いや、特にも自分らしく、試合前に深呼吸何回かするぐらいで、別にその流れに任せている感じですね。」

 

ーー相手はスクラムが強いイタリア代表ですけども、戦ってみての印象はいかがでしたか。

「重さもありパワーもあったんですけど、自分たちが8人で組むっていうところをずっとジャパンフィフティーンからやってきてるので、その分が出せて、安定したスクラムも多かったのかなと思います。」

 

ーースクラムなどセットプレーの印象は、(組んでみて)良かったですか?

「チームとしては良かったですけど、個人的にレフリーにペナルティを吹かれた部分もあったので、そこは僕一人で直せるところだと思います。」

 

ーーエディーさんから、(個人的に)こんなことを言われてるとか、何かありますか。

「自分の仕事であるセットピースの部分、スクラム、モール、ラインアウト、あとはディフェンスの部分とか運動量の部分も、エディーさんから、お前の強みだから伸ばしていけと、言われています。」

 

ーー今日、ご自身としてのフォーカスポイントっていうのは、どんなところでしたか?

「エディーさんに言われた通りのところで、リーグワンの試合も、そこをフォーカスして行ってるんですけど、セットプレーとディフェンスと運動量の部分が、自分の仕事だと思ってるんで、それを毎試合フォーカスしてます。」

 

ーー今日の 手応えは?

「さっきのインタビューの人にも言ったんですけど...... 50点ぐらいかなと思います。もっとできます。」

 

ーーハーフタイムは、具体的にどんな話をしましたか。

「スクラムの修正点であったり、後半相手も疲れてきているところで、自分たちがどれだけ動けるかっていう部分もあったので、そういう話をしました。」

 

ーー今日は、チケットも完売でしたけども、スタジアムの雰囲気はいかがでしたか?

「そうですね、リーグワンの時もいいスタジアムだと思ってましたけど、ジャパンでもまた違ういろんな歓声があって、めっちゃ力になりました。勝てて、このスタジアムで勝てて良かったと思ってます。」

 

ーー次はアイルランド代表との試合になりますが、意気込みもお願いします。

「今日の試合と一緒で、自分の仕事をやりきるところ、スクラム、ラインアウト、モール、ディフェンス、運動量の部分で、自分の仕事をやりきったら、チームの勝ちに貢献できるんじゃないかなと思ってます。」

 

□石田吉平選手

 

ーーネーションズチャンピオンシップ初戦ということですが、戦ってみての感想はいかがですか。

「すごく日本代表としての戦い方ができて、勝利もできました。すごくいいスタートが切れたなというふうに感じています。」

 

ーーランキング上ではイタリア代表が格上ということになってるんですけども、戦ってみての印象いかがですか。

「何て言うんですかね、イタリア代表がとかじゃなくて、自分たちの出来、自分達のディフェンスの出来がすごく良くて、本当に格上ですけど、すごいすごい自信がつくいい試合ができたなって感じています。」

 

ーー対面のイタリア代表14番は、かなりハイパントキャッチも得意としていました。相手の印象はいかがでしたか?

「本当に、今までにないぐらい高くて.....。そこは苦戦しましたし、そこに関して僕は取らないといけない役割なので、僕は足を引っ張ってしまったんですけど、それでもみんながしっかり 15人でディフェンスしてトライを取られなかった、 1本しかトライを取られなかったっていうのは、自信がつくなと思いますし、みんなに感謝しないといけないなと思ってます。」


 ーーご自身としては、パフォーマンスを振り返っていかがですか。

「ディフェンスのところで、いい駆け引きができました。あとは、もっとボールを触る、ボールをもらいに行くっていうのと、ハイボールのところをもっと自分で磨きかけていかないと.....。今日の試合を、他のチームが見ると絶対狙ってくると思うので、そこに対して、もっと練習してレベルアップしていきたいなと思ってます。」

 

ーー ディフェンス、ワーナーの選手が(試合の)途中からちょっと変えたりしたっていう話をしてたんですけど、何か対応するために、変えたことってあるんですか?

