濃厚接触禁止、って

命を守るためだと理解してても

つらいなとおもう


愛し合う人達

温もりを求める人

心の穴を埋めたい人

みんなの欲求は今禁じられていて

満たされないまま


思いのままに抱き合って

自由に触れ合うことが

どんなに贅沢で尊いことか

改めて気付く


今日マサキが私に料理を作ってくれた

男の人に料理を作ってもらうなんて

初めてだった


マサキが仕事帰りに

うちに帰ってくることでさえ不思議だったのに

今度はうちのキッチンで料理してる


「そっち座ってろ」


恥ずかしがって近付かせてくれない

キッチンに立つマサキの後ろ姿

本当に不思議


出来上がった料理はとてもおいしくて

お皿に盛り付ける前に

二人でつまみ食いばっかりしたから

すぐなくなった


「やばいおいしい!!」


って笑う私を見て

マサキも嬉しそうに笑ってた


マサキに色んな女との噂があって

それがすごく迷惑ってゆう話を

マサキがしてた

私が笑って流してたら


「いや真面目に聞いて

    俺はどうでもいいやつと遊ばない」


それも笑って流したら


「いや俺今離婚目の前にして

    どうでもいい女と遊んでリスク作ると思う?

    てかどうでもいい女に

    わざわざ料理作ってやる訳ねーやろ」


マサキは真剣


「今これだけ感染広がってやばい時期やけど

    お前だけは別」


そう言って私にキスする

後ろから抱きしめて

首筋にキスする


愛情を確かめ合うのに

触れ合うって大事

こうやって

抑えきれなくなった感情が

感染を広げてる可能性もあるのかも


マサキといると楽しいよ

マサキも私といると幸せってゆう

でも子供達と離れる辛さが

今彼を襲ってるのがわかるから

複雑な心境

奥さんと離れた方が

マサキは自分らしく生きられる

でも

子供達と離れたら

マサキは必ず孤独感と喪失感に苦しむ

それだけは私じゃ満たせないとおもう


「お前といると幸よ俺」


抱き合って

笑って

キスする


私は

こんなふうにあなたから愛情をもらって

幸せを感じてるだけでいい


手洗いうがい

ちゃんとしようね











風邪ひいたっていったら

マサキが大量のアイスとポカリ買ってきた

渡したらすぐ帰るって言ってたけど

ハイボールはいつも通り4本ある

すっぴんで恥ずかしがる私を見て

マサキはなんかうれしそう


私の風邪が治った頃

マサキが風邪をひいた


「私の風邪うつったかなー?」

「るあの風邪だわ」

「なんかごめーんて思うけど」


思う、んだけどね


「なんかうれしい♡」


私の毒がマサキを犯す


「マサキは強いから

    私の菌なんかすぐ殺すよ」

「るあのだから患う

    うつしてくれてありがと」


なんのお礼?笑


「るあ」

「うん?」

「俺るあがほしい」


マサキは私を欲しがる

私の何を欲しがってるんだろう

体?気持ち?時間?人生?


