フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -39ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/



Buon giorno みなさん♪


今週の火曜日、2月9日はカーニバルの最終日マルテディ・グラッソ(マルディ・グラ)。
昨日のヴェネツィアのカーニバルに続き、フィレンツェの近郊ヴィアレッジョのカーニバルを紹介します♪







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フィレンツェから電車で約1時間ほど行くとヴィアレッジョという街に着きます。
ここは夏になると海辺に遊びに来る人たちでいっぱい。
ですが、冬はハデなカーニバルの山車が出ることで有名です。



イタリアでは結構有名らしいこの街のカーニバル。
人が増える前にと朝早くから出かけました。



現地に着くとすでに準備万端な人たちを発見!


安っぽい(失礼)天使の羽。




山車が出るのは午後からのようです。

人形が雑な感じで運ばれていきます。





放送が流れ出したなぁと思ったら、始まりました!



この山車は動くピエロ。




と思ったらおもむろに回転して、後ろからモンスターが出てきました!






一番後ろにはリアル・モンスター。ちょっと怖かった。







これはタコでしょうか?裸の女性がいてシュールです。








海の次は陸。ゾウさんも来てくれました。









イタリアならではのダンテ。








そしてローマ教皇まで!






イタリア名物、各家庭に一人はいるイタリアン・マンマ。







こちらはリアル・イタリアン・マンマ(推定)。








みんなノリノリです♪


ちなみに彼の衣装はケーキです。


こちらが彼の山車、ケーキ号。




ケーキの中にはまたしてもモンスター。
なぜかモンスター率の高いヴィアレッジョの山車。








関西でよく宣伝している「タケモト・ピアノ」のCMを思い出す衣装です。







何より凄いのはこの人たちのバイタリティ。






老いも若きもこの調子で踊り続けること数時間・・・



ばっちり堪能してフィレンツェへと戻りました。




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カーニバルは日本語では「謝肉祭」と訳されます。


キリスト教では復活祭(イースター)の前40日間は断食の期間とされます。
断食と言っても食を断つわけではなく、食事の量を減らすものです。
それに加えてこの40日間はお肉を控えたそうです。
だから断食が始まる前にお肉を食べて楽しみましょう、というのが起源です。


有名なリオのカーニバルなんかは南半球だから季節が反対なんですよね。
どんな形にしても楽しむ心には変わりありません。



ヴェネツィアのカーニバルの衣装もそうですが、イタリア人の祭りに懸ける情熱には圧倒されます。


全員で決めのポーズ!



ということで、みなさん火曜日は思う存分お肉を食べてください♪







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Buon giorno みなさん♪

イタリアはカーニバルの季節。
イタリアで有名なカーニバルの様子を紹介します♪


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今回紹介するのは世界的にも有名なヴェネツィアのカーニバル。





水の都ヴェネツィア。
ここは東西の貿易の要所として栄えました。
ジパングを紹介したマルコ・ポーロもここの人です。



なので、昔からラテン系、アラブ系、ギリシャ系、ゲルマン系とさまざまな国の人が行き来していました。







さまざまな国の文化を吸収しているから少しエキゾチック。








そして誰もが受け入れられる華やかさがあります。







イタリアで最古といわれるカフェ・フローリアンもヴェネツィアにあります。


着飾ってお茶を飲んでいる姿はまるでおとぎ話の中みたい。





ヴェネツィアはイタリアの中でも最も繁栄を遂げた都市国家としても知られています。
その分華やかさも半端ではありません。






でも時代とともに経済的繁栄にも陰りが見えてきます。






それでも華やかな生活は容易には変えられないもの。
文化は「華やか」から「享楽的」に変わっていきます。





仮面をつけて街に繰り出す人びと。

老いも若きも
男も女も
身分の違いも

仮面をつけたらわかりません。
そうやって夜な夜な繰り出していたとか。





そんな名残がヴェネツィアのカーニバルの仮面に見られる気がします。




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ヴェネツィア派の代表といえばティツィアーノ。


「ウルビーノのヴィーナス」をはじめ官能的な絵画で知られています。




線描写がはっきりして線遠近法とともに発展したフィレンツェのルネサンス。
それに対してヴェネツィア派は華麗なる「色彩」が特徴です。






フィレンツェは壁画などに見られるフレスコ画が中心です。


フレスコ画は漆喰が乾く前に描いてしまわないといけないので時間との戦いです。
従ってどこまで描くかを線で表しておく必要があります。




ヴェネツィアは周りが海。
湿気が多いので、フレスコ画があまり定着しませんでした。


その代わり色彩表現が豊かになったのです。





ラファエロはフィレンツェの線描写にヴェネツィアの色彩を取り入れて、その後のお手本となる西洋絵画の基礎を築きました。






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カーニバルの最終日は通常マルテディ・グラッソと呼ばれる火曜日です。
フランス語のマルディ・グラの方が馴染みがあるかもしれません。
ヴェネツィアでは仮面コンテストがあるそうです。


今年のマルテディ・グラッソは2月9日。
どんな仮面が優勝するのでしょう?



