【リーグワン2023-24】第5節 三菱重工相模原ダイナボアーズ-埼玉パナソニックワイルドナイツ | ラグカフェ編集部の取材メモ

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2023年1月13日(土)、三菱重工相模原ダイナボアーズ対埼玉パナソニックワイルドナイツの試合が、相模原ギオンスタジアムで開催されました。

この日は、快晴の青空の元、4172人の観客がギオンススタジアムに駆け付けました。

試合開始時の12時には快晴だった青空が、途中から曇りだし、試合直後には雪がチラつく不思議な天気の一日でした。



以下、試合結果です。

 

◆DIVISION 1第5節 1月13日(土)試合結果

三菱重工相模原ダイナボアーズ 21-81 埼玉パナソニックワイルドナイツ 

@相模原ギオンスタジアム(観客数:4172人)



開幕から5連勝、ワイルドナイツの勢いは止まらず

▶開始1分、埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、ワイルドナイツ)2番HOヴァル・アサエリ愛のトライで、5点を先制。開始9分には、ワイルドナイツ12番CTBダミアン・デアレンデがトライ。10番SO松田力也もCGを決め、12点を追加。更に開始15分、山沢拓也がトライし、19-0。その後も、8番NO8ジャック・コーネルセンがトライし、24-0。開始20分、ワイルドナイツ6番FL福井翔太のトライで、31-0。更に、前半25分、11番WTB野口竜司がトライし、38-0。5番LOルード・デヤハーがトライし、45-0。最後は、10番SO松田力也がハーフライン地点からPGを狙い、48-0で前半を折り返した。▶後半のトライも、ワイルドナイツから。後半5分、4番LOリアム・ミッチェルのトライし、53-0。後半10分、三菱重工相模原ダイナボアーズ(以下、ダイナボアーズ)13番CTBマット・ヴァガがゴール左にトライ。CGを10番SOジェームス・グレイソンが決め、7点を返す。しかし、後半16分、ワイルドナイツ4番LOリアム・ミッチッチェルが再度トライし、60-7。更に、後半22分、7番FLラクラン・ボッシェーがトライし、67-7。後半30分、ダイナボアーズ23番LOジャクソン・へモボのトライで、14点を返す。後半32分、ワイルドナイツ14番WTB長田智希のトライがあり、74-14。ここで山沢拓也が負傷交代で抜け、14人で試合を行うワイルドナイツ。後半37分、19番LOマーク・アボットがトライを決め、81-14。しかし、ダイナボアーズも後半38分、21番SH中森隆太がトライして21点を返して、81-21でノーサイドへ。



◆埼玉パナソニックワイルドナイツ

ロビー・ディーンズ監督(写真右)

「本当にチームとして、いい1週間を過ごせてうれしいです。先週と比較しても、今週の方がいいところがあったなと思います。今週の試合は、いい準備ができた1週間でした。まずは、福井選手が50キャップという節目になっています。ラクランボッシェー選手や山沢選手もケガからの復帰もうれしく感じています。ケガからの復帰については、坂手選手から、けがから復帰して戻ってくるのがどういう心境なのか、説明してもらいたいです。」

 

◆坂手淳史キャプテン(写真左)

