9月5日(土)、新潟県では18年ぶりとなるラグビー日本代表戦が開催されました。
会場となったのは、周囲を田んぼに囲まれた自然豊かな場所に立つ、デンカビッグスワンスタジアム。
青空の下、白いスタジアムがひときわ美しく映えていました。
雨も心配されましたが、当日は見事な快晴。爽やかな風が吹き抜ける中、日本代表とカナダ代表が対戦しました。
日本ラグビーフットボール協会の創立100周年を記念する節目の一戦。さらに、ラグビーワールドカップ2027までおよそ1年に迫る中、日本代表にとって今後を占う重要な試合でもあります。会場には1万8,045人の観客が詰めかけました。
試合前には、日本ラグビーフットボール協会の名誉総裁を務める彬子女王殿下が、両チームの選手たちを激励されました。
🏉新潟で18年ぶりに開催された日本代表のテストマッチは、日本がカナダ代表に57-12で快勝!
▶世界ランキング12位の日本代表は、同24位のカナダ代表と対戦。ランキングでは日本が上位とはいえ、PNC(パシフィックネーションズカップ)開幕を前に負けられない一戦です。前半5分、ラインアウトモールからPR岡部崇人がトライを挙げ、日本が5点を先制。15分にはHO原田衛が同じくモールからトライを決め、FB松永拓朗のコンバージョンも成功。12-0とリードを広げます。前半19分、カナダ代表のFBタコダ・マクマリンにトライとコンバージョンを許し、12-7と詰め寄られますが、その後はFLベン・ガンター、CTB廣瀬雄也が立て続けにトライ。前半終了間際には、FL下川甲嗣もトライを挙げ、31-7と大きくリードして折り返しました。▶後半は開始早々、モールから抜け出した原田衛が、この日2本目のトライ。さらに、この試合は安定したセットプレーを起点に、ハリー・ホッキングス、稲場巧、ティエナン・コストリーがトライを重ねました。カナダ代表も後半20分にCTBベン・ルサージュが1トライを返したものの、日本代表が57-12で快勝しました。ただ、会見ではカナダ代表がチームを結成して間もないことや、ワールドカップまでに、選手がまだ数10名は合流していない事実も告げられた。▶日本代表は、今週末・12日、東大阪市花園ラグビー場でPNC(パシフィックネーションズカップ)準決勝に臨み、アメリカ代表と対戦します。勝利すれば、19日に秩父宮ラグビー場で行われる決勝で、フィジー代表と対戦する可能性が高そうです。
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以下、記者会見でのコメントです。
□カナダ代表
□カナダ代表・スティーブン・ミーハンHC(写真左)
ーー今日、想定外だったことは?
「今日の試合は、ディフェンスが目立ってしまったんですけど.....。そこで、たくさんいい部分が見受けられたかなって思います。 もちろんたくさんプレッシャーをかけられてしまったので、どれくらいのスタッツかわからないですけども、ポゼッションも少なかった中でも、練習とかの成果が見られるところ、規律も成果が見られたところがあったかなというふうに思います。そして、修正しないといけない点については、もちろん我々自身チームを結成して、あまり時間は経っていないので、今回試合ができたことがいい経験になったと思うので、さらにディフェンスを強くして、強化していきたいと思います。」
□カナダ代表・ルーカス・ラムボールキャプテン(8番)
ーーこれまで、たくさんジャパンと試合をやっていて、今のジャパンも少しメンバー変わってきてますけど、そういう中で何か相手に変化を感じたものはありますか?
