● 香りのある樹木は弥生時代にも
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朝倉涼香です
平安朝香道では、様々な香を使用して薫香を作っております。
私たちが今使用している香はいつごろからあるのでしょうか?
日本にも弥生時代には、香りのある樹木が存在していました。
その最も古い文献は、三世紀に西晋の陳寿によって著された
「三国志」の中の「魏書東夷倭人条」(魏志倭人伝)です。
弥生時代の邪馬台国や卑弥呼について記されており、日本列島の地理や風俗などが詳しく著されています。
当時の日本人ががどのような生活をし、どのような存在だったのかが理解できる興味深い文献です
そこには、もともと日本に自生していた植物 が
数多く登場するのです。
今も日本の森や林を形成するよく知られた植物達です。
クス(楠)・シイ(椎)・クヌギ(櫟)・カシ(樫)・カエデ(楓)まだまだありますが私たちがよく知っている植物ばかりです。
先ずは食用や住居として使用されたとするのが自然ですが、
暖を取ったり、占いや祈りの際に焚きくべていたことも想像されます。
クスノキもカエデ(楠木は樟脳に、楓は楓香に)も焚かなくともよい香りですから、弥生人も香りのする樹木として活用したとしても不自然なことではありません。
植物も世代交代しながら生き長らえてきたのでしょうね。
何といっても樹木は長生きです。
何百年も、何千年もの間その場所に立ち続けているものもあるのですから。
魏志倭人伝に登場する樹木を長い年月に渡って、食料や木材として使用し、一世紀半後仏教伝来(538年)に伴い一部の人々は、新たに日本に渡来した様々な香を手にすることとなるのです。
今では、手に入らなくなった香や解明されていない香もございます。
そのようなお話も交えながらお稽古を進めて参ります。
8月のお稽古予定
21日(水) 午後3時30分~4時45分
23日(金) 午後5時~6時15分
どちらかご都合の良い日をお選び下さい。
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