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figure 8

8

週末はこればっか聴いてた。
エリオットの8。


元来、ひとりで歌って、重ねて、ギター弾いてベース弾いて…
というおよそ宅録状態だったエリオット。
それでも十分胸に響くよ。

メジャーデビューしたアルバム「XO」以降は
色んなアーティストのちからが加わって、
エリオットの澄んだ声をぶわんって広げたよう。

「figure 8」は、「XO」に続くメジャー2枚目のアルバム。
これが出た2000年には、フジロックにも来た。
でもこれを聴いてしまったということは…
残るは遺作のみ…

あああ悲しいよう。
どうして素敵な人はいなくなるの。涙


「Junk Bond Trader」
「LA」
「Color Bars」
「Son of Sam」

あたりがお気に入り。
歌詞カード読まないから、何歌ってるのかよくわからんが。

figure8
elliott smith 「figure 8」
hmv

ビートルズ「Because」のカヴァーもこの中に入ってる。(日本盤のみ)
世の中にあるビートルズ楽曲(オリジナル/カヴァー問わず)で
ナンバーワンに好きだ。
今でも生きてたら、、って思うと切ない。惜しい…

ターキーとマヨのサンドイッチ

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American mayonnaise storiesは
コピーライター秋山晶氏が手がけたキューピーマヨネーズの広告を
一冊にまとめた短編集且つ写真集。


高校のとき買っていた雑誌に出稿されていて、
部活ばかりやってたあほの女子高校生にとっては
家と学校との往復の外側に、こんな世界があるんだって
どきどきした広告だった。

ダイナーや列車の窓からの景色、
あからさまにマヨネーズを売り込んでいるわけではないのに、
この本に出てくる「ターキーとマヨのサンドイッチ」は
私の夢の食べ物だ。



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series1  ニューヨーカー短編集を食べてみよう


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ハンバーガーを焼くのを卒業して、アメリカン・ジゴロになった。



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飛切りの恋とサンドイッチが一度に食べられる。

今月はニューヨークシティガイド風に書く。 
それだけの価値のある、つまりニューヨークに行ったら、
ぜひ、そのカウンターでブランチなどを食べてみたいダイナーだからだ。
・・・中略・・・
客たちの多くはイタリアンデザインの服を着こなしているか、 
さもなければ、タキシードだ。
いつも13種類の輸入ビールがあり、メニューは年に4回変わる。
いまは夏なので、フルーツを使ったトロピカルなものが多い。
マヨネーズは淡いソフトな味で、フルーツサラダに合う。
その味は恋のように、はかない。







series2 ずっと遠くでイーグルスが歌った


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過ぎた夏は、サンドイッチの包み紙のようなもの。



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カーラジオで聴くターキーの焼き方はせつない。






series ルポ:トルーマン・カポーティを読みながら

この本は、すごくカポーティの影響を受けていると感じる。
わたしはカーヴァーのほうが好きだから、
カーヴァーっぽく作るとしたら、どんな雰囲気になるだろうか。


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マリリン、きみは美しい子供だよ。






series 大陸横断列車に乗ったマヨネーズ


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高圧線が線路を横切ると街が近い。

シカゴからロサンゼルスまで2397マイル。
タイムテーブル通りに走ると、47時間25分。
大陸を横切る列車はまっすぐ東西に走り、ユタに入って北上し、
ソルトレークシティから一気に太平洋に向かって南下する。
・・・中略・・・
風景はロッキー山脈の東西で大きく変わっている。
山脈で区切られた雨の量だ。
ローストチキンとマヨのサンドイッチが似合う風景は平原だ。
ただしノドが乾くのでソーダが要る。
単調な風景も気がつくと以前と同じではない。
高圧線が列車の上を越し、変電所が見えると、
州間高速道路が並行して走り出す。
そこにピックアップトラックではなくセダンの数がふえはじめると、
もう街が近いのだ。(Las Vegas/Nevada)






広告に興味を持ちはじめた1/10はこの本のせいだ。
旅に出るとなぜか列車に乗らないと気分が出ないのも、多分この本のせいだ。

R◎LL CAKE

みてみてこのロールケーキ。
苺やキウイが川みたいで綺麗~!

