【リーグワン2023-24】 D1第9節 埼玉ワイルドナイツ vs 東芝ブレイブルーパス | ラグカフェ編集部の取材メモ

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ホストの熊谷で、9連勝。全勝対決は、埼玉ワイルドナイツが制す

 

 

▶ここまで両チームともに、全勝対決で臨んだ、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉ワイルドナイツ)と東芝ブレイブルーパス東京(東芝ブレイブルーパス)との試合。強風が吹き荒れる寒空の元、幕を開けた。連覇を見届けようと両チームのファン13389人が、熊谷の地を訪れた。▶前半に風上を選択したのは、東芝ブレイブルーパス。風を味方につけ、東芝ブレイブルーパスリッチー・モウンガがランで魅了し、先制トライ。自身でCG(コンバージョンゴール)も決め、7点を獲得。しかし前半7分、埼玉ワイルドナイツのラクラン・ボーシェ―がスクラムからボールを持ち出しトライを決めて、7-7。前半12分、埼玉ワイルドナイツ松田力也がPG(ペナルティゴール)を狙い、3点を追加。前半17分、東芝ブレイブルーパス東京リッチー・モウンガもPGを決め、10-10のスコアへ並ぶ。ここから埼玉ワイルドナイツは、松田力也がPGを3回続けて決め、19-10で試合を折り返した。▶後半の最初のトライは、埼玉ワイルドナイツ。相手陣内のスクラムから、この日POM(プレイヤーオブザマッチ)にも選ばれた小山大輝がボールを持ち出し、長田智希がトライ。24-10へ。更に、相手のキックミスから得たボールを埼玉ワイルドナイツ山沢京平が奪ってトライを決め、29-10と更に点差を広げた。後半25分、東芝ブレイブルーパス・ワーナー・ディアンズがラックからの持ちだしで追加点を挙げると、東芝ブレイブルーパスタウファ・ラトゥのトライもあり、24-29と5点差に詰め寄る。後半37分、埼玉ワイルドナイツマーク・アボットがトライを決め、36-24のスコアで、ノーサイドとなった。全勝対決は、埼玉ワイルドナイツが熊谷の地で錦を飾った。▶果たして2チームは、また5月末に決勝で再度戦うことが出来るのか。残り2ヶ月、しっかり見守っていきたい。(有働)

 

 

◆NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 ディビジョン1  第9節  交流戦 試合結果

□2023年3月9日(土)14時35分キックオフ@熊谷ラグビー場

埼玉パナソニックワイルドナイツ 36-24 東芝ブレイブルーパス東京

 

以下、試合後の記者会見でのコメントです。

 

 

◇東芝ブレイブルーパス東京・トッド・ブラックアダー監督(写真中央)

「すごく学ぶことが多かったです。2つのいいチームの競い合いになると思っていました。ここから学ぶものは、本当に大きいです。プレッシャーの中で、どうやって戦うか良い教訓になりました。あと、自信を持てた部分もかなりありました。落ち着いてできた部分、プレッシャーを跳ね返した部分、選手たちは、よくやってくれました。くるしんだ部分もありました。さらに、良くなっていくと思います。」

 

◇原田衛バイスキャプテン(写真左)

「風も強くて、選手としてはやりづらい中で、日本代表も多い、埼玉ワイルドナイツと試合が出来て沢山学ぶことがありました。次の試合も頑張りたいと思います。」

 

 

◆埼玉パナソニックワイルドナイツ ロビー・ディーンズ監督(写真中央)

「予想通り、タフな試合でした。試合の詳細は、坂手さんに任せます。相手から先制トライをされたところから、戻ってこられたなと思っています。結果には、満足しています。ファンの皆さんにも来ていただけたいので、嬉しく思っています。この試合が、熊谷で行われる唯一の試合だったので、次は皆さんに会えるのが長く空いてしまうなと感じています。特に、バックスリー(WTB・FB)の若い選手で、丹治・長田・山沢は、チームの中で静かな選手ですが、強い相手に対しても大きな挑戦になったと思います。彼らを称賛したいです。」

