秋の佳き日に「源氏合わせ」「賢木」を行いました | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

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東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

秋の佳き日に

 「源氏合わせ」「賢木」を行いました

 

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

 

 

なんと爽やかな晴れ

なんと清々しい

 

秋の日和となりました。

 

 

昨日も秋の日のとても穏やかで

暖かな陽射しに恵まれました。

 

 

今月の「薫物合わせ」は

平安朝香道の1年の集大成

昨日はそのお稽古をいたしました。

 

 

「源氏物語」第十帖「賢木・さかき」が

今回の課題でした。

 

光源氏の23歳から25歳までの

物語です。

 

 

「賢木」を読まれて

どのように感じられたでしょうか?

どの場面が心に残りましたか?

 

ご自分の感じられたままに

薫物を作っていただきました。

 

 

一人一人

感じた場面も感じ方も違います。

 

そして表現もまた異なります。

 

 

今回は一人欠席なさいましたが

新たにお稽古をなさりたい

とご希望の方もいらっしゃいましたので

ご一緒に薫物を聞いて頂きました。

 

 

良い機会でしたので

平安時代には

  しつらひ(設い・室礼)としての

調度の二階棚も披露いたしました。

 

 

 

 

几帳(きちょう)は外から内側を隠す為のものです

お見せする為に敢えて反対にしております。

 

お姫様気分になられましたでしょうか?

 

一つ一つは改めてご紹介いたします。

 

 

お稽古の「薫物合わせ」の後には

平安気分を味わって頂こうと

京都のお菓子をご用意いたしました。

 

京都の老舗「亀屋清永」の

清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)を

お取り寄せいたしました。

 

 

 

 

こしあんに7種類のお香を練りこみ

米粉・小麦粉で作られた生地で包み

胡麻油で揚げたお菓子です。

 

 

奈良時代に遣唐使が仏教と共に

日本へ伝えた唐菓子の一つです

 

 

 

 

 

本来は

神仏へのお供え物として

貴族たちの饗宴に食されたり

儀式性の高い菓子でした。

 

伝来当時は

栗、柿、あんず等の木の実を

甘草などの薬草で味付けしたと言うこと。

小豆餡を用いるようになったのは

徳川中期後と伝えられています。

その秘法を比叡山の阿闍梨(あじゃり)より習い

今に至るとのことです。

 

 

 

 

 

やはり女性はお菓子に目がありません。

 

 

「お香が入ってるの?」

 

「何かしら?」

 

「複雑な香りがするわね~」

 

 

 

 

とても固くてパリパリ

いえいえバリバリですね。

 

外側は固い固い八橋のようです

 

 

「あっ、ニッキだわ」

 

「桂皮ね」

 

「さすが~」

 

色々な会話が飛び交い

お酒は入りませんが

にぎやかな宴になってしまいました。

 

 

私も和菓子が大好きですから

薫物のお話がお菓子へと

脱線してしまいました。

 

 

「源氏合わせ」がおざなりになってしまった

そのようなわけではありませんので・・・

 

 

楽しい「源氏合わせ」を行い

秋の佳き日を過ごしました。