●ジェラシーはやっかいなものです
「源氏物語」より「葵(あふひ・あおい)」
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
6月のお稽古は土曜日に
終了いたしました。
双葉葵
「源氏物語」より第九帖「葵」が
「源氏合わせ」の課題でした。
「葵」を読んで頂いて、その中から
ご自身が薫物にしたいと思う場面を
香で表現して頂きます。
葵の上は光源氏の正妻で4才年上です。
左大臣家の一人娘で
教養もあり気位の高い女性なのです。
そのような葵の上は光源氏にとって
少々煙たい存在。
年を経てやっと葵の上は懐妊しますが
光源氏の恋人六条御息所に
日頃から嫉妬されています。
葵祭の前に行われる御禊(みそぎ・ごけい)
での葵の上と六条御息所との
車争い(場所取りですね)で
車を壊され後方に追いやられしまった
六条御息所は
その後葵の上を激しく嫉妬し恨みます。
葵の上は度々物の怪に悩まされながら
無事出産を迎えますが
その時の生霊(いきりょう)によりこの世を去ります。
この正体は六条御息所なのです。
最後は源氏の愛に包まれて逝くのですが
女性としては口惜しい限り。
もう少し大切になされば良かったのに~
まだまだ物語は続きますが
六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)の
ジェラシーや
その後源氏と枕をともにする
紫の上の心境なども興味深いと思いました。
「葵の上」を薫物にした方が
多くいらっしゃいました。
「葵」を読まれて
お一人お一人とらえ方が違い
興味深いものでした。
それぞれ香りも全く異なるものでした。
薫物っておもしろし
ですね