夏の薫物(たきもの)の「荷葉・かよう」を創ってみました  | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●夏の薫物(たきもの)の

 「荷葉」を創ってみました

   右下矢印蓮の香りになぞらえた夏の薫物

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

21世紀の前半が今のように

混乱した時代になることを

誰が想像したでしょうか?

 

毎年世界で起こる自然災害

人災とも言える新型コロナウイルス

異宗教間の争い

 

どのような時代にもあることですが

次々と怒濤のように押し寄せています。

 

嵐が去った後には

どのような世界が現れるのか?

 

やっと百年生きられるようになった

人類が辿る道は?

 

「猿の惑星」の第一話

にならないことを願って止みません。

 

 

時は刻々と未来へ進みますが

千年経っても変わらないものがあります。

その一つに

平安時代に勅撰集として著された

薫物の創り方や使い方なのです。

 

 

およそ千年前の読み物から現代でも

ほぼ同じ薫物を蘇らせることが出来るのです。

 

不思議ですよね~

紫式部や清少納言、和泉式部

藤原道長などが活躍した

国風文化が華やかかなりし頃の

ルームフレグランスや

日本的フレグランスが

創れてしまうのですもの・・・

 

その中の一つとして

「荷葉」が

夏の薫物として登場するのです。

 

7月8月と「荷葉」のお稽古でしたが

コロナ感染者が増加する中での

お稽古者の移動はとても危ぶまれること

と考えお休みといたしました。

もちろん緊急事態宣言でもあります。

 

 

そのような理由で

今回は私が「荷葉」を創り

9月にお聞かせすることといたしました。

 

 

沈香(じんこう)・丁子(ちょうじ)・甲香(こうこう)

白檀(びゃくだん)・甘松(かんしょう)

その他に麝香(じゃこう、人工麝香)を使って創りました

 

 

 

先ず沈香です

 

 

 

順番も合香者により違ってきます

 

 

 

一つ一つ小さなお団子状に

 

これがとても大変なのです

蜜が入ると、とても凄いことに・・・

 

 

 

 

出来ました~

 

 

手仕事なので機械のようにはいきません

微妙に大きさが違います

 

 

来月はこの「荷葉」をお聞かせいたします。

 

9月はどうなることでしょう?

お稽古が遠のくと

私も平安朝香道の所作を

忘れてしまいそうです。

 

お休みの間も一人で

香道のお稽古をしましょニコニコ