今年1年「はちみつ元気家族」へのご訪問ありがとうございました。
心より感謝いたします。
2011年は、日本にとってたいへんな年となりました。
3月に東日本は、歴史に大きく記される震災に見舞われました。
被災地の比ではありませんが、私自身、普通に生活できることがどんなに大切なことなのか、身を持って体験することとなりました。
震災と津波に巻き込まれた三陸地方は、今まで以上に寒い冬の訪れになったことでしょう。
それでも復興に向けて前向きに進む人々の姿を度々報道で知ることができます。
繰り返して流れる、震災の報道を観るたびに胸が痛みます。
数十年前に三陸の海岸を北上する旅行をしました。
当時働いていた会社の別のセクションの上司に
「三陸へ行くんだったら、ワカメ干しの写真撮ってきてよ!」
そう頼まれたのでした。
石巻、大船渡、釜石、宮古、久慈と、三陸の海岸線を北上して行きました。
宮古の浄土ヶ浜で泳いだこと、田老の町で採れたてのウニを食べたこと。
田老の大防潮堤の上を歩いて
「なんて高い防潮堤!」と驚愕したこと。
その上から防潮堤の海側に建つ作業小屋と、干しているたくさんのワカメが見えました。
その小屋で老夫婦が作業をしておられました。
その御夫婦に事情を話し、ワカメ干しのモデルにとお願いすると、快く引き受けて下さりワカメを干す場面をカメラに収めることができました。
今回の震災で、万里の長城と言われたほどの防潮堤が津波によって、跡形もなく破壊されて・・・
あの老夫婦はどうなさったのだろう?
お年だったので震災を経験することなく他界されているかもしれませんが、田老の防潮堤のニュースを観るたびに思い出していました。
震災からしばらくは韓国産のワカメが出回っていましたが、三陸のワカメとは比べ物になりません。
どの分野でも、震災からの復興は、長い道のりだろうと思います。
山積みの問題を抱えて数時間後に2011年が終わろうとしています。
来年は佳い年になるよう願わずにいられません。
どうか未来ある子供たち、若者たちにとって明るい光りが射す年でありますように!
冬枯れの木々の枝には、よくよく見ると樹皮の下に新しく芽吹く兆しが現れています。
皆様、この1年ありがとうございました。
来年は、佳い年になりますように