「ボールキャリーコメントありがとうございます。本当に日々、成長してるなっていうふうに感じていますし、テクニカルの部分も、非常に良く目立っていたのかなと思います。とにかく我々がミスしてしまうとそれを全て、相手のチャンスにつながってしまったっていうところは、最終的にはスコアボードにそれが表れたのかなっていうふうに思うので、今日のテストは本当に我々にとっていい経験になった一戦だと思います。 」
■日本代表
■斎藤直人キャプテン
ーーキャプテンとして臨んだ試合、課題と収穫
「この若いチームとして勝利出来たことは、大きかったです。ですが、快勝だとは思っていません。ポジティブな気持ちというよりは、更に成長していかなければいけないとおもっています。試合中の適応力というところは、僕自身キャプテンとしてもそうですし、1選手としても感じています。 特に、いろんな要素があるんですけど、今日であれば、ペナルティ、レフリーとのコミュニケーションであったり、あとはカナダのディフェンスがかなり速い出足だったのに対して、うまく適応することができなかったという印象があります。 」
■エディー・ジョーンズHC
ーーゲーム80分通して、ご自身はどう感じられたかっていうことと、やっぱりミーティングで言える範囲で選手にどんなことを伝えたのかという点、お願いします。
「まずは、選手たちには試合が終わった後に、アメリカ戦に向けて、しっかり伸ばしていかなきゃいけないところがあると話をしました。 1つ挙げられるのは、敵陣22メートルに入ってから、しっかりそれを得点につなげるということ。 前半、そこの精度があまりなかったということですね。なぜそうなってしまうかっていうと、結果として、今、齋藤キャプテンが言いましたけれども、適応力、状況に適応しないということで、そういう結果になってしまうということがあります。 この試合を部分的に見てみると、序盤でやはり得点を楽に取れてしまった。 ここから楽な展開になるんじゃないかなというふうに思ってしまうところに、心の隙ができたというふうに思います。 やはりこの若いチームにとっては、非常にいい経験になりましたし、特に1人名前を挙げるのであれば、伊藤選手に関しては非常にいい教訓になった試合だと思います。 チームが最初序盤から前進してスコアまで持っていけるということがあったんですけども、 やはりテストマッチっていうのは、必死に食らいついていって得点をしていかなきゃいけない。 そして、勝利までチームを持っていかなきゃいけないというところがあるということを学べたのは、非常にいい収穫だったと思います。その面では、非常にいい試合だったというふうに思います。 あとワイドのブレイクダウンのところはまだまだ改善の余地がありますし、今後も引き続きこだわってやっていきたいと思います。」
試合後のミックスゾーンで、以下の選手に話を聞きました。
■木田晴斗選手
ーー57対12という圧勝という結果になったんですけど、試合を振り返っていただいていかがでしょうか。
「うーん、まあそうですね。もっとトライ取れるチャンスありましたし。まぁ、点差は開いたんですけど、やっぱり自分たちが納得いくような試合ではなかったので、しっかり次に繋げたいなと思います。」
ーー久しぶりに代表という舞台で、ご自身のパフォーマンスを振り返っていかがですか。
「いや、本当....。まあ、全然良くなかったですね。ここ最近でも悪かったです。一番悪かったんじゃないかなってぐらいのあれやったんで、正直手応えは、全然ないです。」
ーーそれは何か緊張とか?
「そこもちょっとまだ分からないですね。正直、緊張もそんなしてなかったですし、調子自体は良かったんで、分からないです.....ちょっと。 」
ーー最後パシフィックネーションズカップがありますけども、意気込みいただいてもいいですか。
「そうですね。チーム一丸となって優勝という目標を掲げているので、二年連続準優勝ですし、しっかり優勝して、カップ取って帰りたいなと思います。ありがとうございます。」
■松永拓朗選手
ーー57対12と圧勝という結果になったと思うんですけど、試合を振り返っていただいてどうですか?
「そうですね。 前半のところ、細かいミスは多かったんですけど、でもジャパンのやりたいドミネート、コリジョンであったりとか、スクラムのセットプレーでドミネートするっていうところはできて、点数稼げたなというところはあります。 後半は、自分たちがペナルティ多すぎて、なかなかゲームのペースつかめなかったなという感じですね。」
ーー 最初、試合になかなか適用できないっていうか、かみ合ってないかなみたいなところがあったように感じたんですけど、どうですか。
「そうですね。かみ合ったっていうよりか、本当、個々のミス、ノックオンであったりとか、そういうジャッカルされたりとか、そういうミスで最初ペースをつかむのに時間がかかったかなっていう感じです。」
ーー 相手のカナダ代表は戦ってみて、いかがですか。
「そうですね、すごいフィジカルでしたし。ジャッカルというところは、それを狙ってやってきてたなって思いました。」
ーー 次はパシフィックネーションズカップになりますけども、ご自身のプレーとしての意気込みもお願いします。
「 そうですね、もっともっとボールを触って、自分らしさっていうのを出していければなというふうに感じてます。 ありがとうございます。」
■岡部崇人選手
ーー今回、モールでのトライも多かったと思うので、その辺りフォワードの成長は感じましたか?