「私の全部、マサキのものだよ」


マサキがほしいものはこれ

でも私は言わない

言えないんだ

忘れたふりしてるけど

ちゃんと覚えてる

一度マサキを失った悲しみ、苦しみ、痛み

耐えきれない喪失感

やっと乗り越えて笑えるようになったのに

また同じ痛みを受けて

あの苦しみを乗り越えるなんて

もういやなんだ


だから…


「うれし♡」


で、終わり


「るあドSなん?笑」


駆け引きでも意地悪でもない

ただ逃げてるだけ


幸せがくれば

次は悲しみがくる

それなら私

幸せはいらない


ソファに並んで座って

テレビを見ながらお酒飲んでるマサキを

斜め後ろから見てた


普通すぎる時間が

不思議で仕方ない

私達が出会った時はW不倫で

一緒に夜を過ごすなんてありえなかったのに

今、マサキが隣にいる

長い前髪から見える目が茶色くてキレイ

マサキは、かっこいい


「私のこと、本当に好き?」


って


聞きそうになるの


その台詞は

恋が消えてしまう呪文みたいで

何年も使ってない


私は強いフリをした

ただの臆病者











閉店間際のマサキの店


「るあこれから帰るだけ?」

「うん、帰る」

「じゃあ店閉めた後家行ってもいい?」


マサキは私の家に来たがる

門限まで1時間しかなくても来る

エッチしたいとかじゃなくて

ただ私の料理を食べながら

お酒を飲んでる

ただ、それだけなのに

マサキはすごく幸せなそうで

外では見せない顔をしてる

私の娘が帰ってくるのを

マサキの門限ギリギリまで待ってる

娘もマサキに会いたくて

待っててって言う

娘から友達を連れて帰ってくる連絡があって

間もなく家のチャイムが鳴る

もう二人きりじゃなくなるから

目を合わせてキスする

笑いあってもう一回キス


「俺の口テカテカなってない?」

「なってる、拭いて!笑」


私の唇のグロスがマサキに移ったの

マサキは軽く拭いながら笑ってた


娘が友達と一緒にリビングに入る

マサキと娘はいつも通り仲良くて

マサキが娘の友達にも挨拶した


「初めまして、新しいパパです」


びっくりした

私も娘も笑ってたけど

そんなこと言うと思わないし

その後「うそ!」とか言うと思ってたのに

マサキは何も否定せず話し続けてた


ふつう

マサキのことが好きな子がいて

こんなことされたら期待するだろう

でも私は

そうなりそうな気持ちに

いちいちブレーキをかける

期待したり喜んだりしたその幸せが

幻になるのが怖いから


マサキも

私も

今、楽しくて幸せならそれでいい

先のことなんてどうだっていい


ただ


「新しいパパです」

って

マサキが言ってくれるの

昔の私は夢見てた


だから


マサキを好きすぎてしょうがなかった

6年前の私の願いを叶えてくれて

本当は嬉しかったんだ



よかったね、「あの頃の私」

私今

マサキに愛される女になれたよ











マサキの離婚問題

きっとお家はピリピリしてるだろうし

話し合うこともあったり

大変なんだろうなぁと思ってたら


マサキからライン


「仕事ー?俺ヒマー!笑」


めずらしい、帰らないでいいの?


「そーなん、えー、くる?」


「いくいくいくいく♡」


マサキが職場から私の家に帰ってきた


「おかえり」


「ただいま」


マサキは嬉しそう


ハイボール4本と大量のお菓子

いつもお土産もってくる


「肉じゃがすき?」


作ってあった肉じゃがと

だし巻き玉子を作って出したら


「お前えー女やな、激うまやんけ」


って嬉しそうに食べてた


「久々に手料理食ったわ」


マサキと嫁子供はいつも食事が別

マサキはコンビニで晩ご飯を買って帰る


簡単な手料理でも

マサキにはその温かさが沁みる


「お前と初めて会った時から

    俺の人生でずっとお前が1番綺麗

    中身最悪やけどな笑」


照れ屋さんの最高の褒め言葉

ありがと♡


「俺、お前とおったら楽なんよ」

「私も」

「俺、お前のこと好きだと思う」

「まじで♡」

「中身最悪やけど笑」


初めて会った日のこと

マサキは覚えてた

マサキの店で待ってたら

イケメンが来て


「初めまして、俺です」って


名刺くれた


「めっちゃ綺麗な人やなて思った

    それは今も変わってねー」


私はずっと照れ笑いしてた


「るあ、今度抱かせてな」


いいよ

なかなか時間合わないけど

その時は

心のままに戯れよう


私が笑うのを見て

マサキが微笑む

顔を撫でて首に手をかけ

絞める

マサキの愛情表現

殺したいほど愛しい


マサキが離婚するかしないか

どっちでもいい


「俺が離婚したら俺をお願いします」

「えー」

「かまってちゃんの時だけくるから」

「うん、そんくらいでいいよ笑」


いつも一緒は望まないな

たまにが丁度いい


「こるあ欲しい」

「え?」

「るあのこるあが欲しい」

酔っ払って何いってんのかわからない

あとでわかった


「るあの小るあ」「るあの子」


私とマサキの子供が欲しいって

言ってたの?

