昨2014年の「夏季競馬番組」稼動と同時にオープン特別の収得賞金算入方法が条件戦と同様に「定額制」となり、過去の賞金加算馬と異なるニューバージョンが続々と競馬番組のステージに上がって来る。当該「シンザン記念」に出走する現3歳世代は、生まれて初めて上がる、オープンクラスの舞台装置がニューバージョンで古いグループが存在しないシンボリックな世代だが、そのシステムで加算歴を刻んだ新しいスペックが挙って起用性に合致する訳では無いのが、「JRA競馬」が採用するゲーム理論の常識で、今春に用意されている3歳重賞戦線にも、基本的に、それらのニュースペックは用意されることだろう。だが、それらは別定増量馬としてのポジションは保証されていない訳だ。
中央生抜きが500万条件加算後にオープンを連勝しても、その収得賞金は【400+500+800=1700万円】で増量馬に要する1800万円に届かないのは、従前も同様だから、本賞金の減額などは関係ない。つまり、増量の対象馬としての存在では無い。増量の主たる対象は2歳重賞加算馬である点も今も昔も変化は無い。
既述のニューバージョンの中で、その後に加算を実現し増量の権利を得たのは、レオバルディナ、オフィロス、ベイシャオブロー、ダノンメジャー、アルマワイオリの6頭だが、これらには2歳重賞1着馬は存在しない。中でも、ダノンメジャーが、単勝1番人気として、最後の重賞を敗退することで、このグル-プのオペレーションの代表となった。
当該「シンザン記念」には、ニューバージョン組の中からナヴィオンとレンイングランドの名が登録馬名表に存在するが、先のグル-プでは無いから増量権利馬では無い。
「中山金杯」でラブリ-デイが1着起用されたのは、出走可能頭数が17頭になったからという話があるらしいが、出走可能頭数18頭に16頭しか集めなかった「シンザン記念」では、無力の何ものでもない訳だ。事前考察で赤文字で示したように、ラブリーデイは出走の中で唯一、ハンデ期間内に古い算入方法でオープン加算歴を刻んだスペックの持ち主であった。逆に「京都金杯」のウインフルブルームは、ハンデ期間内に新しい算入方法でオープン加算歴を刻んでいたが18番目では無かった。



