【復習】
(10/2)時を継ぐ者
実朝(柿澤勇人)を拉致した父・北条時政(坂東彌十郎)の館を義時(小栗旬)率いる鎌倉軍が包囲していた。
時政はりく(宮沢りえ)を館から脱出させた後、実朝に和田義盛(横田栄司)を添えて、解放し、自らは降伏した。
実朝や政子(小池栄子)、りくの助命もあって、時政は死を宥され、伊豆に追放と決する。
義時は時政に別れを告げ、政子と実衣(宮澤エマ)はりくに別れを告げた。
元久二年(1205)閏七月廿日、時政は伊豆の北条へ去った。
義時はトウ(山本千尋)に、りくの暗殺を命じるが、三浦義村(山本耕史)に阻まれる。
義時はりくとの別れ際、時(天下)を(時政とりくの夫妻から)受け継いだと言明する。
御家人たちの前で所信表明演説を行った義時は、すぐさま平賀朝雅(山中崇)を謀反人として誅殺するよう、命じた。
京都で朝雅が誅殺されたと聞いた後鳥羽上皇(尾上松也)は、鎌倉の勝手な振る舞いに不快感をあらわにする。
京都と鎌倉の間に新たな災の種が蒔かれたのである。
どこまでも北条ファミリーに花を持たせるなあ、というのが率直な感想。
主人公の家族なんだから、仕方ないか……。
とことんダークヒーローに徹していれば、画期的な大河になったかも知れないとは思うが、期待しすぎだったのかなあ……。
さて、来週(10/9)は本編、お休みっぽい?
(10/16)穏やかな一日
今回はドラマ冒頭で承元二年(1208)から建暦元年(1211)までを描くと宣言して、番組スタート。
北条時政が鎌倉を追放されて以来、義時の実質的な専制政治が始まっていた。
和田義盛による、上総の国司(※1)就任要望はあっさり却下されてしまう。
義時の独断ぶりに、義時と三浦義村とのあいだにも亀裂が入り始める。
そんなころ、実朝は猶子にしていた、頼家(金子大地)の遺児・善哉(高平凛人)と対面する。
義時は、泰時(坂口健太郎)の従者である盛綱(きづき)を御家人に取り立てて欲しいと実朝に願うが、実朝は義時だけを特別扱いするわけにはいかないと断る。
義時は実朝を恫喝して「二度と口出しをするな」と実朝に前言撤回させる。
義時の傀儡にすぎないことを悟り、おのれの未来を悲観する実朝は「子どもはいらない」と千世(加藤小夏)に本音を打ち明ける。
一方、義盛や義村、八田知家(市原隼人)など、義時に対する御家人たちの不満と反発が高まっていた。
建暦元年九月廿二日、法名を「公暁」とした善哉(高平凛人)は登壇受戒するため、京都へ出立した。
※1)上総国は親王任国(親王が長官たる「太守」に就任するため、本来は次官である「介」が実質的な長官となる国のこと)であるため、ドラマでは「上総介」となっている。
ダークな義時がいよいよ「らしく」なってきた。
次回はいよいよミスター御家人が立ち上がることになりそうだ。
(10/23)罠と罠
後鳥羽上皇が鎌倉に課した難題に、御家人たちの不満が高まっていた。
そんなとき、北条政権に対する不満から、泉親衡の乱が起こる。しかし、親衡は得体の知れない人物で乱自体も謎に包まれていた。義時転覆を狙った後鳥羽上皇による陰謀だったのである。
しかし、乱の一味には和田義盛の身内が含まれていた。
息子の義直(内藤正記)、義重(林雄大)と、甥の胤長(細川岳)である。
義盛は三人の赦免を願って奔走する。
すると、義時は二人の息子は赦すが、謀反の首謀者に近い胤長は赦せないという。
なぜ和田殿を追い詰めるのか。
合戦に発展することを心配して、そう問いかける泰時に対し、義時は「求心力のある義盛を挑発して和田一族を暴発させ、反乱分子とともに滅ぼすためだ」と真意を打ち明ける。
義時のそんな狙いを知らない義盛たちは胤長の赦免を求めて御所に押しかけていた。
しかし、義時は冷たく義盛たちを追い返す。
わざわざ他所から鎌倉殿の跡継ぎを探してこなくても、義時自身が鎌倉殿になってしまえばいいのに。そういうのえ(菊地凛子)を政子がたしなめる。
一方、御所を追い返された義盛は屈辱に打ち震えていた。
そんな義盛と酒を酌み交わしながら、三浦義村は義盛に謀反をすすめる。
胤長の娘は病に臥せっていた。だから義盛は、胤長を一刻も早く、娘に会わせてやりたかったのだ。しかし、そうこうしているうちに、彼女は死んでしまう。
義時の挑発に、ついに義盛は乗ってしまう。
そのことを義時に告げる義村。彼は端から義時のスパイだったのだ。