酔っ払い落ちの限界に

思考が制御不能じゃん


大丈夫

マサキは離婚しない

でも

私に会いに来て

「ただいま」「おかえり」ゆって

私の手料理食べて

笑い合うのは楽しいね


5年前の二人は

絶対に叶わないと思ってた未来を

私達は今

生きてる


愛しい人

でも

「すき」ってゆうのが怖い人

それを言った瞬間

消えちゃいそうで

怖いんだ


私を抱きしめて大きく息を吸う

今日も「るあの匂い」するでしょ


「お前こんなに小さかったっけ?」


ちょっと痩せたからな


何度もキスしてハグして

マサキは私を充電してるみたい


「じゃあなるあ、おやすみ」


愛しくて

信じられない人


「おやすみ」













感じすぎて腰がうねる

その様子にアキの息遣いが荒くなる


快感にうっとりしながら

下からアキを見つめていた

アキの目に私が映ってる


「るあは感度がいいから好き」


ってアキがゆうのは

感度が悪い女がいるってこと


私としながら

彼女のこと想像したりしてんのかなと

一瞬頭をよぎったけど

アキはちゃんと私を見て

私の名前を呼んで

私を抱いていた


「るあ」


アキに名前を呼ばれるの

すき


アキの精子が子宮を満たす

幸せな瞬間

選ばれた女に注がれる

命のしぶき


なんとも言えない幸福感


この夜の私を

アキの脳裏に焼き付けて

また私を欲しくする


おいしかったものは

また食べたくなるでしょ?


きっとまた思い出して食べに来る


バイバイのキス

いつもちゃんとしてくれるんだ


ごめんね、彼女

アキは渡さない











アキの彼女は「人妻」だった


ずいぶん前からの知り合いで

街で偶然見かけて声をかけたのがきっかけ


だから

一緒に暮らしてもないし

自由に会える訳でもない


アキは人妻好きなんだろうか

前の彼女も人妻で

離婚まで持っていって一緒に暮らしたのに

すぐ冷めて

他の女との浮気がバレて

彼女を傷付けた挙句、捨てた

後半は私が相談に乗ってて

私に乗りかえて別れたんだけど


アキはイケメンで優しくてマメで

女の子ウケはすごく良くて

大事にしてくれるし真面目な印象だけど


相手が自分の物になった瞬間

興味がなくなる人

男の本能そのもの


普通の女の子と付き合うのはめんどくさい

執着されるのが嫌い

だからある程度拘束されてる人妻くらいが

彼にとってちょうどいい


あー

そうだったわ

忘れてた


アキって、そうゆう子だった


相手が独身の子なら身を引いたけど

既婚者なら別の話


「ずっとるあ誘いたかったけど

    るあ怒ってたから触れないようにしてた」

「私怒ってた?笑」

「ちがう?ずっと冷たかったじゃん?

    マサキと仲良さ気だし」

「別にふつうだよ

    マサキが最近おかしいだけでしょ」

「じゃあ他に男できた?」


私は何も言わずに

アキを見つめただけだった


「いるんだ、どんな奴?」


色々いるけど全員彼氏じゃないし


ごはんをご馳走になって

アキの家に用事があって少しあがった

その後いつものように並んで

寝転んで話してた


「その男、やめとけよ」


どの男?


