聖母マリア様の物語 Part 2♡今日はイタリアの祝日☆聖母マリアも無原罪で生まれたんです | フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/


12/8火曜日はイタリアでは祝日です。
月曜日をお休みにして4連休にする人もいて、クリスマス前と相まって街がけっこう賑わっています。

イタリア語でインマコラータと呼ばれる祝日。
聖母マリア様がそのお母さんである聖アンナのお腹に宿った日です。

今日はその祝日にちなんだ絵を紹介します♪


☆☆☆


聖母マリアがキリストを身ごもった際のお話は受胎告知の記事で触れました。



ウフィツィ美術館にあるフィリッポ・リッピの作品。
神の子を産んだ重大さと、母として慈愛の両方が感じられます。


神の恵みによって聖母マリアは処女にしてキリストを身ごもったことはよく知られています。
このお話はカトリックではとても重要な教義です。
というのも、キリストは原罪を購うためにこの世に生まれてきたので、生まれながらにして原罪を免れていることが必要なのです。
この記事で原罪と受胎告知について説明しています)


ですが、そのマリア様も原罪を免れて生まれた、というのが
無原罪の御宿り
と呼ばれるカトリックの教義です。


マリア様のお母様は聖アンナです。

こちらは聖アンナと聖母マリア、そして赤ちゃん姿のキリストです。

ウフィツィ美術館にあるマザッチオ&マゾリーノの作品。



通常の聖母子像はこんな感じ。
マリア様が赤ちゃんのキリストを抱いている図です。




聖アンナが描かれる時は、2人を守るように背後に描かれます。


こちらはルーブルにあるレオナルドの作品。
(リアルにこのポーズをしようと思うときっと大変だと思う。)


聖アンナが描かれることによって母の要素が強調されるように思います。


☆☆☆


これとはまた別にスペインでは、無原罪の御宿りをこんな感じで描いています。


(Wikipediaより画像をお借りしました)

プラド美術館にあるムリーリョによる「無原罪の御宿り」
マリア様がとてもピュアで可愛い♡
足元にある三日月もマリア様の無原罪を表すそうです。


こちらはエル・グレコの作品。

(こちらもWikipediaより画像をお借りしました)


個人的にはバロック期のスペインにこのタイプの絵画が多い気がします。
どちらもマリア様が天使たちに囲まれてとても無垢な感じがします。


☆☆☆


カトリックの国にいるといろいろな形でマリア様の像や絵画を目にすることがあります。
信者ではありませんが、ピュアな絵を見るとこちらも心が清らかになるような気がします。


心も体もピュアに♡ということでハーブティーで午後のひとときを過ごしました☆










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