みなさん、Buon giorno!
フィレンツェは朝晩は冷え込みますが、昼間は真っ青な空が広がります。
さてさて、前回フリーニョ修道院美術館をご紹介してからちょっと時間が経ってしまいました。
無料の割に結構広いんです、この美術館。
今回はメインの「最後の晩餐」の壁画を紹介します。

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「最後の晩餐」とはキリストが処刑される前に弟子たちとともに取った最後の食事のことを指します。
ダヴィンチの作品は映画「ダヴィンチコード」でも有名になりました。

Wikipediaから画像をお借りしました。
12人の弟子たちと食事をとるキリスト。

一番手前にいるのがイスカリオテのユダ。
その左向いでテーブルに伏しているのがヨハネ。
そしてその左隣がキリストです。
「最後の晩餐」はヨーロッパではよく見かける絵です。
なので、結構ルールにのっとって描かれます。

これはサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局にある「最後の晩餐」ですが、共通点をみつけてみてください♪
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みつかりましたか?
・キリストは真ん中(まぁ当たり前っちゃ当たり前ですが)
・ヨハネがテーブルに突っ伏している
・ユダには光輪がない
こちらは以前紹介したカスターニョの「最後の晩餐」

上の3つの共通点に加えて
・ユダが一人だけテーブルの反対側に座っている
という点が挙げられます。
この構図って結構その後も使用されるんですよね。

1590年代に描かれたティントレットの作品。さてユダはどこでしょう?
答えは
↓↓↓
テーブルの右側にいる赤い服の人
・みんな頭が光っている(この時代になると光輪を描かなくなりました)けど赤い服の人は光っていない
・一人テーブルの向こう側にいる
といったところがヒントです。
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さて、主題のフリーニョの「最後の晩餐」に戻ります。

ユダは後ろ手にキリストを売ったお金を持っています。
ちょうどキリストの上あたりに別の絵が描かれているのがわかるでしょうか?
これは、最後の晩餐の後にキリストがゲッセマネという場所に行って父なる神に最後の祈りを捧げるシーンです。
一般的に3人の弟子を連れて行ったとされるのですが、3人とも寝てしまうんですね。
そんなシーンが描かれていました。
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12人の弟子とキリストあわせて13人の食卓。
そしてキリストが亡くなったのは13日とされています。
ヨーロッパでは13は不吉な数字とされますが、イタリアでは17がアンラッキーナンバーとされているそうです。
でも食事だけは別。
なんでも13人だとそのうちの一人が裏切り者だとか、なくなるとか、イタリア人は縁起担ぎがすごいんです。
だから参加者が13人の時にはもう一人つれてくるんだとか。
私はいつでも14人目に立候補するんですけどね('-^*)/
ということで次回はフリーニョ修道院美術館の他の作品を紹介します♪

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