フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -49ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


ワインを片手に美味しいおつまみを楽しむ♪
イタリアではアペリティーボというステキなシステムがあります。






今回行ったのはSei Divinoというお店。
この近くにはフィレンツェでも有数の高級ホテルが並んでいます。

今日のおつまみはシチリア料理がメインということで行ってみました☆


☆☆☆


中に入るとこんな感じ。
ワインがいっぱい並んでる!




奥のいい席に案内していただきました♪




メニューを開くと終わりがないくらいのワインのリスト( ̄▽ ̄;)


お姉さん「ご注文は何になさいますか?」
私   「ワインの種類が多すぎてわからないんですが・・・(汗)」
お姉さん「そうですよねー。うちワインだけで200種類くらいありますから(^_-)」


それはムリだー(⌒-⌒; )
ということでお姉さんにお料理に合いそうなものを選んでもらいました。
魚介類とお野菜がメインとのことだったので、珍しく白ワインです。


最初に出てきたおつまみはこちら。



魚介類のクスクスにお野菜のマリネ、ひよこ豆のサラダとカナッペ3種類!
盛りだくさんです。



その後にはパスタが2種類出てきました!



たっぷりお腹いっぱい♪大満足です♡



お会計お願いします♪



ワインが7ユーロ、おつまみがあれだけたっぷりで3ユーロ。
トータルで10ユーロでした♪





"Divino"とは英語で"Divine"、すなわち「神のようにすごい」。
"Sei Divino"とは"君イケてるね"的な意味でしょうか。
Divinoはよくお店の名前で見かけますが、"di"が"of"、"vino"がワインであることをかけてるのかなーなんて思ってます。


ワインはお手頃なものから高級なものまであるので、飲み比べてみてください。


☆☆☆

Sei Divino
Borgo Ognissanti 42r
Aperitivo: 19:00~22:00
定休日:火曜日
アペリティーボのメニューは日替わりです。






にほんブログ村

フィレンツェは古い建物が多いので、時おり
今って何世紀だっけ?
という錯覚に陥ります。


たとえばこちら。
馬車にヨーロッパ建築、そして風船売り・・・
なんだか全ての時代をごちゃ混ぜにした感じです。




こちらも中世の建物に囲まれた光の道を走っていく馬車。
思わず時代を疑いました。




そして同じ通りを走る現代の高級車。
背景はルネサンス建築の代表作。





この通りはフィレンツェのブランド街です。



ディオールに






フェラガモ本店。


この中にはフェラガモ博物館があります。



でもエコな街。
クリスマス・ツリーの電飾は自転車発電です(笑)





大きなツリーの横には





小さいツリーが並んでいます。
門松に見えるのは私だけでしょうか?





フィレンツェの時代錯誤(&国錯誤)に陥るイルミネーションをご紹介しました。



最後にフィレンツェならではのとってもステキなイルミネーションを♡

ヴェッキオ橋に映し出されたレオナルドの作品の数々。



正式にはもう少し後から始まるようですが、みなさまに少しだけ早くお届けします♪







にほんブログ村

12/8火曜日はイタリアでは祝日です。
月曜日をお休みにして4連休にする人もいて、クリスマス前と相まって街がけっこう賑わっています。

イタリア語でインマコラータと呼ばれる祝日。
聖母マリア様がそのお母さんである聖アンナのお腹に宿った日です。

今日はその祝日にちなんだ絵を紹介します♪


☆☆☆


聖母マリアがキリストを身ごもった際のお話は受胎告知の記事で触れました。



ウフィツィ美術館にあるフィリッポ・リッピの作品。
神の子を産んだ重大さと、母として慈愛の両方が感じられます。


神の恵みによって聖母マリアは処女にしてキリストを身ごもったことはよく知られています。
このお話はカトリックではとても重要な教義です。
というのも、キリストは原罪を購うためにこの世に生まれてきたので、生まれながらにして原罪を免れていることが必要なのです。
この記事で原罪と受胎告知について説明しています)


ですが、そのマリア様も原罪を免れて生まれた、というのが
無原罪の御宿り
と呼ばれるカトリックの教義です。


マリア様のお母様は聖アンナです。

こちらは聖アンナと聖母マリア、そして赤ちゃん姿のキリストです。

ウフィツィ美術館にあるマザッチオ&マゾリーノの作品。



通常の聖母子像はこんな感じ。
マリア様が赤ちゃんのキリストを抱いている図です。




聖アンナが描かれる時は、2人を守るように背後に描かれます。


こちらはルーブルにあるレオナルドの作品。
(リアルにこのポーズをしようと思うときっと大変だと思う。)


聖アンナが描かれることによって母の要素が強調されるように思います。


☆☆☆


これとはまた別にスペインでは、無原罪の御宿りをこんな感じで描いています。


(Wikipediaより画像をお借りしました)

プラド美術館にあるムリーリョによる「無原罪の御宿り」
マリア様がとてもピュアで可愛い♡
足元にある三日月もマリア様の無原罪を表すそうです。


こちらはエル・グレコの作品。

(こちらもWikipediaより画像をお借りしました)


