Perfumeのかなしさはどこから来るのか。

 「P.T.A. DVD Vol.5」に印象的な場面がある。「Document of Perfume 3rd Tour 『JPN』」で映し出される涙ぐむ女性ファン達。それぞれのファンがなぜ泣いているのかは定かでないが、泣きたくなる気持ちはなぜかわかる。

 「かわいいのにかっこいい」「新しいけど懐かしい」といったPerfumeの両義性は多くの人が指摘するところだ。Perfumeの両義性において、かなしさは楽しさと対を成す。かなしさを伴うことにより、楽しさは完結する。

 「かなしい」は古くは「愛し」と書き、「身にしみていとしい。切ないほどにかわいい」という意味でもあったという(大辞林)。

 「花のように咲いてやがて」(時の針)と歌うあ~ちゃんの声は美しくもかなしい。花のようにはかないものはかなしく、美しい。ライブ会場のファン達はこのライブが、そしてPerfume自体も、いつか終わることを知っている。限られた時ははかなく、かなしく、美しい。