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課題図書《理系入門編》

私はどっぷり文系なのですが、
数学が高校1年の因数分解でクラッシュした以外は
物理・化学・生物は結構好きでした。

ひとより時間がかかるけど、いちど解ると面白いし、
なにより身の回りのことが
ひとつひとつ解る感じがいいなあと。




例えば中学生のときの星の授業。
ノートに太陽と地球と月の絵を描いて、
月に届く太陽の光の割合が、そのまま月の満ち欠けの形に対応する。
それってすごくロマンチックだけど同時にすごく合理的!
とか。
参考;山口県萩市の萩博物館のブログ


やってみれば理数系って、面白いし夢中になるもの。
でも気づくと毛嫌いしたり苦手になって、疎遠になって
大人になったら全然触れなくなってしまう。

そもそも、日本でいう「文系」「理系」という分け方は
世界的に見れば少しおかしくて。
大学に入って不思議なのは、なんとなく文系学部に来たはずなのに、
やってる内容が「マクロ経済学」とか「統計学」など
むっちゃ数学寄りの学問だった友人がゴロゴロいたことかな。

本当は、文系学部でも社会科学だとかビジネス分野の一部は
科学の考え方のほうが必要なものも多くって、
大きく分けて「科学」「芸術」「歴史」くらいに分けちゃえばいいのにー
とか思ったりします。
そのなかで興味のあるジャンルを更に選ぶと。
「科学」の切り口で「政治」「発酵」「ロボット工学」「金融」
とかさ、
「芸術」の中での「ピアノ実技」「20世紀映画」
とかね。

ただこれだと、ジャンルに寄っては偏りが出るかもしれないけども。
「政治」やったら、政治理論みたいな授業は科学に近いけど、
政治史とか、国際関係論とかになると科学だけの分野じゃなくなるよね。

アプローチの仕方とジャンルをクロスしながら
専攻できるようにすれば、もっといいかな。

・・なーんて、話がそれましたが。





またも課題図書です。
なにやら理科っぽい仕事も、あったりして、
プランニングのおじさんに半ば押し付けられました。




ビルゲイツの面接試験
ウィリアム・パウンドストーン
青土舎




最初の100ページくらいまでがちょっと退屈ですが…
その後がぜん面白くなります。
ちょっと問題を抜粋するので、
難しく考えないで、自由にあれこれ考えてみて下さい。




Q1 インディアンが生まれて初めて街にやってきて、
   通りで何かに乗った白人を見かけました。
   白人が通り過ぎるとき、インディアンは言いました。
   「白人は怠け者だ。座って歩いている。」
   このインディアンが見かけた「白人の乗り物」は何でしょう。

Q2 マンホールの蓋が四角ではなく丸いのはなぜ?

Q3 鏡が上下ではなく左右を逆転させるのはなぜでしょう。

Q4 アメリカにピアノの調律師は何人いるでしょう。

Q5 ビリヤードの球が8個あります。
   1個だけ、他より少し重いものがありますが、
   それを見分ける方法は天秤に載せて比べることだけです。
   重い球を見つけるために天秤を使う回数で、一番少ないのは何回ですか。

Q6 マイクロソフトは家庭用事業を始めたいと思ってます。
   電子レンジをコンピューターで動かしたいとしましょう。
   あなたならどんなソフトを書きますか。





どうですか?

こういう問題を前にすると、
私など小心者なので、なんだか試されているような気持ちになって
どきどきしてしまいます。
でもすこし時間をおいてリラックスした状態でもう一度見てみると、
意外とあれこれ考えることができて
面白かったりもします。


実際にマイクロソフト社はこういった問題を
入社試験で出しているそうです。
その影響で、アメリカ全体でこういった
一見意図の分からないリクルート面接が流行したのだそう。






-------------------------------------
以下、答えです。
簡単に端折るのでご容赦を。


Q1 インディアンが生まれて初めて街にやってきて、
   通りで何かに乗った白人を見かけました。
   白人が通り過ぎるとき、インディアンは言いました。
   「白人は怠け者だ。座って歩いている。」
   このインディアンが見かけた「白人の乗り物」は何でしょう。



A1 自転車

自動車、馬、車椅子は不正解。
「肩車された人」も不正解だけど、面白い解答。



Q2 マンホールの蓋が四角ではなく丸いのはなぜ?

