当該「フェアリーS」が、このアドレスにやって来て6頭の1着馬を起用して来たが、移設初年度のジェルミナルが春季クラシックを3着占有したのを最後に、無機能。翌年のコスモネモシンが古馬になってからの下級重賞で穴を開けるなどしたが、機能性と呼ぶには安定性に欠けるもので、存在感は感じ得ない。
そもそも中山芝1600M戦というと春・秋それぞれにハンデ戦を編成するが、特に「ダービー卿CT」などは、牝馬には非常に冷酷な起用性を示す。「アネモネS」の予行演習に重賞では均衡に欠く。そこで、その不足を補填する為に、本年より師走競馬に、編成される代替されない新設重賞としても「ターコイズS」という話の方向性は、今年の「フェアリーS」の起用性には全く関係ない。そもそも、中山芝1600Mのコース設計には出走可能頭数18頭が存在せずに、A~Cまで総じて16頭に抑制されて「朝日杯FS」も施行され続けて来た。それでも、牡馬と牝馬で、その後の扱われ方に格差がある訳だ。昨年引退したグランプリボスが1分33秒9で走ったコースが、その後1ヶ月使われ続け、ダンスファンタジアの計時が1分33秒7でタイム指数の類が、総じて騙され無力さを露呈したのは記憶に新しい。



