「源氏物語」の光源氏って許せない!「源氏合わせ」第六帖「末摘花」を行いました | 横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

● 「源氏物語」の光源氏って許せない!

「源氏合わせ」第六帖「末摘花」を行いました。

 

ご訪問ありがとうございます

朝倉涼香です

 

昨日は断続的な雨降りでしたが

 

「源氏合わせ」を行いました。

 

                                   藍姫

香りってカラッと晴れた日よりも

 

湿気のある日の方が

 

よく香るとお思いになりませんか?

 

どうしてでしょうか?

 

 

空気中に水蒸気が多いと、匂いは分子なので

水蒸気に付いて留まりやすくなります。

冬は、湿度が低いので匂いを感じにくく

梅雨の時期には空気中の匂いの分子が多いので

香りを強く感じるわけなのです。

 


そのようなことで、昨日はとてもはっきりと

各々の薫物が香っていました。

 

一人一人、「末摘花」を読んで

思ったことや考えたこと、感じたことが

違っていますので切り取る場面も違ってきます。

 

 

末摘花の姫君自身のイメージを香に仕立てたり

末摘花の衣装から香る薫りを薫物にしたり

 

 

作り手のイメージで薫物も驚くほど違ってきます。

 

興味深く、とても楽しい時間でした。

 

 

「末摘花」は

「源氏物語」の中で源氏の君が

最もひどい評価をした女性なのではないでしょうか。

 

紫式部も心得たもの

 

読者に末摘花の姫君を哀れと感じさせながら

源氏の君を全くの最低な人物として描いてはいません。

 

その後、源氏の館に真っ先に住まわせ

一生面倒をみる筋書きとなっています。

 

その部分でとても話が盛り上がりました。

 

全員一致で

 

光源氏はとても許せない男性!

 

いくらイケメンでお金持ちでも絶対に付き合いたくない!

 

紫式部が聞いていたなら

きっとほくそ笑えんでいたことと思います。

 

 

それにしても皆様とても素敵な薫物を作られました。

面白く楽しい時を過ごせたのでした。