第40回新潟大賞典 ~御大が触れないハンデ戦の考え方~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

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◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 出版された片岡理論にはハンデ戦についてのノウハウを語られた記憶は無いから、各種亜流が存在し、そんな中に平均ハンデというものも共存していた。具体的な活用には言及しないが、まぁ、どちらにしても枠出目の共有程度が彼の初期考察の再現(同じ事の繰り返し)の主流だったから仕方あるまい。だから「揃目」や「取消」が発生すると、正規でない結果としか受け留める事が出来ない。
 当該「新潟大賞典」はサマー2000シリーズ創設後も変わらずテンハロンで施行されるハンデ戦である点で「小倉」とは異質で、どちらかというと「福島」に近いが「福島」は、共にテンハロンだが、共に3歳上である。「中京」は共に4歳上で片方が牝馬限定戦。
 つまり、現行競馬での4歳上のテンハロン戦が「中山金杯」を軸に牝馬の「愛知杯」そして、当該「新潟大賞典」の3番組のみである。
 そしてサマーシリーズ前に「鳴尾記念」と牝馬の「マーメイドS」が編成されるという方策が講じられている。その救済戦としての機能は、どこの競馬場で施行されようが、勝馬は、次走のハンデ重賞では、増斤される事を主たる目的とするが、逆にステイタス戦の場合は、別の機能を持っている。
 特別登録馬には昨年の「大阪杯」で▲を打って2着したステファノス58キロトップハンデ馬として名を連ねるようだが、過去に「秋天」でも2着したスペックは、ハンデ戦のここでは無力になるだろう。それは、G2を2勝して57.5キロに評価されたレーヴミストラルも同様である。
 ハンデG3競走は準op勝ったところ(直行馬)というスペックがパイロットであり、今年で言うところのナイトオブナイツ及びカレンラストショー54.0キロである。だが、毎回これらパイロットが起用される訳ではないから最後の半減処理目前の4歳2勝馬マイスタイルアウトライアーズらが3歳エリート馬代表として出走するし明け4歳で「大阪杯」への出走を果たしたトリオンフ57.0キロの+3キロの評価は春季の役目終了。
 また、牝馬はなぜか6歳馬しか存在しないので、比較論的評価では軽量51.0キロロッカフラベイビーを挙げる。