「今日は、まずいいスタートを切るために、いい練習をしようと1週間の練習を積んでいきましたが、それがうまくいっていたし、ゲームに反映されたかなというふうに思っています。ゲームの中で、今日のテーマとしては、アクション。自分たちの動きっていうところを早く相手より早く、そして自分たちがさらに見極めて、早く動き続けるっていうところを意識して今週のゲームに臨みました。前半からよくできていましたし、スコアをした後でも集中を切らさず、プレーし続けられたのは、練習でメンバー外のメンバーが試合に出るメンバーに、プレッシャーをかけ続けてくれたからじゃないかなって思います。その上で、練習通りゲームが運べたっていうところは、自分たちの自信になると思いますし、今後こういうスタートが切れなかったとしても、ゲームの中で修正しながら、自分たちもアクションし続けるっていうところをフォーカスしながらやっていきたいと思います。怪我からの復帰に関しては、ちょっとよくわかんないんですけど。いい形で、ゲームに対してインパクトを残してくれたコーネルセン・山沢含めて、よく復帰してから良い形でチームに対してプレーしてくれていると思いますし、ルードもなかなか大きな怪我だったりとかしながら、メンバー外として、いいプレッシャーをかけたり、いいアドバイスしながら、こうやって今週試合に戻ってきたというところはすごくチームの人たちは嬉しいことですし、彼らが今後ともさらに活躍してくれると思います。他のメンバーも準備たくさんできているので、メンバーみんなでチームを作っていければと思います。」



◇三菱重恋相模原ダイナボアーズ

グレン・ディレーニーHC(写真左)

「正直ショックな状態で、結果にびっくりしています。最初の4試合を見たら、結構いい対戦をしていたと思いますけど、今日は全然パンチを投げられずに終わってしまったので、残念でした。」

 

◇岩村昂太キャプテン(写真右)

「僕もヘッドコーチがおっしゃった通り、すごくショックといいますか、何か難しい感情でいます。実際、どこに問題があったのか、改めて映像だったり、自分達1人1人自問自答しないといけない状況なのかなと、今感じています。しっかり、もう一度何が悪かったのか、準備の段階で何ができてなかったのか、試合の時にどういったマインドセットでいたのか、そういったのを振り返って、次にいかしていきたいと思います。」

 

以下、試合後のミックスゾーンでのインタビューです。

 

◇三菱重工相模原ダイナボアーズ・中井健人選手




――今日の試合を終えての感想をお願いします。

「すごい不甲斐ない。それに尽きますね。自分自身は、ファーストキャップなんですけど、ファーストキャップを勝利で飾ることはできなかったですけど。そんなことはさておいて、チームとしても個人としても、すごい課題の残る試合かなと思います。」

 

――ファーストキャップということで、ファーストプレーから、かなり気合入ってたかなと思ったんですけど、何か意識していたことってあるんですか。

「いや、チームとして準備していたものだったので、僕自身がそれを遂行したっていう感じですね。」

 

――ダイナボアーズに来て、初めての試合ということで、何かブルーレヴズと比べて、こんなところが違うとか、何か感じることってありますか。

「そうですね。ダイナボアーズは、今アグレッシブにラグビーを作っていってる段階で、去年より大幅に成長していて、大幅に成長している段階で、やっぱり今日やこの前のキヤノンのゲームを勝ち切れないだとか、こういうパナソニックに大敗してるっていうのは、やっぱりチームを上に向かっていく途中では、必要のないことだと僕は思うので、そこをやっぱり継続して強くならないといけないので、どんどんどんどんもっとレベルアップしないといけないなと思います。」

 

――今日は、ディフェンスはいかがでしたか。

「もうディフェンスしかすることがなかったんで。ディフェンスも気持ちを、2本ぐらいちょっと後ろのとこでやられたとかありましたけど。それがしっかり止めたんで、自分自身がそうならないのがやっぱり理想なんで。フォワードが止めて、しっかりディフェンスで組織として守ることができるのが。僕は、本当は止めないっていうのがやっぱり一番チームとしても理想なので、そういったラグビーに来週からまたできたらなと思います。」

 

――ワイルドナイツは、ブレークダウンが強いチームということで、そのブレークダウンの部分で何か感じたことってありますか。

「僕自身は、次、外側のをブレークダウンは、あんまり感じなかったですけど、中のやっぱりFWのところは、外から見ててもすごい激しいなと思いましたね。」

 

――今年も試合が始まってきましたけども、ご自身としてはどんなシーズンにしていきたいですか。

「僕は、こっからしっかり出続けるのはそうなんですけど、一番やっぱりチームが勝つこと。そこに、僕がコミットできていたら、一番チームとしても自分としても嬉しいかなと思います。」

