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宝石白宝石白宝石白宝石白 岡崎京子



「へルタースケルター」の関連本ってことで


岡崎京子マニア女子に借りました。



大量生産、大量消費、競争社会、放任主義。


90年代炸裂です。


漠然とした焦燥感とからっぽな気持ち。


そうだった、そうだった。


BGMはミスチル「クロスロード」しか浮かばへん。



そんな一時代をザックリ切り取った



秀逸な作品だと思います。



こんな時代があったから、


今の「エコ」だとか「パワースポット」とか


「スピリチュアル」「友愛」「感動をありがとう」


などなど確かじゃないモノが


歓迎されるようになったんでしょうね。


意外に学習しているわたしたち。




・・・根底はこの子たちと一緒だったなぁ。


ああ、無事におとなになれてよかった!


キズだらけになっても、もがいた分だけ


おとなって楽しいよ!って、


当時の私に言ってやりたいなぁ。


誰もそんなこと言ってくれなかったなぁ。


・・・なんてことを、つらつら感じました。




それにしても、岡崎京子はこんなに残酷だったかな。


10代後半~20代前半にリアルで読んでいた頃と


印象が全然違う。



「きっと私が思うよりもっと恐ろしい展開が・・」と、


先を読むのにビクビクしてしまうくらい。



今まで読んだ岡崎京子の作品で


一番読み応えがあり、強烈な作品でした。


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宝石白宝石白宝石白 池波正太郎



池波正太郎なのにまるでティーン文庫のような


ファンシーな表紙なのはガックリしますが、


さすが時代劇の大御所作品はブラボー!です。



池波正太郎らしく、史実とフィクションを織り交ぜ、


その時代の空気をしっかり切り取ってみせる


イキイキとした描写に満足。



ストーリーを追うだけでなく、その時代の背景や


後のエピソードなども要所要所に盛り込んで


幕末の歴史の勉強にもなります!



幕末に興味はありながらも


キーマンが多すぎるし


あまりにも激動の時代すぎて


どこから手をつけていいのかわからなかった私には


とても読みやすく、お勉強になりました。



主人公の伊庭八郎って、実在の人物ですってねー。


江戸の大道場の御曹司、学問の秀才、美男子、


剣術の達人、不治の病、そして人柄のよさ。


沖田総司と大体かぶってませんか~?



腐女子、歴女ポイントおさえまくりじゃないですか~!


私は聞いたことないだけで、結構メジャーなんでしょうか。


いい役者でドラマになったらヒットしそうだねー。



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宝石白宝石白宝石白宝石白宝石白 井伏鱒二



ふーーーーーーっ


すごい小説でした。



しばらく言葉がでません。



恥ずかしながら、名作ながら未読でした。


ずっと気にはなっていたものの


学生時代に読んだ、森鴎外や志賀直哉が


なんだか読みにくかった印象があって


手をつけずに二十年あまり。



井伏鱒二の生家と私の祖母の実家が


懇意にしていた縁の話を


改めて先日母から聞き


ふと読んでみようと思ったのがきっかけです。



まずは、文学界の巨匠の作品なのに


とても読みやすい。


そして、構成がめちゃめちゃしっかり組まれていて


どんなエピソードも、一語一句までも


全く油断もなければ妥協もない


完成度の高さ!



そして、広島の原爆に対する


詳細な事実の追求と


故郷に対する深い愛と


厳しく熱い反戦への思い。



本当に完璧です。


こんなにすばらしい小説を読めて幸せです。




私の知っている地名も沢山出てきて


ああ、ここはこうだったのか・・・と


地元を改めて知るきっかけにもなれました。


・・・今度帰省したときにおばあちゃんたちに


色々聞いてみよう。




人類上初めての未曾有の大惨事を


経験したにもかかわらず、


そこに生きている人たちは


「生活」をしていかなければならない。



危険かもしれないとわかっていても


肉親を探しに被爆地を何日も探し回る。


喉が渇けば、死体が流れている川で


水を飲み、からだを洗う。


原爆症に苦しんでいる人に向かって


「ブラブラしている」と問い詰める。


・・・。




一昨年亡くなった私の親戚は軍人で


昭和20年8月6日、広島に駐在していて


原爆直後に現地に入り、救出活動の際に


いわゆる二次被爆をしたそうです。



戦後、基本的に元気ながら


時折原爆症と思われる症状があっても


軍人であった責任を感じて


一般の方のように原爆病院で検査してもらったり


治療もしないままに過ごしたそうです。



そして、なくなる直前に医者から


「原爆にあわなければ見られない症状」と


診断される病気で亡くなりました。


亡くなって初めて、おじさんが原爆に


あっていたことを私は知りました。



私の身近の原爆にあった方たちは


ほとんど自分から


その事実を話すことはありません。



きっと公表されている被爆者以上の


沢山の方たちが


その後遺症で肉体的にも精神的にも


傷つき、苦しんだことでしょう。


今も多くの方たちが苦しんでいることでしょう。



私のできることは、少しでも多くの事実を


理解し、伝え、知ってもらうことだと思います。


微力ではあっても、絶対やらなければ


ならないことだと思います。




「黒い雨」の最後は決して暗くありません。


一縷の希望を持って強く生きる人、生き物たちが


描かれています。



こんなに力強い小説は初めてでした。


僭越ながらも


改めて沢山の方たちに読んでもらいたい。



私の人生のベスト3には確実に入る


素晴らしい出会いでした。感謝です。





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宝石白宝石白宝石白 林真理子



私的認識では超ミーハー作家の書く「編集の現場」。



青年雑誌のある撮影現場を軸に


編集をはじめ、カメラマン、モデル、ヘアメイクなど


スタッフの仕事観と人生観、現場の動きを


追ってあり、超ミーハー作家だけあって


妙にリアリティがあります。



でもね~


この物語にどっぷり浸かれないんだよね~。



最近のグラビアのニーズはこうなのよ。


この業界ってこうなってるのよ。


グラビアってこうやって作られてるのよ。


編集からみた作家ってこうなんでしょ。



ワタシ知ってるのよ!!!



・・・てな感じで


「ワタシ」が強すぎる~~~~~!



個々の価値観も全てハヤシフィルターを


かけられてるもんだから


同じようなこと言っちゃってるし。



さすがベテランだけあって


最後にきちんと落としドコロを設けてたのに


救われました。



「コスメティック」とか化粧品PR業界での


女の争いっていったドロドロを期待したら


テンション低くてガッカリかもだけど


私は同じような仕事内容の話だけに


ツッコミながらも結構楽しく読んじゃいました。




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宝石白宝石白宝石白宝石白 手塚治虫



会社のマンガ部でお借りしました。



評価もなんもあったもんじゃありませんね!


手塚治虫は天才だ


ブラックジャックは名作中の名作だ


生と死を追求したオトナが読めるはじめてのマンガ


色々言われていますが


端的に言うならホントにそうですねーーー。



10年に一回くらいのタイミングで


縁があって全巻読み返している気がするけど


またもやマッサラ状態で読めました。



こんな短いページの中に


素晴らしく端的な描写力と画力で


分厚く気持ちがこもったストーリーに


できる人が


私が生きている間に生まれるのかな~。



あとがきで巨匠の奥様が


「死の床についた時、


ブラックジャックが現れるように


何度も何度も祈った」


と、いうようなことを書かれていたのが


妙に印象に残ってしまった。



きっと身近な人のその場面では


わたしも祈っちゃうんだろうな。



アッチョンブリゲ。