●素敵な香り~
後を付いて行きたくなります
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
すっかり寒くなりました
時折通る河川敷です
オギやアシ、セイタカアワダチソウも
すっかり枯れてしまっています。
見るからに寒そう
でも
建物の中は暖房が効いてて
あったか~い
お買い物をしていると
いろいろな匂いがしてきます
お魚の匂い
果物のいい香り
お惣菜の匂い
品物をいろいろと吟味していると
かなり背の高い男性がお隣でお買い物中
其の男性が立ち去ると
フワ~~と
なんともいえない良い香りが・・・
思わず視線が動いてしまいました。
なんと
外国の方でした
たぶん中東方面の方?
背も高くスラッとした体躯
浅黒い肌に濃紺のスーツ姿
ツタンカーメンの様なマスク
でした。
すれ違った後には
今まで出会ったことのない香りが・・・
最近はひと昔
いいえ、ふた昔以上前には
考えられないような数の
フレグランスが登場しています。
香りを言い当てることが
難しくなっています。
何とも言えない芳香でした
若ければ後をつけて行くかも
そのようなことは出来ませんが
どうかお名前を
そのフレグランスのお名前を
と
声をかけていたかもしれません
これが
追風用意
追風用意(おいかぜようい)とは
通った後に良い香りの漂うように
衣服に香をたきしめておくこと
(広辞苑)
「源氏物語」より千年後の
追風用意です
なんと外国の方だなんて
不思議でも何でもありません
香料の始まりは
人類の歴史と同じくらいに古く
「旧約聖書」にも登場するのです。
西洋でも東洋でも
最初は神に捧げる香料でした。
やがて愉しむものとしての
香りの文化として発展していきました。
日本の香り文化が最も発展したのが
平安時代です。
光源氏は薫物の香りを
衣に薫き染め
いつもいつも
常に追風用意なのです。
薫物もフレグランスも
同じ効用がありますね。
フレグランスによる
自分自身の気持ちと
他人にもたらす効果
心を落ち着かせ
穏やかにする
気持ちを高揚させ
人を惹きつける
太古の昔も
平安時代も
そして現代も変わりはないようです。