エルムステークス~その併催メインの変遷~ | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「エルムS」というと、9月の俗に言うシルバーウィークを利用した、変則2場3日連続開催の祝月施行をイメージするが、実際のところは、その体裁を2012年の日程変更時に離脱し、それ以降の3年を、毎年、異なる競馬番組を稼動させ、今年もまた、異なる開催を用意している。
 しかし、2012年と全く異なる2014年に同じローマンレジェンドを再起用してしまっている。これを3歳馬不在と言う現象だけで説明は出来ない。ここにも瑕疵が見え隠れする。
 秋の阪神に現存する「エニフS」と同時期に編成されていた折は、混乱したものだが、今では、そんな事も無くなった。無くなったと言えば、私の「エルムS」の関連データの中には、2008年に再生された「しらかばS」というオープン特別があるのだが、2012年を最後に更新されていない。日程もシンクロさせていたのだが...
 2012年に、その年の1着馬サイレントメロディと歴代のクリールパッションが6枠に組まれた「第17回エルムS」では、全く無力であった事は、まだ記憶に新しい。その年より、クリールパッションは俗に言うサイン馬として、昨年の「エルムS」に出走して来たが、残念ながら、それを最後に競走馬登録が抹消された。
 それを、クリノスターオーが継承して今年の「エルムS」に出走するか?についてはあまり、興味が無いので、ウラは取っていない。これも北海道シリーズの減縮措置の一環なのだろう。一方、ダート重賞を所持していない「函館」の「マリーンS」は現存しているが、2014年にハンデ化し、今年は一連と同様に1着本賞金を2100万円に増額させており、今年は、そこからの直行馬を5頭用意させている。もう「大沼S」→「マリーンS」→「しらかばS」→「エルムS」という流れは成立しない。