あ~ちゃん単独出演に驚き、心がざわめく。「3人あわせてPerfume」の終わりの始まりにならなければよいが、と。
 ソロ出演はきっとあ~ちゃんの発案だろう。事務所の指示とかラジオ局からのオファーとは考えづらい。あ~ちゃんが考えつき→かしゆかとのっちの同意を取り→事務所(マネージャー)に提案し→条件の合うラジオ局を見つけた、といったところか。
 あ~ちゃんはこのソロ活動をPerfumeのために自らなすべきことだと考えているに違いない。ならば冒頭の心配は杞憂に終わるだろう。真意はいずれ本人が明かしてくれるかもしれない。
 いろいろ思いつつも、4月からは新番組を毎週聞くことだろう。番組を聞くたびに、あ~ちゃんのことがますます好きになるだろう。番組を聞くたびに、そこにはいない2人を思うことだろう。
 Perfumeファンとして覚醒したのは2012年1月29日、JPNツアー埼玉2日目を見たときだった。ちょっとした気まぐれで出掛けた初参戦。さいたまスーパーアリーナ周辺は晴天ながら身を切られるような寒風が吹きまくっていた。

 会場に入ってからも、場違いなところに来てしまったのではないか、という「やっちまった」感が拭えない。そそくさとこの日の座席、400レベル最後列へと急ぐ。メインステージは遥か遠方だが、ほぼ正面だ。周囲の観客の様子をうかがいつつ、開演を待つ。

 ライブが始まってからも、知っている曲はほとんどなく、戸惑いが残る。それでも、曲の端々に強い引っかかりを感じる。途中、どの曲か忘れてしまったが、痛切な懐かしさが胸に突き刺さる。アンコールであ~ちゃんが涙を流し、心は完全に陥落した。

 翌日、P.T.A.への入会手続きを完了。それからは、ネット動画やら諸先輩のブログやらを夜な夜な睡眠時間を削って漁る。Perfumeに関する知識が幾何級数的に増える。

 あのころを思い出すと、あの熱病期間をこれから経験することができるPerfume「非感染者」を羨ましく思う。初期の高熱が引き、2年が経過した今も、充分な余熱に日々浮かされてはいるのだけれど。
 Perfumeは瞬間感染する熱病だ。ふと耳にした楽曲、偶然目にしたPV、友人に連れていかれたライブ。一撃の下に発病した途端、過去の「かけら」を求めてネットの海に溺れる。
 Perfumeをだんだん好きになった人は、Perfumeをまだ本当に好きになっていない。
 広島2日目も見たいという欲望を大人の理性で何とか抑え込み、昨日夕方に東京へ戻った。ナタリーなどによると、9nineとのコラボは2日目も1日目とほぼ同内容だったようだ。写真に写っているちゃあぽんの衣装は1日目と違うような気がするが。
 スパイスでのあ~ちゃん→ちゃあぽんの入れ替わりは、照明が当たる前からちゃあぽんの髪型のシルエットで気づいた。ちゃあぽんはダンスをほぼそつなくこなしたように見えたが、のっち、かしゆかとのフォーメーションがやや乱れていたようにも思われた。短い準備時間では当たり前だろうけど。
 一方、9nineのメンバーとSHINING☆STARを歌い踊ったあ~ちゃんは、ダンスの切れでお姉さんぶりを見せつけた。5人の顔をずっと隠していたとしても、誰があ~ちゃんかは動きのメリハリだけで見分けられただろう。もっとも、9nine全員があ~ちゃんばりの切れで踊ると、アイドルグループとしてはちょっと怖すぎる気もする。
 8人でのPuppy loveは圧巻。久しぶりに上下上上した。個人的にはいっそのことwonder2にしてほしかったが、皆で盛り上がるにはPuppy loveのほうが良いのだろう。
 ところで、サンスポなどの情報によると、あ~ちゃんは2日目のほうが泣いた気配が濃厚だ。1日目と2日目、どちらにしようか迷った末に1日目を選んだのだが、選択を誤ったか?