「わかんない、やめよっか?」


アキの指に触れて

一本ずつゆっくり握っていく

アキも私の手に指を絡める


「るあ、いちいちやらしい」

「そんなつもりないよ

    ただアキの手が好きなだけ」


私のスイッチは

やっぱり普通じゃないんだろうか


他の女に触れる手

他の女を抱いた腕


それに触れると

無性に自分の物にしたくなる


絡めた指をほどいて

アキの唇に触れて

軽くキスしたら

アキが私を見つめて

何度もキスした


久しぶりのアキのキス

柔らかくて薄い唇

懐かしい


絡み合う舌

アキはもう止まらない


彼女に申し訳ないなんて思わない

彼女が本命じゃないのもわかる

そもそも人妻なら

「彼女」ってくくりもどうでもいいわ


今、この瞬間

アキは私を欲しがってる

彼女より私の方がいいこと

思い出させてあげる


私を強く抱くアキの腕に包まれながら

私の狩猟本能が一気に湧き上がる











昨日マサキの店でアキとはちあったけど

アキの姿を見たのは初詣以来だ


マサキとアキが二人で並んでるのを

ちょっと離れたところから見てた


二人ともイケメン

綺麗な顔してる


アキには彼女がいるから

私はずっとアキと絡んでいない


アキは独身だから

将来のことを考えて付き合える彼女がいるなら

邪魔したくないし

他の女を好きなアキと絡むのは

正直つらかった


マサキが席を外して

アキと二人きりになった

アキはなんとなく私によそよそしい


「…帰ろうかな」


ってゆうから


「まぁ座りなよー」


って言ったら

ちょっと迷って隣の席に座った


ギクシャクしてたアキに

いつもと変わらない態度で接してたら

少しづつ元に戻って

前みたいにふざけ合って笑った


戻ってきたマサキが

また少し拗ねてるのがわかる


マサキとアキにバイバイして家につくと

ラインが鳴った


アキだ


「メシ食った?」


今までタイミングが合わなかったから

ずっとスルーしてたけど

今日はヒマだった


「まだ」


アキと二人で会うのは久々

てゆうか

私を誘ってきたのが不思議

彼女、大丈夫なの?


