●夏の薫物(たきもの)の
「荷葉」を創ってみました
蓮の香りになぞらえた夏の薫物
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
21世紀の前半が今のように
混乱した時代になることを
誰が想像したでしょうか?
毎年世界で起こる自然災害
人災とも言える新型コロナウイルス
異宗教間の争い
どのような時代にもあることですが
次々と怒濤のように押し寄せています。
嵐が去った後には
どのような世界が現れるのか?
やっと百年生きられるようになった
人類が辿る道は?
「猿の惑星」の第一話
にならないことを願って止みません。
時は刻々と未来へ進みますが
千年経っても変わらないものがあります。
その一つに
平安時代に勅撰集として著された
薫物の創り方や使い方なのです。
およそ千年前の読み物から現代でも
ほぼ同じ薫物を蘇らせることが出来るのです。
不思議ですよね~
紫式部や清少納言、和泉式部
藤原道長などが活躍した
国風文化が華やかかなりし頃の
ルームフレグランスや
日本的フレグランスが
創れてしまうのですもの・・・
その中の一つとして
「荷葉」が
夏の薫物として登場するのです。
7月8月と「荷葉」のお稽古でしたが
コロナ感染者が増加する中での
お稽古者の移動はとても危ぶまれること
と考えお休みといたしました。
もちろん緊急事態宣言でもあります。
そのような理由で
今回は私が「荷葉」を創り
9月にお聞かせすることといたしました。
沈香(じんこう)・丁子(ちょうじ)・甲香(こうこう)
白檀(びゃくだん)・甘松(かんしょう)
その他に麝香(じゃこう、人工麝香)を使って創りました
先ず沈香です
順番も合香者により違ってきます
一つ一つ小さなお団子状に
これがとても大変なのです
蜜が入ると、とても凄いことに・・・
出来ました~
手仕事なので機械のようにはいきません
微妙に大きさが違います
来月はこの「荷葉」をお聞かせいたします。
9月はどうなることでしょう?
お稽古が遠のくと
私も平安朝香道の所作を
忘れてしまいそうです。
お休みの間も一人で
香道のお稽古をしましょ