 昨日の昼間は広島の街をふらふらと歩き回った。広島には観光で1度来たことがある。平和記念資料館にも厳島神社にもフラワーフェスティバルにも行った。お好み焼きも食べた。だから今回は名所には行かない。昼ごはんもカレーだ(あまりおいしくなかった)。
 前回来たときはPerfumeファンとして覚醒する前だった。それから何年かのうちに、ナビアとかシャレオとかバッケンモーツァルトとかいうカタカナ言葉が特別な響きを持つことになろうとは思ってもいなかった。シャレオではNATURAL BEAUTY BASICの店を見付けて一人喜ぶ始末だ。
 予定時刻が近づき、バスセンターから空港行きのシャトルバスに乗る。切符の販売機に向かう通路沿いにバッケンモーツァルトの売り場を発見。からす麦の焼きたてクッキー(ミックス)を1缶買った(税込1,050円也)。私以外にも、ライブ帰りにあそこでお菓子を買ったファンが昨日と今日で計3人はいたのではないか。
 会社を1時半に抜け出して羽田へと急ぐ。ANA681便は定刻15:05を若干過ぎて離陸した。広島到着も定刻16:35より少し遅れる。空港から会場の上野学園ホールに直行するつもりだったが、ちょっと時間に余裕がありそうだったので、宿泊先のリーガロイヤルホテルに寄ることに。結果、時間に余裕がなくなり、開演5分前に席へと着く。
 今回の席は1階19列16番。先週末のNHKホールのときと比べると、ステージからの距離は少し遠いが、センターに近いし、前が通路なので開放感がある。音響もNHKホールよりは良い感じだった。
 9nineについては例によって予習なし。アイドル感バリバリだったらどうしようかと思っていたが、予想以上に楽しめた。右隣のお兄さんは9nineのファンだったようだ。
 あ~ちゃんは、最初のMCのときに涙をぬぐう仕草をみせていたが、思いのほか泣かず、あ~ちゃんの涙が三度のご飯より好きなおじさんファンは肩透かしを食った。お姉さんとしての自覚が涙を押しとどめたのか、素直に楽しい様子だった。代わりというわけではないが、ちゃあぽんがMCのときに暫く話すことができないほど泣いていた。
 NHKホールのときは終演が9時半頃になったが、今日は9時過ぎに終了。会場の都合もあったのだろうか。観客はNHKホールより若く、女子率も高め。声援も随分と熱く、良い雰囲気だった。
 ところで、「Hold Your Hand」とはどういう意味か。ビートルズの「I Want to Hold Your Hand」(邦題・抱きしめたい)のように主語があるとわかりやすいのだが。ドラマ「サイレント・プア」のキャッチフレーズは「私は、その手を離さない」なので、「I Will Hold Your Hand」とか「I Always Hold Your Hand」とでも言うべきところを、ちょっと長いので「Hold Your Hand」だけにしたのだろうか。
 「Hold Your Hand」という英語を素直に解釈すると命令文だが、「君の片手でもう一方の手を握れ(=両手を握れ)」なら「Hold Your Hands」のはず。複数人に向けて「(君たち)手をつなぎなさい」なら、やはり「Hold Your Hands」となりそうだ。「Hold Your Hand Up」 (手は挙げたまま)とかなら単数形でもいいが。
 もしかして誰かの楽曲のタイトルを意識したものかと思って適当にウェブ検索したら、イギリスのDJ/プロデューサー、ポール・オークンフォールドの曲で「Hold Your Hand」というのがあるらしい。もっとも、この曲の歌詞には「Are you there to hold my hand?」という一節はあるが、なぜか「hold your hand」は歌詞の中に見当たらない。よくー、わかんにゃい。
 深田恭子さん主演のNHKドラマ「サイレント・プア」の主題歌にPerfumeの新曲「Hold Your Hand」が決まったとのこと。この曲について、ドラマを担当するNHKの陸田元一プロデューサーがコメントを発表している。
 深田さんとPerfumeのコメントを足して2倍したくらいの長さ。そのなかで目を引いたのは「二律背反的命題に応えてくれる奇蹟のようなピン・ポイント」「虹のようにかかるかすかなせつなさと、やわらかなかなしみの色」との表現。
 僕と同じ感性を持っている方がPerfumeの楽曲を採用してくださったことに感謝。
 NHKホールに開演予定時刻の20分ほど前に到着。座席は1階R6列8番。上手サイドだが前のほうなので3人の表情まで見て取れた。今年の運を半分くらい使ってしまった気がする。それにしても、3人の表情がそれぞれに素晴らしかったことよ。
 スカパラのことは何も知らず。あえて調べもせずに出掛けた。格好良かった。Perfumeメドレーの演奏でカウンターアトラクションまで飛び出したときには、なぜか太腿に鳥肌が立った。のっちは歌詞を思い出したかな。
 Perfumeのセトリは当然といえば当然だが「LEVEL3」収録曲中心で、個人的盛り上がり度は中の上くらい。そんななか、ライブでは久々に聞く○○○(Fes全公演終了後に記載)にまたもや太腿鳥肌。
 最後はコラボで3曲?披露。スカパラの皆さんはPerfumeと一定の距離感を保ってくれて、見ているほうは安心だ(昨年の斉藤某氏は言葉のセクハラが痛かったので)。確かに1days、ではなく1dayだけなのはもったいない感じだ。
Perfumeのかなしさはどこから来るのか。