「そうですね、もうずっと何 百本もモール組んできて、自信にもなりつつある部分だと思うので、さらに今日自信にプラスしていけたのでいいかなと思ってます。 」
ーーご自身のパフォーマンスとしてはいかがでしたか。
「まあそうですね、一貫してスクラムもペナルティが取れたと思うんですけど、その相手の流れの時間帯で一貫性に少し欠けたところで、相手にちょっと有利な笛とか吹かれたところもあったので、そこもちゃんと圧倒しきれるように今後やっていかないといけないです。今回は、ランキングは下の相手で、ランキングが上の相手になってくると、そういう1ミリのズレっていうのが全部負けにつながることが多くなると思うので、どの試合でもどの相手でも一貫性を持ってやることが次の反省かなと思います。」
ーー 相手のカナダ代表は、戦ってみてはいかがでしたか。
「 そうですね。 ディフェンスの出足もかなり良くて、僕らもそれで何回か前に出れ止められたこともあったし、そのオフザボールの動きも良くて、穴を見つけてすぐラインブレイクっていうのも何回かあったので、いいチームだと思います。 」
ーー 最後に、パシフィックネーションズカップに向けての意気込みをいただいてもいいですか?
「 そうですね、ジャパンらしさ、超速っていうのを念頭に置きながら、自分の仕事であるセットプレーの部分をこだわって、相手をドミネートしてペナルティ取っていけたらいいかなと思ってます。」
■大塚壮二郎選手
ーー後半からの出場となりましたが、試合を振り返っていかがですか?
「そうですね、何回もトライ前まで行ったと思うんですけど、取り切る遂行力がなくて苦戦したかなという印象です。」
ーー モールでのトライもあったと思うんですけど、そのあたりの手応えいかがですか。
「 モールは網走合宿からだいぶ組み込んできて、いい形になってきたと思います。 」
ーーご自身、成長した部分はどんなところですか。
「 えっと、スクラムの対応力というか、対応力とタックルのところですね。」
ーー ワールドカップまで 1年後となってますけども、心境いかがですか。
「 そうですね、今代表入れてるんですけど、これから 1番の選手もどんどん復帰して、復帰っていうか怪我人の選手がどんどん復帰してくるので、そこを絶対負けないようにしたいですね。」
ーー 代表への想いは、どうですか。
「 絶対ワールドカップどうこうというより、自分のやることを徹底してやりたいなと思ってます。」
ーー パシフィックネーションズカップへの意気込みもお願いします。
「フィジー 2年連続で負けているので、絶対勝ちたいです。 ありがとうございます。」
©JRFU
■あとがき
取材を終えて駐車場まで歩いていると、日本代表選手を乗せたバスが会場を後にする瞬間に遭遇しました。
応援の旗を手に見送るファンの皆さんの姿からは、熱い思いが伝わってきました。また、部活帰りの中学生たちが「今の、ラグビー日本代表?」とうれしそうに手を振る姿も、とても印象的でした。来年のラグビーワールドカップまで、あと約1年。
ラグビーの魅力を伝え、より多くのファンを増やせるよう、私も頑張りたいなと、スタジアムに沈む夕焼けを観ながら、思いました。(有働)
選手の声は、ラジオでもお楽しみいただけます。ぜひ聴いてくださいね。
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●FMラジオ番組「ラグビーカフェオンレディオ」
【2024年9月1日現在、全国4局ネット放送中】
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