Zaha Hadid17日の朝日新聞の記事で目に留まった<ひと>のコーナーに、新国立競技場をデザインした建築家として< Zaha Hadid / ザハ・ハディド >が紹介されていた。ペーパーアーキテクト( 紙の上の建築家 )とも評され、長い間、実際の建築物にはお目にかかれなかったが、2004年に女性で初の国際的建築賞< The Pritzker Architecture Prize / ブリツカー賞を受賞してからは、世界が注目する建築家のひとりとされている。ロンドンベースの彼女、私も少なからずご縁があり、ブラジルのプラスティックシューズ < melissa>とのコラボレーションも、そのデザインとテクニカル度の高さに衝撃をうけた。2009年、サンパウロのギャラリア・メリッサで見た巨大オブジェを目のあたりにして、更に驚愕したことが思い出される。この後、映像でもご紹介します。
Blow up London 19661996年8月、夏のロンドン滞在中に< 8 Great Newport Street / The Photographers` Gallery >で行われていた< Michelangel Antonioni / Blow-Up London 1966 - a photographer, a woman, a mystery >の写真展をのぞいた。イタリア人映画監督 < Michelangelo Antonioni / ミケランジェロ・アントニオーニ > による映画 < Blow up / 欲望 > 舞台は< Swinging London / スウィンギング・ロンドン >と呼ばれた60年代のロンドン。半世紀が過ぎようとしている今でも、このような影響力があったムーブメントは記憶&歴史に残る。< I always mistrust everything which I see, which an image shows me, because I imagine what is beyond an image cannot be known > by Michelangelo Antonioni
Ready Steady Go ! inc in Daikanyama20年前の1992年10月10日、当時東京で三番目のショップとして、私なりのおとな( 30代、40代 )のUKスタイルを提案したくて代官山にオープンさせた。店内装は、ヨーロッパのミッドセンチュリーインテリア・ファニチャーを使用して、ポップな雰囲気をかもし出していたように思う。ロンドン滞在中に色んな伝手を使って、イギリス人のアンティックディーラーをともなって、イギリスもの、イタリアもの、フランスもの、北欧ものをかき集めた。深い緑に包まれた代官山同潤会アパート周辺の環境が、ロンドンの町並みの雰囲気と匂いに憧れ、イギリスブランドを中心に扱う私には抜群の相性であった。満を持してオープンさせたこだわりが、当時は満足するものであったが、古き良き同潤会の建物と緑がなくなり、再開発事業により新しい都市空間が2000年に誕生してからは、私の思惑からは大きく外れてしまい、今日に至る。オープンさせた当時の代官山のショップは、某会社のご覧のようなイエローのソファの撮影に利用されるほど、粋な空間を演出していたように思う。cheers
the anniversary of mum4月14日、亡き母の命日の今日、両親が眠る故郷の墓前に参る。父親も18日が命日と、私にとっては卯月・春桜花の季節だが、毎年どこか物悲しい胸中である。振り返れば十分な愛情を受け我がままにやらせてもらった分、生前に孝行で恩返しすれば良かったが、時すでに遅し。失ってから気づくことが多いのが世の常とはいえ、毎年自責の念にかられる。手を合わせ線香の匂いとともに、供養の念を供えて合掌。
English family4月初旬、< Ready Steady Go! > 並木橋のお店に偶然やって来たイギリス人ファミリー。約2週間の滞在予定の中、すでに宮島、広島、倉敷、京都など観光スポット巡りも一通り終了して、残すところ数日となったらしいが、春爛漫の日本文化を満喫中らしい。東京の数あるショップの中で、決して立地も良くないし、流行りブランドがあるわけじゃないが、このひとたちの来店がフラストレーションで爆発気味の私の心に刺激を与えてくれた。よくよく話をすると偶然だが、先週まで2013年秋冬コレクションのサンプルがショールームにあったロンドン < PPQ > の デザイナー < Amy Molyneaux >と知り合いで、共通点もあり、話題は尽きない。見知らぬ人との出会いは、やっぱり声かけから始まる。明日金曜日に帰国すると言っていたが、いい思い出をたくさん持って、< Have a safe flight back to London >cheers
