●桜開花から数日なのに
桜が満開なんて
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
「桜がそろそろ満開」
と今朝のニュースで告げていました
嘘でしょ!
先日開花宣言を聞いたばかりなのに・・・
しかも今月のお稽古は「梅花」
私はまだまだ梅の花の香りを愉しんでいるのです
桜開花の次は満開の情報
気が急いてきます。
今週は出歩けないし
ご近所の桜で今年も我慢するしか・・・
最寄りの駅へ行く途中
桜が2分咲きになっていました。
うかうかしていると
「桜吹雪」
の情報になりかねません
今年こそ
千鳥ヶ淵の桜吹雪をもう一度見に行きたい
風に舞い散るソメイヨシノ
天から舞い落ちる雪のようで
それはそれは幻想的な情景です。
その桜を題材に
それぞれの思いを込めた
たくさんの歌があります。
森山直太朗の「さくら」
福山雅治の「桜坂」
ケツメイシの「さくら」
コブクロの「桜」
嵐の「サクラ咲け」
古くは童謡の「さくらさくら」や
鶴田浩二の「同期の桜」も
でも散る桜で最も切ないのは
桜吹雪を思い起こさせる
ちあきなおみの「花吹雪」です
明日あなたは 卒業してひとり
遠くの町へ 帰ってしまう
中略
花吹雪が風に……風に踊る……
わたしのことなんか 忘れるのよ
そしていつも話してくれた
夢を追いかけて
年下の男性を愛した切なさ
透き通るように淡い桜の花びらが
後から後から舞い落ちて
クルクルと足にまとわりつくように
駆け回る
なんとも切ない詩なのです。
年下の男の子を愛したことの切なさ
別れの切なさで胸が苦しくなります。
そこで
ここに桜の香りが読み込まれていたなら
あるとしたならどのような香りになるのでしょうか?
いつも香りに結びつけて考える
私の悪い癖
ソメイヨシノには香りがありませんが
あるとしたならば
その情景は香りと共に
もっともっと切なくなるに違いありません。
桜にも香りのする種類があるのですが
やはりこの場面には香りはなくても
ソメイヨシノが相応しいのですよね
3月の最終週までどうか散りませんように