横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -33ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

イエローハート秋の香りが揃い始めました

   漂う秋の香り

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

 

日中の陽射しは

夏の日を思わせますが

日が陰り始めると

吹く風に秋の物哀しさを載せて

心を遠くへ運んでしまいます。

 

 

 

昨夕

久しぶりに我が家の庭に出ると

酷暑の夏の置き土産ばかり

 

これからお手入れをしなければ・・・

とちょっと憂鬱。

 

 

 

フェンスの外側ばかりでなく

内側にも

萩の花が咲きました。

 

 

 

 

 

 

 

藤袴も咲き始め

 

 

 

 

 

ぐんぐん伸びて

私の手の届かない高さまで

大きくなりました

 

 

 

 

 

 

顔を近づけると良い香りがします

余り嗅ぎ続けると芳香ではなく

人によっては悪臭かもしれません。

 

 

今年はお手入れの時期が

遅くなってしまい

野原状態にえーん

 

 

ああしなければ

こうしなければ

と思うのですが・・・

 

 

どこからともなく

甘く優しい香りが

漂ってきます。

 

そして

香りの在りかを探すのです

 

ひょっとして

毎年同じことをしている。

 

 

見つけましたイエローハーツ

 

 

 

 

 

 

キンモクセイが

咲き始めているのです

 

 

明日、明後日と

どうか雨が降りませんように

金木犀にお願いお願い

ピンクハート思えば秋の足音が・・・

  名残の蓮の香(なごりのはすのか)

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

あの夏の暑さが懐かしいくらい

なんと過ごし易い日々なのでしょう。

 

 

今月のお稽古は昨日で終りました。

 

お稽古の方がお帰りになった後も

お教室の空気を入れ換えるまで

夏の薫物

「荷葉」の香りが漂い

とても癒される夏の終わりの

一時でした。

 

名付けて

「名残の蓮の香」

ですね

 

 

 

 

 

九月は

不知誰人の「荷葉」と

山田尼の「荷葉」を

薫きました。

 

 

 

蓮の花を乾燥させた

ほのかな、ほのかな

蓮華の香りが

微妙に混じり合って

漂っておりました。

 

 

(蓮の花を設い(しつらい)といたしました)

 

 

 

 

このような蓮の花が

一年後には

 

 

 

 

 

このようにドライポプリとなりました

微かな香りまで残るとは・・・

設いのタイトルは

 

「名残の蓮の香」

 

 

 

二つの「荷葉」の薫物(たきもの)を

聞いて頂き

 

 

「久しぶりにゆったりとした時間を持てました」

とおっしゃって頂き

とても嬉しく思いました。

 

 

最後にはまた一息

 

一昨年は

蓮の葉の

蓮茶を愉しみ

 

 

 

 

 

昨年は

手作りの蓮華茶を

 

 

 

 

 

蓮の花は蕾でしか

手に入りませんでしたので

充分に香りを移せませんでした。

 

 

そのようなわけで

今年は蓮華茶をお取り寄せ。

 

ベトナムの早朝に花開いた

蓮の花から移したお茶は

 

まるで目の前に

蓮池が拡がるような

清々しく高貴な蓮の花の香りが・・・

 

それを追いかけるように

発酵したお茶の香りがしてまいりました。

 

 

 

 

 

ウ~~ン

なんともステキなラブラブ音符

 

二種(ふたくさ)の薫物の香りと

蓮華茶の香りがブレンドされて

 

 

 

 

 

いつにも増して

至福の時を過ごしたのです。

 

 

さあ、来年は?

蓮を育てましょうか?

 

もう一度

蓮の花にお茶を抱かせて

美味しいお茶ができれば

皆様とのお稽古も

もっともっと愉しくなるかもしれません。

 

 

お茶のお話しが続きましたが

蓮の香りは

直接ご自分で確かめられるのが

最良なのです。

 

蓮の花の盛りでない季節には

このように

蓮葉茶や蓮華茶で

蓮の香りを

お愉しみ頂けるのです。

 

 

蓮の香りを判って頂くには

お茶が大変役に立つ。

 

「荷葉」を薫き比べするにも

創作なさるにも

先ず蓮の香りを

知り、感じて頂くことが

とても大切なことなのです。

ピンクハート明日は和の香り

 平安朝香道のお稽古です

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

また雨なのですね~雨

お休みになると雨が降って

少し憂鬱ですが

寒いくらいが大好き音符

 

 

 

 

 

 

この雨、シトシトなら

気分も盛り上がるのですが・・・

 

次第にバシャバシャと聞こえて

台風が心配になります。

 

 

 

 

 

 

明日は九月のお稽古

大雨になりませんように。

 

 

山形の塗師の佐藤氏にお願いした

調度を明日お披露目です。

 

 

 

 

 

佐藤氏は、山形の真室川で

漆塗りのお仕事をなさっていらっしゃいます。

 

 

火取も仕上げて頂きましたので

またお願いいたしました。

 

 

 

 

 

佐藤氏は

山形県真室川市で

漆に携わり日本産漆の採取をし

漆塗りや、古くなった漆器の修理も

行っていらっしゃいます。

 

 

漆は近年中国産が主になり

日本産の漆は

衰退の一途を辿っていました。

 

 

真室川町には

「漆坊(うるしぼう)」

という地名が残ることから

古い時代には

漆栽培の歴史があったと思われます。

 

 

そのようなわけで

佐藤氏は

「漆の主産地」づくりを目指して

「漆器工房 学」

を設立し、漆器の伝統を

受け継いでいらっしゃいます。

 

 

お仕事をお願いいたしましたのに

真室川のお酒を利用した

スィーツを頂戴してしまいました。

 

日本酒が染み込んだ生地は

柔らかくシットリとして

とても美味でございました。

 

 

 

 

 

スィーツ付きでしたら

また何かお願いいたしましょうニコニコ

(冗談でございます)

 

 

台風よ

日本列島から

速やかに退去を

 

何事もなく朝になりますようにお願い

 

 

 

 

グリーンハート香りに満ちた場所

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

非常に強い台風14号で

日本全国雨模様

各地で例年にない雨量を記録。

 

被害が少なければ良いのですが・・・

 

 

台風が接近する前に

と土曜日にお墓参りに

行って参りました。

 

 

 

 

 

 

秋の気配がそこここに見える

とは言っても

日中は、夏の暑さで

横浜線の電車は

かなりの混みようでした。

 

台風が来る前に外出して

と思う方も多かったのでは?