A2 
四角だと蓋が傾いたときに下に落ちて事故になる
可能性があります。
丸いと、中心からの距離が等しいので
さらに蓋上部より、下部のほうが円周が小さいので
落下の恐れがなくなるためです。



この問題は意外と有名。
すごくシンプルだけど、世の中のものってよく出来てるなあと
感心しますよね。

でもしかくい蓋たまにあるよね。
ただ、人が入れなさそうな小さなものが多いかも。



Q3 鏡が上下ではなく左右を逆転させるのはなぜでしょう。

A3
実は、鏡は左右を逆転してるわけではないのです。
ためしに鏡を天井に設置すれば、上下もひっくり返ります。
鏡はその面を起点に線対称(面対称?)に写しているのです。


(これはかなり私の解釈が入っているかも。)




Q4 アメリカにピアノの調律師は何人いるでしょう。

怪問。
あまりに情報量が少なすぎると、人って思考停止状態に
なるそうです。私も完全に頭がフリーズ叫び
これって多分正解はないのです。
でも、どうしても解かなきゃいけないとしたら
どういう道筋であなたは解答しますか??
という問題なのです。

そうすると逆に自分の得意な答え方、
自分の持ちカードで答えていけばいいのだと思います。
現実社会では、全ての情報が与えられる仕事なんてないので、
実はいつも私たちが毎日やってることなんですよね。


解答例;
調律師の仕事量から考えはじめる。

多分アメリカにあるピアノの全体数と、
それらがどのくらいの頻度で調律されるかによって
仕事量は決まりそう。

アメリカにあるピアノの数ってどのくらいかなあ?

学校とか、オーケストラやサークルとか、教会もありそう、
バー、スタジオだとか色々あるけど
一番は一般家庭かな。

とはいえ、結構高いものだから、
ワンルームマンションとか、寮にはなさそうで、
中流、上流階級の家庭に限られそう。

アメリカの人口は3億人くらい。
1世帯3人平均として、1億世帯。
そのうちの半分、5000万世帯が裕福な層。
でもみんながピアノが好きなわけでもないから、
そのうちの、、1割くらいかな?がピアノを所有してると仮定。

アメリカのピアノは500万台。

今度は調律の頻度を考えなきゃ。

ぜんぜん分からない。
でもプロのミュージシャンならしょっちゅうだけど、
何年も放置されたピアノもあるはず。
まあいいや、のべでざっくり1年に1回とする。

そうすると、500万回の調律が1年間でされていることになる。
1人の人間が1年で見られる台数ってどのくらいかな?
フルタイムで20日×12ヶ月=240日。
訪問調律が多いだろうから、
1日に調律できるピアノは3台くらいだろうな。

1人の調律師が1年で見るピアノは
720台くらい。

なので、アメリカにいるピアノの調律師は
仕事量から考えて、
500万台のピアノ÷720=7000人弱



実際には2万近くいるかもしれないし、
5000人くらいかもしれないけど、
一番最初のもやもやした状態よりは
かなり具体的に相場が踏めた感じ。
でも疲れた…笑。




Q5 ビリヤードの球が8個あります。
   1個だけ、他より少し重いものがありますが、
   それを見分ける方法は天秤に載せて比べることだけです。
   重い球を見つけるために天秤を使う回数で、一番少ないのは何回ですか。



A5 2回

まず6球取り出して、
3球/3球を左右の天秤に載せる。

⑴天秤が傾かなかった場合
残りの2球のどちらかが正解なので、
その2球を測る。→2回

⑵天秤が傾いた場合
重かった皿にある3球のいずれかが正解。
その3球のうち2球取り出して再度測り、
重い球を確定できる。→2回。




Q6 マイクロソフトは家庭用事業を始めたいと思ってます。
   電子レンジをコンピューターで動かしたいとしましょう。
   あなたならどんなソフトを書きますか。


A6 特にこれといった正解なし

これは好きなように答えていいと思いますが…
例えばデジカメとネットに繋げないかね。
食べ物の撮りって難しいけど、
電子レンジにかけると自動的にそれを写真撮ってくれて、
そのまま誰でも簡単に食べログが作れて、
写真の後ろの壁紙とかも可愛くできて、
しかもデータでみんなと共有できて、
レシピ公開とか栄養分析も出来たりとかさ。

あとは家の体重計(健康測定計)とか、
天気予報とかと連動してて、
オススメレシピとか出してくれるとか
カロリーカレンダーが作れるとかね。


こういう問題がテキトーなこと言えて
一番楽だなあ・・笑
でもあれこれ考えると結構熱中する。
しかし仕事のヒントだけなぜか思いつかないのだった温泉



この本を読んでいて、この会社は、
順序立てて物事を組み立てていく力とか
よりスマートな結果を出すための多方向からの発想力とか、
辛抱強く考え続ける忍耐とか
もっと言っちゃえばふとひらめく運みたいなのを
見ているのかな、と感じました。
だから「就職試験にクイズなんてけしからん」という論調には
私は反対です。