The Angels` Share / 天使の分け前労働者階級や移民の人たちの日常を描いた作品が中心の、英国の巨匠・映画監督< Ken Loarch / ケン・ローチ > 2006年には < The Wind That Shakes The Barley / 麦の穂をゆらす風 >で、カンヌ国際映画祭のパルムドールに輝いた。今回カンヌ国際映画祭で審査賞を受賞した新作 < The Angels` Share / 天使の分け前 >が、今月13日から日本でも公開される。更に銀座テアトルシネマのフィナーレを飾る作品映画にも選ばれた。タイトル < 天使の分け前 >とは?< ウイスキーなどが樽の中で熟成されている間に、年2%ほど蒸発して失われる分のこと。10年もの、20年ものと年数を重ねるごとにウイスキーは味わいを増し、それとともに天使の分け前も増していく。> と説明されている。スコットランド国内で120ほどの蒸留所の中で、イギリス人に教えてもらったウエストハイランド産の< Oban / オーバン >が、お気に入りのファッションスタイルのひとつとしてキルトを着用する私のお好みのテイスト。初めてロンドンの土を踏み、< United Kingdom of Great Britain >・ユニオンジャックに恋をしてから、もうすでに32年の歳月が経過しているせいか、身近な匂いを感じる。年数を重ね、味わいを増すことは、ファッションにおいても同じことが言えると、再確認する今日この頃。cheers
Kameido ・Masumoto花冷えだった3月31日の日曜日。法事の後、初めて訪れた下町、創業明治38年の亀戸・升本 / ますもと。渋谷・恵比寿界隈の百貨店やスーパーマーケットのお弁当コーナーでは、時々お世話になった味。午後3時過ぎからといつもランチタイムが遅いがゆえ、この豪華な内容のお弁当が半額の時もあり、嬉しい限りだった。店先ののれんの脇には、< 大根に かけ水 わけて 福もらい > とあり、大根にひしゃくで水をかけて、ささやかなご利益祈願。合掌
The Maunsell Forts in London3月28日金曜日の夕方、会社を抜け出し大急ぎで の展示会場 ・六本木の< グランドハイアット東京 > へ向かう。毎年開催されているが、全体の出展ブランドが好みかどうかと言えば、残念ながらお口に合うとは言えない。されど、そんな中、今回出展している UKブランド< Christopher Raeburn / クリストファー・レイバーン > は、東京で見るのも3回目。1月にも雪のパリ< LONDON show ROOMS MEN SATURDAY BRUNCH BY TIM BLANKS >でも会っていて、今回で4回目となる。もらったカタログの表紙には、1942年、第二次世界大戦中に英国軍がテムズ川&マージー川河口に設置した、デザイナー< Guy Maunsell >の名前にちなんで名付けられた< The Maunsell Forts >と呼ばれる対空砲火要塞の塔が使用されていた。Cheers
SPFWNYから始まった2013年秋冬コレクションも、ミラノ、パリと続き、ついでと言っては何だが、先週の東京を以てひとまず終了したようだ。すっかり春がやって来たと感じていた先週から一転、花冷えの今週末。安定した体感の温もりもそろそろ欲しい季節だが、空気感と心の温もりを求めて、久しぶりにブラジルの風が恋しくなっているのかもしれない。何度か通ったブラジルのファッションイベント< SPFW > も今月開催されていた。再び感性への刺激を求めて、30時間以上のフライトでもまた行ってみようと最近思っている。写真のようなブラジル人女性をビーチで眺めていることが、目的の本音かも、、、、、、、、、、cheers
British Embassy Tokyo18日月曜日の夕方、13AWシーズン展示会の時間の合間を縫って、久しぶりに千代田区一番町にある英国大使館に出向く。半蔵門と千鳥ヶ淵の中間に位置し、吹上御所前のお堀の桜も咲き始め、大都会東京を実感する場所のひとつである。入館のセキュリティーチェックを無事通過して、英国ライフスタイル展示商談会の会場へ。我が< showroom cicada >で取り扱っている のデザイナー< Niamh > が初来日していて、大使館の人たちへのご挨拶も兼ねてやって来た。この後も珍しく地下鉄に乗り、東京駅に隣接する日本郵便が初めて手がけた商業施設 < KITTE > のプレオープニングにも足を運ぶ。< John Moore > とのコラボレーションを取り扱ってもらっている< Work Not Work > には、 < Simon Taylor >と4時間ほど前に成田に到着し、そのまま駆けつけたらしい < Adam Howe > のイギリス人ふたりにご挨拶。店内にいた子供と一緒に、黒板にチョークでお絵描き中のご機嫌?の < Adam >