 

――自身の体調面としては、いかがですか。

「体調は、だいぶ上がってきて、今日はちょっと1回ジャンプでミスっちゃいましたけど、リハビリを1年間経て、体もかなり前より上がってる状態なので、こっからどんどんどんどん成長できたらなと思います。」

 

――リハビリのときは、やっぱり今日の試合を目指してずっとやっていたっていう感じですか

「はい。おっしゃる通りです。」

 

――気持ち的にはどんな感じだったんですか。

「今日、リンディさんの100キャップだったんですけど。彼が昨日言った言葉が、僕はすごい心に残ってて。1キャップ目でも、100キャップ目でも、80分通して責任を果たすということは変わらないからっていうことに、僕は本当にその通りだなと思って、自分自身もそれを遂行しようと思って、しっかり最後までハードワークしてやり続けようと思いましたね。」

 

――では、最後にファンの皆さんにメッセージを

「今日は、本当に不甲斐ない試合をして申し訳ないんですけれども、本当に進化している段階なので、これからもっと成長し続けて、頑張っていきたいなと思います。応援よろしくお願いします。」


◇三菱重工相模原ダイナボアーズ・鶴谷昌隆選手



――今日の試合を終えての感想を

「自分たちのラグビーを、まずできなかったことに対してのちょっと残念な気持ちが強い

です。」

 

――ご自身としては、HIAもありましたけども、パフォーマンスは、いかがでしたか。

「自分自身も、そのパフォーマンスについては、やっぱり一番いいところではなかったので、自分自身もそうだし、チームとしてもそうだったので。これを次にどう生かすかっていうところが一番大事だと思います。生かすために、まずは自分たちの課題をしっかり見つめ直して、来週から取り組んで頭から取り組んでいきたいと思います。」

 

――先ほど、キャプテンが会見の中で、マインドセットの部分で少し緩んだ部分があったみたいなことをおっしゃっていたんですけども、そういうのは何かプレーをしていて感じましたか。

「そうですね。やっぱ日本代表の選手が多いっていう部分で、やっぱりまだダイナボアーズはそういう選手がいないところが、1人1人のマインドセットの部分に大きく影響したのかなっていうところでちょっと感じてて、その試合前にはそういう先入観ってのを取っていこうっていう話はしていたんですけど、やっぱ今後強くなっていくためには、そこが一番、やっぱり課題になってくるかなと思います。」

 

――相手のワイルドナイツ、改めて戦ってみては、いかがでしたか。

「やっぱり、スキルレベルもそうですし、フィジカルもそうですし、1人1人がやっぱ高いレベルでプレーできているっていうところに加えて、やっぱりチームとして一丸となって、一つとなって同じ絵を見ているっていうところが、やっぱり今シーズンはパナソニックさん、すごい強いチームだなと感じますね。」

 

――今シーズンは、特にですか。

「はい。他の試合も見ていても、個人的には感じます。」

 

――ご自身としては、今年も試合が始まっていきましたけども、どんなシーズンにしていきたいですか。

「そうですね。しっかりダイナボアーズとしてステップアップ、一つずつしっかり階段を上っていくために、先ほどもおっしゃいましたけど、マインドセットの部分であったりだとか、新しいコーチが加わって、1人1人のレベルスキルもレベルが上がってきているので。あとは、それを試合でどれぐらい良いパフォーマンスで出せるかが問題になってくると思うので、そのマインドセットの部分というのを少しずつこれから修正していきたいなと思ってますね。」

 

――最後、次戦に向けての意気込みもお願いします。

「今日の試合は、負けましたけど。今日は、負けとしてしっかり受け止めて、そこから何を学ぶかっていうところが大事なので、学んで、次に活かすっていうところで、来週の頭からしっかり修正して、次のサントリー戦に向けていきたいと思います。お疲れ様です。」