 

◆坂手淳史キャプテン(写真右)

「たくさんのお客さんがきてくれて、いいゲーム出来てよかったです。今日も1日を楽しめました。ペナルティが多かった部分は、レフリーともコミュニケーションはとりましたが、特にロールアウェイのところで、多くペナルティを取られたので、そこは修正していかないといけないです。ボールは見えていたのですが、しっかりとアクションとして、クリーンにブレイクダウンの周辺でボールを出せるように、みんなでコミュニケーションを取っていきたいと思っています。あとは、ポイントの取り方を、もう一度共有しながら、モールで行くのか、3点を取りに行くのか、これからは大事なゲームが続くので、その辺りは共通意識を持って、今後も練習に取り組んでいきたいと思います。」

 

 □埼玉パナソニックワイルドナイツ・クレイグミラー選手

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――試合を振り返っての感想をお願いします。

「すごくタフな試合でしたし、フィジカルですごく直球勝負の試合だったなというふうに思っております。ブレイブルーパスさんは、ゲームを支配コントロールしてくるなっていうところも予想していたので、予想通りの試合になったなというふうに感じております。

 

――今シーズンは、セットプレーがかなり安定していると思うんですけど、ご自身として、手応えっていうのはいかがでしょうか。

「はい。毎週毎週、すごく挑戦的な試合になっているんですけれども、チームとして試合に出てるメンバーだけじゃなくて、出てないメンバーというのも、本当に出るメンバーを準備させるために、すごくいい仕事をしてくれていると思います。そういう知られてないメンバーがいるからこそ、自分たちのパフォーマンスがあるなというふうに思っています。」

 

――クレイグ・ミラー選手自身も、若い選手にアドバイスとかは、しているんでしょうか。

「教えようと努力はしているんですけれども、もう若い選手達からも学べることがあるので、常に学ぶ姿勢で、彼らにも質問していたりしています。」

 

――改めて、相手のブレイブルーパスは、戦ってみての感想は、いかがですか。

「今、体がちょっと傷んでいるので、やっぱりフィジカルなチームだなというふうに思いますし、ブレイクダウンのところで、相手はすごくいい仕事をしていたなというふうに思います。その結果、自分たちの規律というところが乱れてしまってペナルティを与えてしまったので、規律が乱れてしまったっていうのは、相手からプレッシャーがかかっていた証拠だというふうに思いますので、そういうところは本当によくできていたなと感じています。」

 

―最後に、次戦への意気込みをお願いします。

「いい準備をしていきたいなと思っています。相手もバックスにスピードがあって、とても横に大きい強いチームだというふうにも思っております。1週間良い準備をしていかなきゃなというふうに感じております。」

 

□埼玉パナソニックワイルドナイツ・小山大輝選手

 

――試合を振り返って、POMにも選ばれましたけど、いかがですか。

「まずは、そうですね。全勝対決ということで、すごいプレッシャーもあったんですけど、勝ててよかったなと思います。」

 

――ご自身は、トライにつながるプレーもありましたね。

「そうですね、長田が取ってくれたんで、良かったかなと思います。特に自分は、すごいプレーはしてないっす。」

 

――今シーズンは、トライもありますし、トライに繋がるプレーも多いかなって思ってるんですけど、その辺りは、いかがですか。

「そうですね。できるだけラック付近の空いてるところをしっかり見ていこうと思ってるので、それは結果に繋がってるかなと思います。」

 

――何か昨シーズンまでの違いとかっていうのは、感じてるんですか。

「いや、そこは自分もずっと強みだと思ってやってきてるんで、スタートで出てるかリザーブ出てるかの違いです。試合時間で、チャンスが結構あるかないか、変わってくると思います。そこは、もうずっと狙ってます。」

 