コンテストの前にちょっと一服・・・








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Buon giorno みなさん♪

フィレンツェは2月だというのにもう春の雰囲気が漂っています。
ちょっとセレブにバラの花を飾ってみました☆

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空の青、クーポラの赤、そしてバラの黄色・・・
バラは大好きな花♡
その大好きな花を通して、美術作品によく出てくる四大元素についてお話しします♪



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芦屋に住んでいた頃はバラの花を育てていました。




私にとってバラは「星の王子さま」並みにだいじな花です。



というのもこのバラ、実は最初切り花だったんです。



Boyz II Men というアーティストがいるのですが、彼らのライブに行った時にこの歌を歌いながら客席にバラを一輪一輪渡してくれました。




友達が最前列を取ってくれていたので「プリーズ!」とお願いしてバラをもらって帰ったんです。



だいじに花瓶に入れて飾ってたんですが、なかなか枯れません。
そして花が枯れた後は新芽が出てきました。
まさかと思いながらも植木鉢に挿したところ、次の年から花をつけるようになりました。



京都から芦屋に引っ越した時もしっかり連れて行きました。
毎朝の生活はバラに水をやるところから始まります。

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なんども目を楽しませてくれたのですが、バラってほんとにけなげなんです。

水と
空気と
土と
太陽と


それだけで育ってくれるんです。



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西洋思想では古来から物質は四大元素でできている、と信じられてきました。

四大元素とは

空気(風)

火(太陽)
土(地)


です。



この思想はいたるところで見られます。

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ウフィツィ美術館に八角形の円蓋があります。




「トリブーナ」と呼ばれるこの部屋にはメディチ家の至宝が飾られています。

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真ん中はメディチ家のヴィーナス。ローマ時代の彫刻です。



この部屋の一番上には風見窓(風)
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そして天井を埋め尽くす6000枚に及ぶ貝殻(水)



真っ赤な壁(火)

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そして貴石を埋め込んだ床(土)



四大元素がかたどられているんですね。



特にこのトリブーナを作ったメディチ家のフランチェスコ公は錬金術が好きだったので、思想がたっぷり反映されています。



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錬金術では人とモノを分けるのは第五元素の有無とされました。



第五元素・・・すなわちです。



肉体は四大元素でできるけど、命が宿るのは第五元素があるから。



18世紀に天王星が発見されるまで、占星術では7つの惑星を使用していました。
というのは、7つの惑星を超えた向こうには神の世界があって、人の魂はそこから7つの惑星を通って地球に来たと考えられていたからです。


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ダンテの頭上にも7つの惑星が描かれています。



洗礼堂の説明でも書きましたが、八角形には特別な意味があります。
錬金術マニアだったフランチェスコが、四大元素をかたどった部屋を八角形にしたのは意図あってのことだと思います。
7つの惑星の向こうから来た第五元素を表している、と考えられませんか?



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ちなみにこの四大元素の概念は教会でも見られます。




サンタ・クローチェ教会にあるパッツィ家礼拝堂。
この四隅には福音記者の4人が表されています。(写真がわかりにくくてごめんなさい)


左下:ワシといるのがヨハネ。水を表します。
右下:ライオンがいるのがルカ。火を表します。
右上:天使といるのがマタイ。風を表します。
左上:牛といるのがマルコ。土を表します。




同じ構図がここにも。「世界」のカード。

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そして真ん中の女性が第五元素を表します。
世界には魂が宿っている、のでしょうか。


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人とモノとをわけるものが第五元素。
でも私のバラには魂が宿っていた!と思うのです。
誕生日に咲いたり、会社を辞める日に咲いたり、偶然というにはあまりにもタイミングが良すぎます。


人が美しい絵を見た時、音楽を聴いた時、感動が生まれます。
それはきっと画家が、作曲家が、演奏家が魂を注いだからだと思います。
私たちが美術や音楽に感動するのは、その媒体を通して魂に触れているからなんじゃないでしょうか。





On ne voit bien qu'avec le coeur. L'essential est invisible pour lex yeux.
(心で見ないと物事はわからない。大事なことは目に見えないんだよ。「星の王子さま」)









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Buon giorno みなさん♪

絵を見る時にその背景を知ったらちょっと面白い。
それが画家の人生に関わっていたらなおのこと。

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今日はこの1枚を元に、ルネサンス時代のフィレンツェのスキャンダル、
フィリッポ・リッピとルクレツィアの恋について紹介します♪



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昨日は語学学校からウフィツィ美術館に行ってきました。

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セレナ先生(左端)はフィレンツェの公認ガイド。
歴史も美術史もとっても詳しいんです。
(そして後ろにはこっそりイケメンが!)


私の通う語学学校では、週に2~3回課外アクティビティがあります。
料理教室や映画鑑賞、そして美術館訪問もその一つ。
プロのガイドの説明を聞きながらホンモノの美術を鑑賞する授業。
フィレンツェならではのゼイタクです☆



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さてさてこちらの作品。
フィリッポ・リッピの「聖母子」です。


聖母子像ってキリスト教絵画で一番描かれているテーマですが、その中でもこれって一番可愛いんです♡


マリア様がとってもラブリー。
そして彼女が赤ちゃんに向けている目もとっても優しい♡
ほんとにお母さんが赤ちゃんをあやしているような雰囲気が伝わってきます。


というのも、このマリア様フィリッポ・リッピの奥さんがモデルと言われているんです。



でもフィリッポ・リッピって修道士・・・
恋愛したらあかんやーん!