「やっぱり向こうの選手が、いろいろ逆のサイドから回ってきて、数的優位を生み出そうとしてたのに対して、僕たちがしっかりそこに反応して、コミュニケーションを取って対応していこうっていう話をしてたんで、そこが後半には、いい形になって、試合を進めることができたっていうのは、良かったかなって感じてます。」

 

ーーハーフタイム、具体的にどんな話をしました?

「本当、選手1人1人、みんなでディフェンスのところも話をしましたし、相手のフルバックの選手が一人になることが多かったので、もっとキックを使っていこうとか、後半は風上になってくるので、もっとキック使っていこうっていう話はしてたので、そこがすごいハマって良かったかなって感じてます。」

 

ーーチケットは完売でしたけども、下から見た景色っていうのは、いかがでした?

「自分が痛んだ時とかも、すごいたくさんの人に後押ししてもらって、それで自分も立ち上がって頑張ろうと思いましたし、こういうたくさんの人々に応援されてるからこその自分たちなので、本当に力になりましたし、感謝を伝えたいなと思ってます。」

 

ーー まだまだ合宿続きますが、何か息抜きとかしてることってあるんですか?

「やっぱりラグビー、ラグビーだけじゃなくて、やっぱりチームのみんなとカフェ行ったりだとか、そういったところで息抜きしながら、みんなの絆っていうのを深めて、リフレッシュはしてますね。」

 

ーー誰と仲がいいですか?

「やっぱり明治の後輩であったりとか、あとは、セブンズの植田和磨とか、やっぱりたくさんの選手、僕よりちょっと下とか、僕ら世代が多いので、すごいみんな仲良くやってますね。」

 

ーー最後、次のアイルランド戦への意気込みを。

「これからオーストラリアへ行くんですけど、しっかり次はオーストラリアだけにフォーカスして、本当にしっかり勝てるように準備して勝ちに行きたいと思います。」

 

□大塚壮二郎選手

 

ーーネーションズチャンピオンシップ初戦ということで、初キャップになりましたけども、戦ってみての感想いかがですか?

「やっぱり体が大きくて、ちょっとアタック、ボールキャリアーで抜けちゃうシーンが多くて、入りが凄く悪かったんですけど、タックルのところとかスクラムのところで、持ち味はちょっと発揮できたかなって感じですね。」

 

ーー緊張っていうのは?

「いや、今回は、あんまり。マオリ戦はすごく緊張したんですけど、今回は前の試合があったんで、落ち着いて入れました。」

 

ーー何か入る時、交代の選手と話はしました?

「岡部さんがスクラムの相手・3番がこうしてくるっていうのを教えてくれました。」

 

ーーそれは、いかせましたか?

「相手がすぐ交代しちゃったんで、18番になっちゃって.....あんまりですね。]

 

ーースクラム・ラインアウトなどセットプレーを組んでみていかがでしたか、手応えは?

「うーん、しっかりオーウェン・フランクス(アシスタントコーチ)に教わったことをやれば、組めるかなって感じですね。組んでみた感触は、良かったですね、思ったよりはいけたかなって感じです。」

 

ーー次は、アイルランド代表との試合になりますが、意気込みはいかがですか?

「アイルランドすごい強いチームなんで、この1週間しっかり練習して、課題を修正したいですね。」

 

 

□あとがき

ここから待ち受けるのは、世界屈指の強豪・アイルランド代表、そしてフランス代表との大一番。勝利への挑戦はもちろん、来年へ向けた日本代表の座を懸けたアピール合戦も、ますます熱を帯びていきます。

引き続き「ラグビーカフェオンレディオ」では、選手たちの生の声や戦いへの想いをお届けしていきますので、ぜひお聴きください。(有働)

 

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🏉📻次回は、木曜日に再放送予定です!

「ラグビーカフェオンレディオ」

日本代表のイタリア戦を振り返るとともに、試合後に伺った選手・コーチのインタビューをお届けします🎙️

勝利の裏側、そしてアイルランド戦へ向けた思いもぜひお聴きください!

 

📻全国4局ネット放送中

🔹火曜日
📍調布FM(東京都調布市)22:30〜 ★

🔹木曜日
📍FMピッカラ(新潟県柏崎市)19:00〜
📍鎌倉エフエム(神奈川県鎌倉市)22:10〜 ★

🔹金曜日
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