小総括 今週の重賞 | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 「ファルコンS」は、回避予定あった(地)の牝馬コパノハートが抽選に参加し、他の牝馬2頭を押し退けて当選し、1枠配置となった。過去に同様のケースはあるが、別段これが起用性を支配するものでは無い。重要なのは3歳重賞戦線での「1枠」の機能性。「チューリップ賞」で「1枠」に要注意とした事案と同じ理由なのだが、「報知杯FR」では1枠配置の前走平場500万戦1着歴を持つ102ラッフォルツァートから入ったが5着に終わり、「弥生賞」の○101ベルラップも同様。
 2戦2勝馬の起用については、別段統制されたものでも、戦歴に関わるものでもないのは言うまでも無いが、結局、クラシックの世界に、救済された400万馬(トライアル重賞3着馬)は必要無かったという事になる。「1枠」配置馬は、1着起用された場合の宣言性「更新」と、2着起用された場合の宣言性「継続」とは、当然、相反するもの。と同時に今週、施行の唯一の古馬重賞となった「阪神大賞典」は1枠01番馬を3着に起用したが、中京メイン「小牧特別」も今回のソレとは別の世界の話であると共に、それは(祝)であろうが、3日連続開催であろうが、無関係に影響を受ける。