そもそもの始まりはフィリッポ・リッピが当時修道女だったルクレツィアに絵のモデルを頼んだところから始まります。


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絵の才能は天下一品。
ですが、ちょっと型破りだったフィリッポ。
ルクレツィアの美貌に恋に落ちてしまいました。


そしてルクレツィアのお腹には新しい命が宿ります。
後のフィリッピーノ・リッピです。


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カトリックの修道士が子供を持つなんて当時はご法度。
一大スキャンダルとなります。
フィリッポは教会から追放されてしまうのですが、画家としての彼の才能を認めていたメディチ家の力添えによって二人は結婚が許されます。



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ルクレツィアはフィリッポのモデルであり続けました。

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彼はたくさんの聖母子像を描きましたが、その多くがルクレツィアがモデルと言われています。



どのマリア様もなんだか優しいんです。
特にそれまでのマリア様は厳格に描かれることが多かったので、とっても新鮮。
マリア様の描かれ方が「神の母」から、本当にお母さんが子供をあやしているように変化した一枚として知られています。
ルネサンスの一つの特徴がこの「人間くささ」
フィリッポ・リッピはその先駆けとされています。


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彼がこんなに優しくマリア様を描けたのはなぜでしょう?


それはズバリ
恋におちたから(///∇//)
だと思います


彼の描く聖母子像は理想の世界のものではなく、彼の眼の前にいる妻ルクレツィアと息子のフィリッピーノの姿に他なりません。


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ちょっと戸惑った表情のヨセフ。フィリッポも最初はこんな気持ちだったのかもしれません。



ちなみにこの絵の天使のモデルは息子フィリッピーノと言われています。

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お母さんに似て美少年♡



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フィレンツェから郊外に電車で約30分行くとプラートという町に着きます。
この町でフィリッポとルクレツィアは出会い、フィリッピーノが生まれました。

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プラートの町の中心にある教会。





その壁画もルクレツィアがモデルとされています。

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左端の踊るサロメがルクレツィア。
この画風は彼の弟子ボッティチェリに引き継がれて行きます。
そしてフィリッポの息子フィリッピーノはボッティチェリに師事します。


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プラートの美術館にあるフィリッピーノ・リッピの聖母子像。
お母さんルクレツィアとお父さんフィリッポの愛情の深さを描いた、ように見えるのは私だけでしょうか?



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当時は一大スキャンダルであっただろうフィリッポとルクレツィアの恋・・・


でもそれがなかったら

優しい眼差しの聖母子像も、
ルネサンス絵画の発展も、
ボッティチェリの作品も、
フィリッピーノの作品も、

ぜーんぶ後世の私たちは享受することができなかったのかもしれません。


恋がルネサンスを生んだ・・・
その時はスキャンダラスであっても長い目で見ると物事は違って見えるのではないでしょうか?








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2015年美味しいイタリアン勝手にランキングで取り上げながら、ブログに書いていなかったお店があります。


それがこちらのトラットリア・ロリウオロ。



何を食べても美味しいこのお店。ナイショにしておきたいけど紹介しちゃいます♪

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↑マリアおばあちゃん特製のパスタ(とかいう名前でした)




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ドゥオモを背にして東に歩いて行くと内装がレンガ造りのかわいいお店があります。

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それがトラットリア・ロリウオロ。道の名前、ロリウオロから取っています。

imageかわいいけど、とってもカジュアルな雰囲気♪






フィレンツェはトスカーナ州に位置するのですが、そのトスカーナのお料理をいただけます。






どれも美味しそうなんですが、迷いに迷った挙句、私はこれ。

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マリアおばあちゃんのマカロニ ラグーソース。





お友達の頼んだイノシシのパッパデッレ(きしめん)。

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そしてポテトのラヴィオリ(が下に隠れてます)。
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女子会ならではのみんなで味見会。







どれも
美味しい!!!!






ということでワインが進みます。





ウェイターのお兄さん「ドルチェはどうする?」

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女子全員「んー、じゃあひとくちくらいしかたべられないから、ティラミスをシェアします♪」






じゃーん!

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フォークはしっかり4本。
お兄さん、ありがとう♡





そしてひとくち食べて、全員



何コレ!美味しすぎる!!!




まったくひとくちですみませんでした・・・反省(〃∇〃)




ドゥオモの夜景を見ながらおうちに帰りました。



これ、実ははじめてフィレンツェに旅行に来た最後の夜に撮った写真です。
名残惜しく、いつ今度フィレンツェに来れるかなーなんて考えながら撮った写真。
あれから3年弱。こうやってほろ酔い気分で同じ景色を眺められる幸せ♡



ドゥオモができたのが1434年。
600年近く変わらない景色。これからもずっとこの景色が続くといいなぁと思います。