篠田節子さんの「廃院のミカエル」を読みました。
食品商社の海外社員の美貴は、ギリシャで今まで口にしたこともないような蜂蜜に出会いました。
白い硬蜜に魅せられた美貴はその蜂蜜をビジネスに展開しようと探し始めます。
ギリシャ人と結婚した通訳の綾子と偶然知り合った壁画修復士の吉園との三人で蜂蜜の産地を目指します。
その途中に迷い込んだ修道院を巡る奇妙な体験の数々。
水に浮かぶ小動物の死体、修道院で空のミツバチの巣箱を見つけた所から物語は一気にサスペンスへと展開していきます。
廃院にいた修道士だけでなく村人も死に絶えた謎を解明しようと・・・。
とこんな展開をしていく篠田節子さんのサスペンス長編です。
最近は330ページ近くの長編は読んでいないのですが、幻の蜂蜜に惹かれて半分までは一気に読み進んでしまいました。
夜遅くたった一人で読み進んでいくと思わず背筋がゾクッとする場面が・・・。
思わず周囲を見回してしまったりしました。
私の興味は希少な蜂蜜にあるのですが、物語の展開にすっかり引き込まれていきました。
しか~~し、後半はオカルトチック。
でも私的には久しぶりに面白かったです
ギリシャにも中国のヤハシ蜂蜜と似たような硬蜜があるなんて
篠田さんは小説家ですから、丹念に取材なさっているのだろうと思いますが、それを踏まえた上での
ギリシャの硬蜜はフィクションかと思います。
このギリシャの蜂蜜の味は
中華街で味わった硬蜜のハーブっぽい芳香ではなく、口に含むと針葉樹の森の大気を思わせる、神秘的なグリーン・ノートが鼻に抜けていく、絶品だった。
ということです。
映画「蜂蜜」に登場する蜂蜜と、ギリシャの蜂蜜は非常に似ているのではないかと思うのです。
森の樹木の蜂蜜と野の花のハーブとウ~~ンどんな蜂蜜なんでしょう
私も食べてみたいです!
映画「蜂蜜」はヒタヒタといつ…
幻の蜂蜜・ヤハシ蜂蜜み~つけた
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