 

◆埼玉パナソニックワイルドナイツ 長田智希選手


――今日の試合を終えての感想を

「結構、点数の入る試合になったんですけど、その中での細かい精度のところってのは、改善点があるんで、次戦に向けてしっかりまた準備したいと思います。」

 

――先週のトヨタ戦を受けて、今日は意識したと思うんですけども、ご自身のフォーカスポイントってどんなところでしたか

「トヨタ戦で、DFのところとキックのハイボールのところで、ミスがあったので。そこをやったんですけど、この試合でもハイボールのところとキックのDFのところでちょっと少しエラーがあったので、そこは修正したいと思います。」

 

――相手のダイナボアーズは、戦ってみてはいかがですか

「ブレイクダウンだったり、接点のところでのプレッシャーってのはあったんですけど、パナソニックがいいラグビーできたかなというふうに思います。

 

――今年、試合も始まりましたけども、今シーズンご自身としてはどんなシーズンにしていきたいとかありますか。

「まず、本当チームとし、優勝するっていう、それだけ。そのために自分ができることしかやりたいなって、思います。」

 

――ワールドカップからの切り替えってのは、もうかなりスムーズにできました?

「そうですね。もうすぐに切り替えてます。」

 

―ご自身の調子はいかがですか。

「調子も、これから。まだまだって感じです。」

 

――では、次戦に向けての意気込みをいただいてもいいですか。

「次戦も良い準備して、しっかりと戦いたいと思います。」

 

◆埼玉パナソニックワイルドナイツ・ダミアンデアレンデ選手


――今日の試合を終えての感想を

「本当にいい試合だったなというふうに思ってますし、先週に比べて、いいスタートをきれたというふうに感じております。今週は、そういう試合をしていかなきゃいけないという話をしていました。先週のトヨタヴェルブリッツさんとの試合では、前半ですごくいいスタートを切れなくて、後半から徐々に上がっていったっていうところだったので、前半と後半どっちもいい状態で終われるように、試合を進めていかなきゃいけない中で、今週の精度は、先週と比べてすごく良くなっていたなというふうに思っております。」

 

――ご自身のパフォーマンスとしては、いかがですか。

「まだ深く考えてはいないんですけれども、本当にスタートのところからあのようにピッチを上げていければ、毎週毎週ピッチを上げていうふうな、今回の試合のようにスタートを切れれば、チームとしても良くなっていきますし、個人のパフォーマンスも上がってくるんじゃないかなというふうに感じております。今日のような試合をですね、今後やっていければ、その計画通りに物事が進んで良い結果が得られるんじゃないかなというふうに思っております。」

 

――相手のダイナボアーズも、ブレイクダウンを得意とするチームだったんですけど、その辺りいかがでしたか。

「コリジョン(衝突)のところをすごく勝っていこうという話をしていて、裏に出ようという話をチームの中でしていたんですけれども、そのところでブレークダウンについては、それをやった上で、ボールをちゃんと守っていこうということをフォーカスとして、挙げておりました。ブレークダウンに入る前のコリジョンところが勝っていけば、もうチームとしてもすごくブレークダウンのところは、より安易になっていきますし、そういうところをフォーカスしてやっていって、ボールキープっていうところを考えていました。ディフェンスをそうすることによって、相手のディフェンスにもプレッシャーかかりますし、そういうところを今後も全戦通してやっていきたいなと感じております。」

 

――次戦への意気込みを

「先ほど申し上げたように、こういう前半からいいテンポでやっていって、精度高くですねチームとしてフォーカスを上げていけば、毎週毎週良いパフォーマンスができると思いますので、そのように継続して、前半のところから上げていって、良いパフォーマンスを出していきたいです。」

 

今週末で第6節。シーズン折り返しも間近です。

防寒対策をしながら、楽しみたいですね。

(有働)


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