 「P.T.A. DVD Vol.5」に印象的な場面がある。「Document of Perfume 3rd Tour 『JPN』」で映し出される涙ぐむ女性ファン達。それぞれのファンがなぜ泣いているのかは定かでないが、泣きたくなる気持ちはなぜかわかる。

 「かわいいのにかっこいい」「新しいけど懐かしい」といったPerfumeの両義性は多くの人が指摘するところだ。Perfumeの両義性において、かなしさは楽しさと対を成す。かなしさを伴うことにより、楽しさは完結する。

 「かなしい」は古くは「愛し」と書き、「身にしみていとしい。切ないほどにかわいい」という意味でもあったという(大辞林)。

 「花のように咲いてやがて」(時の針)と歌うあ~ちゃんの声は美しくもかなしい。花のようにはかないものはかなしく、美しい。ライブ会場のファン達はこのライブが、そしてPerfume自体も、いつか終わることを知っている。限られた時ははかなく、かなしく、美しい。
 「11/22/63」を読み終えた一昨日には「君たちはどう生きるか」(吉野源三郎)も読了した。こちらは1週間ほどで読めた。例によって内容を20文字で要約すると「いい人間になるための心得と考え方について」。
 一言でいうと「いい本」だ。さらにいうと、親が我が子に読ませたいと思わせる本。もっというと、子供に読んでほしいけれど、むしろ大人が読んだほうが胸に沁みる本。物語の美しさに瞳を潤ませながらも、「なぜこんなふうに生きられなかったのだろう」という苦い悔悟を感じさせる本。
 「君たちはどう生きるか」を通読したのは今回が初めてだが、そのごく一部は麻布中学の国語過去問として小6のときに目にした。麻布中学の入試には落ちて、橋本龍太郎や小沢昭一や武部聡志の後輩になることはできなかった。安部譲二に関しては、別の学校で後輩になったが。

 今日、昼ごはんを食べていたら、奥歯のブリッジがぽろりと取れてしまった。夜、歯医者に行くと、ブリッジの中に隠れていた歯が黒くなっているので、削ったうえでブリッジを作り直す必要があるとのこと。しばらく通院することになりそうだ。