――ご自身、今日の試合のフォーカスポイントって、どんなところにあったんですか。

「そうですね。今日はゲームコントロールのところ、結構意識してやってきたんですけど。絶対勝たないといけない試合だったので、そこは勝ててすごい良かったかなと思います。」

 

――相手のブレイブルーパスは、戦ってみて改めて感触っていうのは、いかがですか。

「やはり、すごいフィジカルで来るので、自分たちもペナルティをしちゃって、プレッシャーかかった部分もあったので、すぐ神戸戦に向けて、自分たちからもっとプレッシャーかけれるようにやっていきたいと思います。」

 

――その先には、日本代表みたいなところって考えてますか。

「そうですね(笑)。日本代表ってよりは、まず自分達で、王座奪還っていうところを意識しながら頑張って、その結果が日本代表とかに繋がってくるのかなと思うんで、頑張りたいと思います。」

 

――エディーさんもご覧になってましたね。

「先週も?来てましたよね。まだ面識とかは、特にないんで、自分のアピールをできればなと思います。」

 

――最後、次戦への意気込みもお願いします。

「アーディーサベアさんっていうすごいプレイヤーもいる中で、この前4トライも取ってたので。そこら辺のすごいプレーヤー達をチェックしながら、自分たちのゲームプランをしっかりやっていきたいなと思います。」

 

□埼玉パナソニックワイルドナイツ、藤井大喜選手

――試合を振り返っての感想をお願いします。

「今日の試合は、全勝対決ってことで、すごくお互い力が入ってたと思うんすけど、その中でも自分の役割であるスクラムをきっちりこなすっていうところにフォーカスしてやってて、ペナルティを取る場面はなかったですけど、しっかり安定したスクラムっていうのが組めたので、自分としては、結構いい手応えはつかめました。」

 

――ペナルティが多かった要因っていうのは、どんなところだと思いますか。

「そうですね、結構、今回のジャッジしてくださったレフリーの方がブレイクダウンのところのノットロールアウェイだったりとか、早く取る傾向があったので。そこで、結構自分たちもいつもだったらまだ疲れないところで疲れたりっていうところがあって、結構戸惑ってしまった部分が少しあったのかなって思います。いつもだったら、しっかりボール開いてボールが出てるところでも、結構疲れてしまったりという場面がすごく多かったように見えたので。あとは、しっかり規律を守るっていうところを戸惑ったっていう部分もあって、少し大雑把になっちゃったところはあったのかなと思います。」

 

――最終的に、試合の中で修正しきれなかった部分もあったという感じですか。

「そうですね。試合の多分終盤も、結構ブレイク周りでのペナルティっていうのが何回か続いてた部分があったので、その辺が、しっかり次の試合に向けて修正していければなと思います。」

 

――ご自身としては、セットプレーの手応えっていうのは、いかがですか。

「そういうセットプレーはもう結構、今回はスクラムラインアウトも結構手応えは感じてて、ラインアウトは、結構風がすごく吹いてたと思うんすけど、その中でもしっかり坂手さんだったりとか、フォワード陣がコミュニケーション取って、後ろのボールは少し危ないから、取ろうみたいなところを話し合ってしっかり確保できたので、良かったかなと思います。」

 

――昨シーズンから、割とスタメンに定着してますけども、何か手応えみたいのって、感じてますか。

「結構、去年から出てて、ずっと今日の試合でもまだ慣れないというか、試合前とかすごく緊張してて、まだなんだろう自分の中ではそんなに慣れてはないんですけど。その中でも、今回の試合に限って言えば、結構手応えがあってこれからもどんどんスクラムとか自分の役割のところをしっかり磨いていければなと思います。」

 

――周りの本当に1列のメンバーがすごい方達じゃないですか.....。常にアドバイスがあるっていう感じですか。

「本当に(笑)。もう周りの僕以外、日本代表で実績を積んでる方が本当に多いので、そういうところは、僕自身が結構ミスしたりとか、あんまりうまくいかないときでもしっかり、例えば隣の坂手さん堀江さんとかは、すごく怒られるときもありますけど、もうすごく自分のためになることを毎回言ってくれて、なんていうかすごく自分の成長には繋がってて、もう本当に見習うべき人ばっかりですね尊敬してます、皆さん。」