普段仕事をしていても、
この案件をどうやって進めればうまいこと着地するか?
って毎回わからんもん。
でもその答えは丸暗記できなくて、
解く力のモトのモトくらいは
このクイズで判らなくもなくもないかなと思います。

空也の最中



銀座「空也」の最中をいただきました。


予約しないと手に入らないので
おっくうで自分では買わないのですが、
いただくのであれば嬉しい。チューリップ赤




小判型の、二口サイズの最中がぎっしり詰まっています。
私は和菓子も洋菓子もどちらも大好きですが、
和菓子の嬉しさと洋菓子のそれとは
若干違う気がします。


和菓子はどことなく、
ふくよかで豊かな気持ちになります。






とはいえ、小豆って不思議と
一度にそんなにたくさん食べられないので
それも安心。

(しかーし、最中の皮が香ばしくって
ついつい夜中に2個ペロリでした。ブタ

ブランドの民主化


今日はあるメゾンブランドを長年支えてらした方に
お話を伺う機会がありました。

いやあ、面白かった。
私は元来、ものの成り立ちを
地勢や歴史からひも解いて考えることが
とてもしっくりきて好きなのですが、
今日は日本にブランドビジネスが定着した理由とその今後について
とてもよく理解することができました。






かいつまんで言ってしまえば、
戦争によって価値観が白紙化された日本やアジア地域は
ブランドを育てるにはとてもよい土壌であったということ。


とても面白かったのは、
日本が「ブランドを民主化した」という表現で、
確かになあ、今の日本ほど「ブランド」というものに
誰もが一定の理解を持っている状況はないと思う。

以前は、ごく限られた人がごく限られた世界で楽しむものが
ブランドであったかもしれないけども、
そしてその稀少性がそのまま優越感につながったのだけれども、
現在はブランドの価値やニュースは誰もが知っているという土壌があって、
その上でそのブランドを手に出来る人の優越感という構図
(価格のハードルや、販路を絞るといったハードルは厳然と存在する)
なので、いかにその前段階の土壌(=そのブランドに関する情報量、
ニュースバリュー度)が肥えているかが
間接的にそのブランドの強さに繋がっているのではないか。


確かに、いわゆる政治的な「民主化」も、
民衆が賢くならないと(=情報収集・選択能力がないと)
成り立たないものであったので
なんだか大学時代の授業など思い出したりなどして
面白いなあ、、と思いました。







たまにはこういう話も聞かないと、
視野が狭くなってだめだな!

桜たより

今日はめっきり寒かったですが。
役員と一緒だったので、客先までお堀まわりをドライブできました。
東京の桜の名所は数あれど、やはり水辺の桜というのは
格別ですね。

お堀を走っている人を良く見かけますが、
これから2週間程は格別なのでしょう。
(ちなみにこの辺りを走っている人の多くは、
実は近辺の住民ではないそうです。
郊外に住む人が、帰宅前に銭湯に着替えを預けて
ひとっ走りのひとっ風呂なのだそう。
うむ。
案外に贅沢かも。




曇天で貧相ですが、桜いくつか撮りました。



恵比寿西のgreenの裏手の桜。
この建物の住人になりたいわ。




早稲田南門前。
ここはいつも早咲きです。
明日は卒業式。

言い寄る

田辺聖子さんの「言い寄る」が復刊になってました。





いや~、嬉しい。
この本1年ほど前に探してたのですが
既に絶版になっていて、amazonで古本を買おうかなと
思って忘れていたのでした。

田辺聖子さんの描く人々って、
人情味があって、
でもすごく繊細で、
でもねっとりしたところもあって
独特ですよね。

さらに大阪弁がどことなく、柔らかい空気を生んでいて
それが全体のリズムにもなっていて
西の言葉っていいなあって思うのです。



さて、「言い寄る」ですが…
既にものすごい勢いで読みすすめてます。
このぶんでは3部作全部行ってしまうかも・・
そして女子回覧は確定です。ブーケ2
(男子にはもったいなくて貸せない!)

愛してないのに気があう剛。初めての悦楽を教える大人の男、水野。
恋、仕事。欲しいものは手にいれた、31歳の乃里子。
でも、唯一心から愛した五郎にだけは、どうしても言い寄れない。
田辺聖子「最高傑作」三部作。30年の時を経て復刊第1弾。


この内容で30年前…!
「時代が田辺聖子にやっと追いついた」
という帯のコピーに納得。
あと、上の解説だと乃里子がちょっと鼻につくタイプ
の女性にも読めますが、実際にはもっとカジュアルな感じの女性像です。