 

八王子の墓所には4、5人ほどで

お彼岸には一週間早いので

少なかったのかもしれません。

 

 

それでもお花を供え

お線香を手向けると

墓所の外まで

香の香りが漂っていました。

 

 

その昔は墓参には

杉線香と言って

杉の葉から作られた

安価なお線香を使っていました。

 

 

現在でも墓参用のお線香として

寺院で販売されていると思います。

 

緑色をしたお線香で

火をつけるとモクモクと煙が上がり

いわゆるお線香の香り

と呼ばれる匂いのしたお線香でした。

 

 

日本でのお線香の作り初めは

はっきりとしていませんが

室町時代と言われています。

元々は輸入品に頼った

高価なものでした。

(平安時代には線香の形状をした

香はありません)

 

 

 

鶯啼庵(おうていあん)

 

 

現在は様々に工夫された

芳香を持つお線香が販売されています。

 

沈香や香りの高い漢薬を原料としたもの

また人工の香料を使ったものなど。

 

 

ですから昔のように

杉線香を手向ける方も

少なくなっているのかもしれません。

 

天まで届けと

四方八方に立ち上る香の香りは

数十年前とはかなり違って

とても良い香りが漂っていました。

 

お盆やお彼岸には

どこよりも香りに満たされた

広い広い空間となる場所

それは墓地なのです。

 

きっと家ごとに

好みのお線香があるに違いない

漂う香りを感じながら思うのでした。

 

 

 

鶯啼庵(おうていあん)

 

 

お食事をしようと

八王子のひよどり山を借景にした

広大な日本庭園にある

会席料理の鶯啼庵(おうていあん)に

向かいましたが

予約をしておらず

営業時間も過ぎてしまい

頂くことができませんでした。

 

残念

 

法事の方が多かったように思います。

次回は予約をして参りましょう。

とても雰囲気があって

お料理も美味しいので

本当に残念でした。

 

 

 

鶯啼庵(おうていあん)

 

 

 

代わりに入り口でお迎えしている

季節の設えを撮らせて頂きました。

 

 

 

鶯啼庵(おうていあん)

 

 

 

ピンクハート紫式部が香りを育んだ都

 

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

一昨日は、満月

灼熱の太陽を忘れさせる

優しい温かさのお月さまでした。

 

 

めぐりあひて

    みしやそれともわかぬ間に

  雲隠れにし夜半の月影

       紫式部 (新古今和歌集)

 

百人一首にも収録されています。

(百人一首は「夜半の月かな」)

 

 

 

  「廬山寺」の 紫式部と大弐三位(娘賢子)の歌碑

 

 

この歌は幼友達に

久しぶりに出会った時の歌です。

 

せっかくお会いしたのに

あなたは、雲に隠れる月のように

たちまち帰ってしまった。

その惜しさを歌に詠んだものです。

 

 

どこで幼なじみに会ったのでしょう?

長い間会えなかったのに

積もる話しもあったに違いありません。

きっと紫式部はもっと話をしたかった

のですね。

場所は

住んでいた自宅かその周辺なのでは?

 

先日の京都行では

紫式部が幼いころから住み

結婚し、娘賢子(かたこ)を育て

「源氏物語」を執筆した邸宅後に

立ち寄りました。

 

現在は廬山寺が建っていますが

当時は現在の廬山寺の辺りを

中心に邸があったそうです。

 

 

 

 

 

「源氏庭」には桔梗が咲き始め

 

 

 

 

紫式部邸宅跡の碑

 

 

 

 

蝉の声が・・・

 

 

 

 

紫式部も眺めたかもしれない夏の空

 

 

 

桔梗が咲き揃うと

紫がより一層美しく映えることでしょう

 

 

 

 

紫式部が住んでいたころは

この辺りは摂関家の大邸宅があり

現在の高級住宅街というような

場所だったのでしょうね。

 

 

平安時代の大内裏は

現在の京都御所より少し西に

離れていたようです。

 

鴨川にほど近い中河の紫式部邸

そして大内裏。

 

どちらも自然に溢れ

季節ごとに色を変える樹木や

春の七草も

秋の七草も

その植物達から放たれる芳香が

常にあったのではないでしょうか?

 

それが「源氏物語」の中で

花開き、実をつけて行った。

 

 

香りに因んだ

「源氏物語」の登場人物

薫や匂宮(におうのみや)

 

登場する薫物の数々。

 

 

 

 

 

 

紫式部が香りに対して

非常に詳しい知識と見識を持ち

鋭い観察力で自然をとらえ

知識に基づいて物語を創作。

 

何よりも香りを大切に思い

自身が香りをとても好んでいた

と思うのです。

 

 

紫式部は自分自身のために

創った薫物は

どのような香だったのでしょう?

 

それは、いつまでもずっと

私の課題であり続けるのかもしれません。