なんて


頭をよぎったのは一瞬で


マサキの腫れた顔や

離婚話のこととかも

さっきまでめっちゃ考えてたのに


アキに誘われたの

うれしくて

会いたいとおもったんだ


アキも同じ気持ちだった気がする

今までずっと会ってなくて

久々に会って

お互い新鮮で

二人で会いたいとおもった感じ


マサキの店で会った時は

お互いそんな素振り見せなかったのにな


アキの車に乗り込んですぐ


「うわ、るあの匂いがするー」


って嬉しそうに笑った


マサキとアキは

私の香水の香りが好き

この二人に会う時は

普段と違う香水をつける

私が昔つけてた香りを

二人は「るあの匂い」と認識して

愛しく思ってるの知ってるから


ずっと保留にしてた

アキの「言い訳」

聞いても聞かなくてもいいっておもってたけど


その夜ぜんぶ聞いたら


私の本能が騒ぎ出した












マサキの店に行ったら

マサキの顔がボコボコに腫れていた

昨晩、家族内で修羅場があったらしい


「俺、離婚する」


詳しいことは聞かなかった


マサキは子供達を愛してる

だから辛い日がくるのも知ってる

できれば離婚しない方がいいよ

って言ったら


「もう嫁が無理って言ってる」


あんなにマサキを好きだった奥さんが

マサキに愛想を尽かした


いくら愛しても

自分に愛情をくれない夫は

一頻り執着しても

そのうちどうでもよくなる

その時が、来たのかもね


「嫁とケンカしたから家出してきたー♪」


って

なんともないふりして

私の家にやってきたあの日

家を抜け出して車の中

マサキと二人きり

外は雨で

フロントガラスに打ち付ける雨音が

静かな車内に響いてた


視線を感じてマサキを見たら

優しい目してこっち見てた


大好きだった

あの頃のマサキが

そこにいて


大好きなゴツゴツしたマサキの手が

私の髪の毛をゆっくり撫でる


「るあ」


「うん?」


「すきよ、るあ」



ゆっくり近付いて

一瞬止まって

照れながらキスした


なんか友達みたいな関係が長くて

照れちゃうけど


何度もキスしたあと

マサキの目を見たら

やっぱり昔のマサキと同じ


私が大好きだった

愛おしそうに私を見る

優しい目


思わず照れ笑いしたら

マサキも笑った


髪の毛をくちゃくちゃにして

私を抱き寄せた


あの頃と変わらない

私を好きなマサキは

一体いつまで続くかな


「お前の髪、愛でてる」


マサキ

大好きだった人

死ねばいいのにと憎んだ人

なのに今も一緒にいる人


私たちは見えない糸で繋がってる

切れそうで切れない糸

マサキはその糸をずっと切らずに結んでた

そして今その糸を手繰り寄せて

私を欲しがるマサキは


きっとただ弱っているだけだと思う

あの人は離婚するとダメになる

悲しみに耐えられなくなる


決めるのは彼

彼の家族

だから私は何も言わない


マサキが離婚しても

結婚したいと思わない


マサキの奥さんのこと

ずっと可哀想な人だなと思ってた


だから

マサキとは結婚しない


話してる途中にアキが来たから

それ以上話ができなかった

私が帰る時マサキは

寂しそうに笑った


「るあのこと愛しくおもうんよ」


あれは

うそじゃないとおもう











直也は放置してたから

もう自然消滅するかなと思ってたら


「そろそろ相手してくれませんか?」


ってラインが入った

仕事帰りに直也のジムに寄って


「ごめんね?」


って言ったら

直也がキスした

これからデートしようって言われたけど

断った

理由は特になくて

強いていえば疲れてたから

相変わらずイケメンだったな直也



「最近るあまた可愛くなったよな」


アキが急に電話してきた


「今週時間ある?」

「水曜日の夕方だけ空いてるよ」


さくらさくらんぼフラペチーノ欲しい


「その時間商談入ってるわー」

「じゃあまただね♪」


私を少し引っ掛けておきたい

そんな感じ、アキは

よくわかんないけど

「訳ありな彼女」と仲良くしてなよ

私はアキに

フラペチーノ買って欲しいだけ



「るあともっと一緒にいたい

    本質的にすごい満たされる感覚がある」


19才も年上の女を

女の子扱いして

「綺麗だよ」

「可愛い♡」

ってお姫様抱っこでベッドに下ろす

たけるの愛しいが止まらない

どんどん私を好きになってるのが伝わる



毎日同じ時間

鳴り止まないライン音


「るあ欲しい」

「るあのこと想ってる」

「るあを抱きたい」

「もっと俺のことかまって」


マサキは本当に変わった

何きっかけかわからないけど

急に私のところにきた

マサキがほしいのは


「私もマサキが好き♡」


この一言

知ってるから、絶対言わない

本能が我慢できなくなるくらい

言いたくなったら言うよ

だからもっと

みんな、もっと


私に狂って、悶えて

愛して?


「お前めんどくせーけど

    そんなとこが好きなんだ」


みんなのゆうことなんか聞かないよ

私のしたいようにしてるから

嫌だったらやめていいよ

それでも欲しいなら

待ってて


待ってた子には

甘くて深い愛をあげる


求められるのは


私が誰も好きじゃないからだ











最近、20代からの需要が高い

今度は23才の男子からデートのお誘い

世の中どーなってんだ


彼は若いのに仕事ができて役職もついてる

お金持ってるしいい車乗ってるし

優しいし気配りもできるし顔もまぁまぁ


完全に結婚向き

家族のために真面目に働いて

家族を大事にしてくれて

いいパパになりそう

この子は浮気しないな、って

直感でわかる


ドライブデートの途中

とにかく私を大事に扱ってくれることを

幸せだなぁと思いながら

彼から視線を逸らし窓の外を見た私は

笑ってなかった


あぁ、たぶん

この人と恋愛すれば私は幸せになる

何不自由なく暮らせて

愛情に包まれて安心して生きていける


なのに

心は全く動かない


私はやっぱり壊れているんだろうか

「正しい幸せ」を幸せだと感じない


「次は夜景見に行こうよ。

    るあさん連れていきたい所が

    いっぱいあるんだ

    るあさんをもっと喜ばせたい」


ありがとう

貴方は本当に純粋で素敵


私には

その純粋さが眩しい

私の黒いところが

その光を嫌がるの


嘘ばかりついて

他の女手当り次第抱いて

性欲にまみれてるクズ男達を

死ねばいいのにと思いながら

愛しくおもう私は

大事なものが欠落してる不良品だ

どこへ修理に出せば

正しく動くようになるんだろう


「今日は楽しかった、ありがとう♡」

「俺もあんなに喜んでもらえて嬉しかったよ

    また遊びにいこうね」


喜んでるふりしてごめんね

もう貴方とどこにも行かない


私はバカだから

バカな男にしか興味がないみたい

最低な男と遊んでる方が

私らしく女でいられる


誠実な彼の前では

本当の私が出せない


私は

私を傷付けた男達に復讐してる途中

誰よりも綺麗になって

誰よりもいい女になって

彼等を嫉妬と独占欲に狂わせる


それが私の幸せ


私は


壊れてる