一万年後にやっと手を引かれて、手を取り合って、二人は黄泉の国へ行くのでしょうね。
いろいろな言葉や動作がいろいろと繋がっている、いろいろな解釈ができる、生と死…
奥が深いお話だと思いました。昨年の新春「真田幸村」も思い出しましたね。

私は3回めで納得し素晴らしい舞台だと思いました。ただ太一君だから3回チケットを取って観たわけで、原作とか読まずまっさらな状態で、他の役者さんが演じているのを観たら、「わけわかんない」「つまらない」で終わっていたかも。感じ方は人それぞれだし、1回で満足っていうお芝居、何回も観たくなるお芝居、??が残るお芝居、いろいろあっていいのでしょうね。

2回めのカテコで太一君、美由紀さんがそれぞれ挨拶されました。太一君は「みなさんのおかげで千秋楽を終える事ができました。ありがとうございました」
カテコで太一君の笑顔が見られて良かった。

二人芝居、現代劇、難しく長い台詞、畑澤さんの脚本、中屋敷さんの演出、気心知れた美由紀さんとの舞台。太一君にとってすごく勉強になったし、成長できた一週間だったと思います。
太一君、チャレンジしてくれてありがとう。太一君ってまだ22歳なんだよね。やっぱり凄いわぁ!
百夜通い伝説、三途の川の「初の男が手を引く」(平安期の俗信だそうです )、能の「卒都婆小町」を調べて、三島由紀夫の「卒塔婆小町」と夏目漱石の「夢十夜」を読んでのぞんだ3回め。全部入ってます。畑澤さんの脚本凄い!
千秋楽で、一言ももらすまいとじっくり舞台に入り込みました。入り込めました。
良かったー、初めて泣けました。
「美しい」という言葉を言わせまいとする老婆、「わん、わん」と泣いて訴える犬。
それでも「何かをきれいだと思ったらきれいだと言うさ、たとえ死んでも」「君は美しい、世界でいちばん美しい」と言ってしまう詩人。
言って欲しくないけれど、死をかけた言葉、言われたら嬉しいのかな。やっぱりまた百年待たなくてはいけないのだから「何で言ってしまったんだ」って嘆くのかな。両方?

太一君の女言葉の場面、台詞、ぞくぞくしました。
最後、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ」で終わり。六文銭が揃わなくて、小町は三途の川が渡れない。だから、「一万年後、この海がきれいになったら手を引いてください」になる訳で、最初に詩人が「毒の海」って言った事がここに繋がる訳で。
三途の川、六文銭、一万年の繋がりが凄い、深い。
続く
昼、夜観劇。
昼、私にとって1回め、うーん?でした。「卒塔婆小町」のあらすじは押さえて行ったのですが…
夜はすじが解っていた事と、前の方の席だったのでお二人の涙やら汗やら表情が良く見えた事とも相まって話に入れました。
美由紀さん凄いです。老婆と小町との演技が。
太一君、パンフで「10割挑戦」ってあったけど、よくぞ挑戦しました。
太一君ファンにとっては生歌、ダンスシーンの役代わりした演技、太一君っぽい台詞の言い方(ちょっとイントネーションに違和感感じたとこもありましたが)とか楽しめる所が多々あります。

パンフレットの作り方がおもしろく、美由紀さんの方からと太一君の方からと読めるようになってます。中屋敷さんとのインタビュー、50のキーワードに対する一問一答が今の太一君の考えが解って興味深く読みました。観に行った人は必ず買ってください。って言われなくても買いますよね。

面白かった、楽しかった、の舞台ではないし、まだ頭の中で?の部分もあるし…
後は、仏様を送って16日に観劇ですが、どんな思いを抱くのか楽しみです。