先日
とある高級宝飾店でのこと。
本日はちょっと切ないお話です。
切ない日の心の燈
CHANEL ココハンドル ♡
ヴァンクリ ダイヤのアルハンブラ♡
いつも伺う店舗ではなかったけど
通りすがり、めずらしく店内が閑散としていたので無意識に吸い寄せられ入店しました。
ついてくださった方、とても感じの良い方で
あいにくお目当てのものの在庫はないとの事でしたが
前々から購入を検討しているものを試させていただくことになりました。
指定された場所に座り、ご用意くださるのを待っていると、
店員さんが足早に戻ってきまして…
申し訳ありません、お席のご移動をお願いします
と。
んん？
席替え？
どしたどした？
ふと後ろを見ると、明らかに富豪、おセレブな雰囲気むんむんの上顧客さまであろう方が、
その担当さんと思しき方と立っていらっしゃいました
あまりのオーラと圧力に
私は目にもとまらぬ早業で
脱いだコートやバッグをかき集め、忍者の様に新たに指定されたところに席替えをしました
そして上顧客さまは私がさっきまで座っていた席に優雅につく。
最初の席は特別席の様なものだったのかしら？
もしくはその上顧客さま（おそらく）のお気に入りのお席？
予約されていたとは知らずに間違えて私を案内しちゃったのかいな？
うーん、考えた所で答えは出ませんが…
話を戻します。
いいんです。
私は全然気にしません。
私はこの店舗では購入したことはない。
お店側からしたら、単なる通りすがりの得体の知れない一見さんです。
上顧客を優先するのは当たり前のこと。
そして私はこんなことで気分を害したりするほどの勘違いな人では決してない。はず
はず
なんだけど…
でもね…
一言だけ言わせて！
ちょっとだけ卑屈な気分になってしまったじゃないのー
座れるお席は他にもあちこちあるのに
わざわざこの手近なお席に席替え。
確かに移動距離は短く、考え様によってはとても親切。
だけどね、この席だと
上顧客さまが、私とは桁違いのありえへん煌びやかなジュエリーをあれこれお試しされてるお姿が間近で丸見えなの。
これがかの有名なヒエラルキーなるものだとすると、まるで頂点と最下層。
図らずともピラミッドの底辺を
突きつけられたような…
そんな切なさ。
席替えするならせめて、もう少しだけでも遠くのお席にして欲しかったわ。。。
ちなみに、そこから一応は試着させていただいたものの、
なんだかとても気まずく…
謎の脂汗&脇汗も湧いてくるし…
判断力もフリーズ
たとえ買うと決めていた日だったとしても、
こんな日に買えるわけがない
誤解のないように補足しておきますと
過去もおそらく未来も、
ハイブランドや一流ジュエラーでのお買い物では素晴らしい応対を受けることがほとんど。
たとえお店側からすれば正直ささやかなものの購入だったとしても、一見さんだったとしても、細客さんだとしても。
お気に入りの一生物は購入時の幸せな時間の記憶も含め大事にしている。
この日はたまたまのアクシデント。
そもそもよく考えてみたら大したアクシデントでもないかもしれない。
なのに私のガラスのハートは傷つきやすく、うっかり吠えてしまったわ。
もしも心臓用の毛生え薬が存在するならば
ダッシュで買いに走りたい気持ち…
シャネルもエルメスもヴァンクリもカルティエも
あれらもこれらも…
ハイブランドは高くなりすぎた。
（序の口だったりして）
今までのペースでは買わなく（買えなく）なった人も続出しているであろうこのご時世。
皆さまは、こんな気持ちになったことはないですか？
いらしたら私と肩寄せあってしばし泣きましょ
おしまい