 

――シーズン折り返しになりますけども、ご自身として、目標ってどんなところにありますか。

「とりあえずは、プレーオフ優勝するっていうところなんですけど、去年ちょっと決勝に出れなくて。そこで結果的に負けてしまって、準優勝という結果をスタンドの方から見てて、すごく悔しかったので。今年は、もうプレーオフ決勝までしっかり、まず怪我しないようにっていうところとパフォーマンスを落とさないようにしっかり勝ち進んでいって、最終的にグランドに立って、優勝したいなと思います。」

 

――決勝では、ご自身がプレーしたいですよね?

「もう自分がしっかりプレーして、チームを勝利に導ければなと思います。」

 

――次戦に向けて、意気込みをいただいてもいいですか。

「今シーズンの神戸は、凄くスクラムが強くなってて。元から強いけど、更に強くなってて。僕自身もすごいリスペクトしてる3番の具さんが多分出てくると思うので、そこでしっかりスクラムで押し勝って、チームを勢いづけて、結果的に勝利できればなと思います。」

 

――具選手とは、交流はあるんですか。

「全然ないですけど。もうすごくスクラムも強いし、もう自分が勝手にですけど、尊敬します。しっかり握手して、ありがとうございましたって、言えればなと思います。」

 

□東芝Brave東芝ブレイブルーパス東京・小鍛治悠太選手

――24対36という結果になりました。試合を振り返って、いかがですか。

「自分たちは、もっと出来る自信もあったんすけども、もっと自分たちでできるなっていう.....ちょっと苦い感触が残っていますけど、そこはもう完全に課題になるんで。それを乗り越えていくしかないなと思います。」

 

――相手のワイルドナイツは、ブレイクダウンを含めて、ディフェンスとか何か感じたことってありますか。

「やっぱり混乱することなく、速いセットで、ディフェンスを組んできたなと思います。うちが結構早いテンポでボールを出しても、相手はしっかり立ていたなと思います。」

 

――ここまで、昨シーズンまで負けたチームに勝ってきたかと思うんですけど、そのチームと(ワイルドナイルは)何か違う部分って、具体的にありますか。

「なんやろ、確実な安定感がありますよね、やっぱり。セットプレーもそうですし。ただ、そうですね、安定感ですね。」

 

――ご自身のパフォーマンスとしては、いかがでしたか。

「戦えるなという部分もしっかりあったんで。ただ、駄目な部分もあったんで、そこを磨いていきたいです。

 

――ペナルティが増えてしまった要因って、どんなところにあるんですか。

「なんすかね。ワイルドナイツさんのプレッシャーと、自分たちの練習が悪いわけじゃないですけど、少なからずそこに原因があると思います。そういうので、ちょっと増えちゃってる部分もあると思いますよ。」

 

――またこの対決は、プレーオフであるかもしれないですけども、何か考えてることってありますか。

「圧倒したいですね。接点でしっかり。絶対ひきたくないっすね。それで、自分たちのDNAである接点で(勝負する)しかないですよ。ほんで、勝ち切るほどですね。」

 

―シーズン折り返しになりますけど、何かリフレッシュ法ってありますか。

「みんなで過ごすこと。ご飯とか食べたり、アウトドア行ったり、お酒飲んだり、ラグビーの話もめっちゃ話します。話したり、ふざけたりもする。それで、より仲を深めるというか、めちゃくちゃ楽しいです日々が。どんだけ落ち込んでてもも、みんなと絡んでたら、なんか流してくれるというか、ほんまにいい環境ですよね。」

 

――では、次戦の意気込みを。

「ダイナボアーズ戦でも、自分たちの強みを生かしたいです。今日負けてしまったので、何が悪かったかとか、反省して、まだまだ成長していきたいです。」

 

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