ロールケーキ

どうやって作ったんだろ。絵みたいだわ。
思わず衝動買い。
今日は休日出勤だったから、ご褒美だね。



ロールケーキってあんまり食べないけど、
ふと、ばななの本の中で
ロールケーキ屋さんの跡取り息子が出てくる話を
思い出した。


deadend

よしもとばなな
「デッドエンドの思い出」

短編集のなかの、第一話「幽霊の家」に、
その男のコ、岩倉くんは出てくるのだった。

ごくフツウのどこにでもいる大学生が、
だんだん自分の歩く道を見つけていって顔つきが研ぎ澄まされていって
でも芯のおっとりしたところは30過ぎて再会しても変わってなくて、
という男のコだ。(どんな説明だよ…)

岩倉くんと主人公の女のコが
一緒にロールケーキを食べるシーンがあって、
ふたりはそれを「こつこつ食べた」
って表現がされている。
それがなんだかとても丁寧に時間を重ねてるように聞こえて
いいな、って思ったんだった。
ちょっと老夫婦みたいだなとも思った。

本の中の登場人物なのに、
読んでるわたしが「この二人、息ぴったり。」
と思ってうれしくなったんだった。


・・・

なんだかとりとめないな。

とりとめないついでに、
表題作の「デッドエンドの思い出」もとてもいいです。
手ひどい失恋からゆっくり立ちあがっていく話。

なんというかうまくいえないけど、
とっても悲しいこととか、苦しいことは、
一度乗り越えると今度はたからものになる気がするよ。
次にかなしいことが起こっても、
かなしいはかなしいが乗り越える自信のようなものが
手にはいる。



明日は久しぶりにこの本読み直すかな。
それでおやつにロールケーキこつこつ食べようっと。

明日の風

すずしくて、ちょっと曇りがちな朝は
「明日の風」が聞きたくなります。

きょ年の今頃も、朝方よくかけていたのだった。
一年。
はやー



やさしさの意味 はきちがえて
いくつもの季節をやりすごしてた

ありったけのこの声を届けてほしい君のとこへ
悲しみを残したまま僕等は次の場所へ踏み出してる


windoftomorrow



たぶんこれはかなしい歌なんだけど、
なぜかとても前向きな感じがするから好きなのです。

何かにとらわれてひとつの場所から動けないよりは、
少々傷ついても別のところに行くほうが気分がいいからさ。


やさしさの意味
って確かにむつかしいね。

うまく言えないけど、
漠然と やさしくしよう とか思ってるうちは駄目なのだろうね。
もっと具体的に
あの人はこれこれこういうひとだからこうしよう
くらいまでなってはじめて
結果的にやさしいんだろうね。

思うだけだったら誰でもできるし、
小手先のやさしさは多分自分のためだし、
自分の考えるやさしさと相手のそれは絶対ちがうからな。
やさしいかどうかは相手が決めることでそれはやってみないとわからない。
つまり、行動伴わないならただの自己満足でしょ
って。


ちなみに山崎まさよし占いは私「ドミノ」やった。
いろいろ考えた末わけがわからなくなるタイプって・・
わはは、合ってるかも。たしかにエブリデイわけわからん!



明日に向かう風が街を通り抜けてく
少しずつ変わってけばいい 



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山崎まさよし
明日の風

Spain #77

バルセロナはモンジュイックの丘の上にある
ミロ美術館。

http://www.bcn.fjmiro.es/

ミロ美術館1

エントランスではえせガチャピンがお出迎え。


こういう一見訳分からないものって、
自分勝手に解釈する余地があって面白い。
人なのかフクロウなのか宇宙人なのかなんなのか。


ミロ美術館3

建物までガチャピン(他の呼び方が分からないので便宜上)に見える。



ミロ美術館2

このロッカー素敵!
・・だけどやっぱりガチャピンに見えてくる。