第64回スプリングステークス | リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

リゲイン総合研究所~競馬番組「表」なんて実在しない~

◆片岡勁太は実在しない「番組表」という虚像を読み解こうとするが我々は「競馬番組」の実体を解き析かす点で全く別物である。日本中央競馬会は、その名の下で施行される競馬番組の中で「何が勝っても構わないレース」の存在を許諾する事は皆無である。

 昨年の皐月賞馬イスラボニータは「共同通信杯」と「東スポ杯」の2つのタイトルを持っていたが(優)を持たずに直行したスペックであったが、今年の「東スポ杯」馬サトノクラウンは「弥生賞」に臨戦して2つ目のタイトルを(優)を伴って獲得。今年、「共同通信杯」からの直行馬が皐月賞馬になれないのを知ってか知らずかリアルスティールは、3戦目をここに選んで、サトノクラウンと共に無敗のチャレンジャーとしてのポジションを狙っている。
 一般の競馬ファンもマスコミも大好きな「まだ底を見せていない」と形容される「無敗馬」の大安売りである。白鵬にも、土がつき、全勝優勝も無くなり、連勝記録もリセットされたが、「フラワーカップ」でも無敗の重賞覇者(外)アルビアーノが誕生。ヤマニン冠馬でしか勝てなかった柴山雄一騎手に2009年以来の重賞制覇、木村哲也調教師に重賞初制覇を贈った。
    牡馬クラシックも今年のトレンドは「無敗馬」なのか?
2戦2勝馬ミュゼスルタンでは役不足なのか?
 とにかく、記念であろうが、タブー戦であろうが、隔年でスプリングS1着馬皐月賞馬に起用している主催者は、今年もそれを踏襲するのか?そこが問題であり、昨年、5枠で「共同通信杯」を勝ったイスラボニ-タを起用したのことから、今年、ここの覇者を皐月賞馬にするなら5枠配置馬の可能性が高いと想定していたから、そこに単勝1番人気馬が配当されたのだから・・・すんなり結論づければいいのだが...
 無敗の重賞勝馬というのは、確かに異次元の能力を持つ個体なのかもしれないが、逆に、裏を返せば、キャリア不足のまま三役に昇華した逸ノ城のようなもので経験値アップが必要になるとも言える。素質で勝てるのは何処までなのか?