こんにちは
ジュエリーデザイナーの奥野貴子です
普段はジュエリーブランドやメーカーに
ジュエリーのデザインや企画を提供する仕事をしていますが
最近個人の方からのリフォームのご依頼も増えてきています。
リフォームをしたいものをお持ちの方の参考になると思いますので
webにアップすることをご了承いただいた事例を少しずつご紹介して行きたいと思います。
ジュエリーデザイナーだからできるジュエリーリフォームの世界を
ご覧くださいね
今回ご紹介するのは推定30年以上前の
おそらく譲り受けられたプラチナ製の翡翠のリングのリフォームです。
使われていない一文字リングのダイヤもプラスすることになりました。
ご要望は翡翠を横向きにセットしたリングです。
ブログなどにアップしていた私の私物のリングの画像を見て
ブログなどにアップしていた私の私物のリングの画像を見て
そんな感じがいいかもと思っていただけたようです。
ダイヤモンドは残さずに使うことも希望されました。
ご自身でも好きなタイプのリングの画像を集められていたので、
そのイメージを取り入れてデザインを数点提案させていただきました。
オーバルカット（小判型）やエメラルドのような長方形のカットの宝石は
縦にセットするときちんとした印象でフォーマル感が出ます。
横向きにセットするとおしゃれ感が出ます。
これは宝石の種類やデザインにも左右されるので
「一般的には」ですね。
2本のリングに留められたダイヤモンドの形は
一般的なラウンドブリリアントカット最近はあまり見かけないシンプルな四角いカレーカット昔カラーストーンの脇石としてよく使われたテーパーカットの3種類。
カット面が少ないカレーカットはすっきりとした輝きです。
最近ではブリリアントカットのようにカット面の多い
プリンセスカット（四角）が広く流通していますね。
「カレー」の由来はインドのカレーという土地で
カットされていたからと言われています。
テーパーカットは以前はルビーやサファイヤなどの色石の脇によく使われ
テーパーカットのダイヤを使った色石のリングは高級なもの
といった印象でした。
最終的に決まったデザインでは
翡翠の回りにラウンドとカレーカットを交互に並べ
煌めきの違いを楽しめるようにしました。
テーパーカットは長さが2種類あり
かなり長い「ロングテーパー」と言われるサイズもありました。
古めかしい感じにしたくなかったので少し悩みましたが
長さの違いを生かして
翡翠の下でリボン結びをしたような感じにセットしました。
最終的に元々のダイヤは全部使えましたが
翡翠の回りを取り巻くのにカレーカットのダイヤ2ピースを新たに追加して出来上がりました。
翡翠はとろみのある緑が特徴で美しい宝石ですが、
それだけではマットで地味な印象です。
ダイヤモンドで取り巻くことで明るい華やかさが加わりました。
ダイヤモンドのカットが違うことから
お手元で色々に輝く煌めきもお楽しみいただけます。
またリボンの部分は指にはめた時にご自身で見て楽しみ、
誰かに「実はこの部分はリボンになっているの」と
種明かしのようにお見せする楽しみもあります
「落ち着いた年配向けの翡翠リング」
が使われる方に相応しい
「若々しくチャーミングな翡翠リング」
に生まれ変わりました。
ありがとうございました
「これどうしよう？」
をお持ちの方は是非遠慮せずにご相談してみてくださいね。
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・ホンマルラジオ恵比寿渋谷局で「ジュエリーデザイナーのT room」という番組のパーソナリティーをしています。月に二回配信です。
ご視聴はいつでもどこでもパソコンやスマホからお聴きいただけます。お時間ある時にお聴きいただけたら嬉しいです。
http://honmaru-radio.com/category/Troom/
横浜局所属の時の過去の番組は
「心がときめくジュエリー ジュエリーデザイナー奥野貴子のブログ」の内容は、奥野貴子が情報収集をし、長年培った知識や経験や個人的なセンスや考え方に基づいて書かれたものです。
本来の内容と違うものになってしまわないよう、ブログ内容の一部抜粋やコピー・同じ内容を違う書き方で表現するのはどうぞご遠慮くださいませ。ご紹介いただける場合は、私のブログページのURLの添付などで対応いただけると嬉しいです。
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