単勝1番人気馬レイデオロは、明け3歳を、何の前哨戦もステップもスルーして前走と同場同距離の「第77回皐月賞」へ出走し人気通りに5着敗退。そのローテーションは、所謂「中15週」である。そして(優)を所持せずに「日本ダービー」を1着した爺ぃの言うところの裏口入学者。そして秋には「菊花賞」の(優)を無駄に破棄して2着(優)であるキセキが菊花賞馬となった。
レイデオロが「菊花賞」に臨戦しなかった筋からは明け4歳で「春天」不出走のダービー馬という汚名がつく予定となる訳だが、「ジャパンカップ」を2着した事で支持率低下は無い。これまでの戦歴を一言で表現すると「オープン馬になって(指定)しか走っていない戦歴」となる。これを今回の[無指定]の対極と見るか否かは自由である。
3歳の同馬が「有馬記念」には出走せずに揃目の「JC2着」から「第111回京都記念」に出走するのは、「中10週」というローテである。同馬の次走がドバイなのか否かは憶測の域を出ないが今回、その手綱がバルジュ(伊)に移ったのは主戦のルメールが騎乗停止だった為である。短期免許であろうがここを使わねば表現出来ない事がある訳だ。
過去記事と重複するが[無指定]とは、地方馬も地方騎手も出走不可能な番組という事で、古くはナリタブライアンの「第61回日本ダービー」のような「地方開放前夜」的な残り香である。これが何故に、未だに存在する理由について主催者は答えを用意しているのだが、そこには起用性らしきものは見当たらない。所謂「救済」的意味合いを包含するものである。
現行競馬で代表的な番組を挙げるなら、特殊免許を要する「障害競走」や「若手限定」競走が、それにあたり[無指定]表記は無いですが準じて施行される。しかし、排除対象に地方競馬所属歴は含みません。これを手掛かりに元地方騎手などが浮上する訳ですが、そう単純な話では無いようです。
それよりも「共同通信杯」でグレイルが[地]リュウノユキナと同枠配置となった事に目を向ける方が生産的やもしれない。