当該「京都新聞杯」は、ある限られた年度しか、その検証に重きを置かないが、今年は、それに影響を受けずに考察している。重きという意味では、昨年が重視年度であったのだがキーホースにまんま◎を打ったハギノアレスは10着惨敗という結末で、○が1着▲が2着の連対構造は枠連でも馬連でも1番人気であったのは、出走頭数を12頭しか集められなかたステップならではなのだろうか。どちらにしても「揃目開催」前年戦での結果である。
(優)発効が無くても、1着馬に加算される2700万は、(優)を発行する「青葉賞」と同額である。2着馬は2勝目を勝てないのに単勝1番人気に推挙され負けた事もあるが、昨年のこの加算馬2頭は共に「日本ダービー」には出走しなかった。
特に1着馬であるプラチナムバレットは、ここで3歳戦歴簿を閉じてしまった。同馬の経路は阪神の「はなみずき賞」である。
しかし、今年の特別登録馬には「はなみずき賞」経路が存在しない。つまり前年経路の否定や空洞化のようにも見える。そもそも昨年「日本ダービー」に対して無力であった事に意味があるのか否かが大命題。
当該重賞が、G2格付を名乗る限りに於いて、何らか本戦G1に対する役割が存在するのが前提であり、所謂「空洞化」などという理論なんぞ、存在しないのが競馬番組理論の前提である。本当に「空洞化」したいのであれば、面倒な手続など不要なのは考えれば誰でも解る。
今年は無施行だった「はなみずき賞」は、2015年の「日本ダービー」2着現物馬サトノラーゼンの経路でもある。
実は、今年の「はなみずき賞」は特別の座を追われて一般戦、つまり平場で施行され1着に「若葉S」をしくじった(外)タニノフランケルを起用した。その際、同枠にいたのがタイムフライヤーである。結果は、アイトーンの逃切による6枠揃目万馬券決着であった。*1着同枠で入手した(優)を「皐月賞」の2着枠に届けたのが(地)ダブルシャープである。
同馬はFeankel産駒で、このメンツなら、上位人気になるだろうから結果は面白味には欠けるかもしれない。集票トップは「きさらぎ賞」で2着しているグローリーヴェイスだろうか。
ここでは何が何でも1着にならなければ、意味が無いのは各陣営も既知だろうから、「皐月賞」*1着同枠のケイティクレバーも十番勝負のシャルドネゴールドも、それなりの結果を残すだろうと想定している。