個人的にはバロック期のスペインにこのタイプの絵画が多い気がします。
どちらもマリア様が天使たちに囲まれてとても無垢な感じがします。


☆☆☆


カトリックの国にいるといろいろな形でマリア様の像や絵画を目にすることがあります。
信者ではありませんが、ピュアな絵を見るとこちらも心が清らかになるような気がします。


心も体もピュアに♡ということでハーブティーで午後のひとときを過ごしました☆










にほんブログ村

昨日の記事でカスターニョの「最後の晩餐」が絵画でのルネサンス的要素をたくさん含むことを紹介しました。

というのも、これって美術史でよく取り上げられる絵なんです。

遠近感がなく表情も乏しい中世絵画と
ルネサンス後期の発達した遠近法やさらに豊かな感情表現
との間に位置する作品だからです。


今日はこの作品を通して、哲学的なルネサンス要素についてお話ししたいと思います。








修道院の壁画として描かれる「最後の晩餐」ですが、もう一つ一緒に必ずと言っていいほど描かれるものがあります。


それが磔刑図。
キリストの磔の絵です。


(こちらもサンタポローニャ元修道院にある絵画)


実際カスターニョの「最後の晩餐」の上にも磔刑図が描かれています。
少し傷みが激しいのでわかりにくいですが、真ん中に十字架が見えます。


なぜ最後の晩餐と磔刑図が一緒に描かれたのでしょう?



答えは、
どちらもキリストによる人間の救済を表すからです。

「最後の晩餐」では救済の約束を
「磔刑図」では実際にキリストの死により罪があがなわれたことを
表します。



(こちらもサンタポローニャ元修道院より)




ここまでが修道院の食堂に描かれる「最後の晩餐」の伝統的なルールです。


カスターニョの作品にはそれに加えて「キリストの復活」が描かれています。


「最後の晩餐」の上の「磔刑図」の左端をよく見ると
旗を持ったキリストが復活しているシーンが描かれているのがわかります。


こちらはサンタポローニャ元修道院にある他の「復活」シーン。




中世の思想は神が中心でした。
従ってこの世はつらいところであり、死後に神の世界に行くための場所でした。

ルネサンスの特徴は「人間中心の世界」を復活(ルネサンス)させること。
この世は苦しみばかりでなく、人間としての喜びを再び肯定したのです。

キリストの磔刑だけでなく「復活」を描くことによって、人々に「希望」を与えたことを表すのがこの「最後の晩餐」の特徴です。

「復活」のシーンは壁の左側に描かれています。
右側の窓からの自然光がちょうど「復活」を光り照らすように描かれているのです。





とても小さい美術館ですが、ルネサンス要素いっぱい詰まったフィレンツェならではの絵画を肌で感じることができます。

フラ・アンジェリコでも有名なサン・マルコ寺院からもすぐ近くです。

観光客の少ない空間でぜひルネサンス絵画の真髄を心ゆくまで味わってください♪


サンタポローニャ元修道院
Via XXVII Aprile 1
8:15-13:50
休業日:
第2、4月曜日
第1、3、5日曜日
1/1, 5/1, 12/25
入場無料







にほんブログ村
みなさま、お夕飯は済ませましたか?
今回の「タダで巡るフィレンツェ」シリーズは「最後の晩餐」です。



「最後の晩餐」といえば「ダヴィンチコード」で物議を呼んだダヴィンチの作品が有名です。

ただ「最後の晩餐」というのは一般名称で、キリストが磔刑前に弟子たちと共にした最後の食事を指します。

聖書ではとても重要なシーンで、たくさんの画家が描いているテーマです。

フィレンツェでは無料でルネサンス期の4つの「最後の晩餐」を公開しています。
今回はその中のカスターニョの作品を紹介します





最後の晩餐は主題が食事ということもあり、修道院の食堂の壁画としてよく描かれています。

カスターニョの作品もサンタポローニャという元修道院の食堂に描かれています。




この作品が描かれたのは1447年。
ルネサンスの要素がたっぷり感じられる作品です。

ルネサンス要素 その1
まずは遠近法が使われていること。
この絵、まるで向こう側に本当に聖人たちが座っているように見えませんか?


それ以前の絵はどちらかというとフラットな感じです。

サンタ・クローチェ教会の食堂の壁画です。

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、一番下の絵が「最後の晩餐」を描いています。
が、カスターニョの絵と比較すると奥行き感が少ないのがわかるかと思います。



ルネサンス要素 その2
表情がとっても豊かなこと。
12使徒の性格や聖書で語られた「最後の晩餐」のシーンが生き生きと伝わってきます。

これもサンタ・クローチェ教会の壁画と比較していただくとわかりやすいかと思います。




さてさて、ルネサンス的要素について語ったところで、少し長くなってきました。
次の記事で「最後の晩餐」が描かれた宗教的背景について解説します。







にほんブログ村