義時の、更なる挑発に暴発寸前の義盛を実朝が懸命に説得する。
その真摯で憐れみ深い実朝の姿に義盛は矛を収める決心をする。
一方、挙兵準備を進める和田邸では、巴(秋元才加)が義村や八田知家らに、起請文を書くよう、求めていた。起請文を燃やし、その灰で一味神水の儀式を行った和田一党。
建暦三年(1213)五月二日、ついに和田合戦が勃発する。
乱はいったん回避されたかに見えて、
運悪くちょっとした行き違いから事が起こってしまう。
ほんの、ちょっとした偶然で……。
何度同じパターンを見せられることやら……。
さすがにここまでくると、ストレスになるなあ。
(10/30)義盛、お前に罪はない
ついに和田義盛が挙兵した。
二日酔いでやる気のない泰時に初(福地桃子)が桶で水を浴びせかける。
和田勢の攻撃に備えて、実朝たちは御所から鶴岡八幡宮に退避する。
御所に乱入した義盛だったが、実朝がすでに退避した後だと知って悔しがる。
一方、御所の守備についていた泰時は相変わらず酒に酔って戦意が上がらない。
和田勢は実朝を取り逃がして、いったん由比ヶ浜まで退却していた。
義時はこの機を逃さず義盛を孤立させるため、実朝に御教書を書くよう迫る。渋る実朝であったが、戦死者を減らすためだと義時に丸め込まれ、同意する。
再び御所に押し寄せた和田勢は泰時の機転で撃退される。
御教書効果も手伝って、孤立した和田勢は追い詰められていた。それでも決死の和田勢は手強かった。義時は、義盛に降伏するよう、実朝に説得させる。
実朝の説得に心を動かした義盛を、義時に内通していた三浦義村の手勢が奇襲する。
義盛が眼前でだまし討ちにされるのを見ていた実朝は激しく動揺し、嘆き悲しんだ。
父・義時の卑劣なやり方を見て絶望していた泰時は、父に認められたがっていた弟・朝時(西本たける)を義時に推薦する。
鎌倉に信頼できる者はいないと悟った実朝は、これ以上、血を流さないため、京都と協調していくと義時に告げる。
政所別当に侍所別当を兼ね、鎌倉の覇権を握った義時は、実朝が北条に立ちはだかるのではないかと警戒しはじめていた。
実朝は、もう決して血を流さない、安寧な、新しい鎌倉をつくると誓った。
ようやくアンチヒーローとして開花しつつある義時ですが、対極に三国志の劉備のような分かりやすいベビーフェイスがいないと、曹操のようなアンチヒーローを生み出すのも容易ではありませんね。今回は義盛のキャラが大いに劉備の役割を果たしたということでしょうか。秋元才加さんの巴もよかったですね。
柿澤勇人さんの実朝、そして尾上松也さんの後鳥羽上皇に期待したいところです。
唯一の救いといわれている坂口健太郎さんの泰時にも期待ですね。
※()内はキャスト。敬称略
■「通称&年齢(数え)」つき配役表(敬称略)
〇義時をめぐる人びと
★北条「相州」義時(51):小栗旬
のえ(-):菊地凛子 ※義時の後妻(伊賀氏)
北条「修理亮」泰時(31):坂口健太郎 ※義時の嫡男
初(-):福地桃子 ※泰時の妻
名超「次郎」朝時(28):西本たける ※義時の次男
鶴丸→平「左衛門尉」盛綱:きづき ※泰時の従者(御内人)
トウ(-):山本千尋
★北条「遠州」時政(76):坂東彌十郎 ※実父
りく(-):宮沢りえ ※継母(牧の方)
北条「五郎」時房(39):瀬戸康史 ※異母弟
実衣(-):宮澤エマ ※実妹(阿波局)
阿野時元(-)森優作) ※甥(全成と実衣の実子)
きく(-):八木莉可子 ※異母妹(平賀朝雅の妻)
平賀朝雅(-):山中崇 ※義弟(妹婿) ※故人(1205)
○鎌倉殿をめぐる人びと
北条政子(57):小池栄子
源実朝(22):柿澤勇人
千世(-):加藤小夏 ※実朝の正室
つつじ(-):北香那 ※頼家の正室
善哉→公暁(14):高平凛人→寛一郎
〇三浦党の人びと
三浦「平六」義村(-):山本耕史
「駿河次郎」泰村(-):● ※義村の次男
三浦「九郎」胤義(-):岸田タツヤ ※義村の実弟
★和田「小太郎」義盛(67):横田栄司
巴(-):秋元才加
朝比奈「三郎」義秀(38):栄信 ※義盛の三男
和田「四郎」義直(37):内藤正記 ※義盛の四男
和田「五郎」義重(34):林雄大 ※義盛の五男
和田「平太」胤長(31):細川岳 ※義盛の甥
〇御家人たち
☆八田「四郎」知家(-):市原隼人
小山「小四郎」朝政(-):中村敦
長沼「五郎」宗政(52):清水伸 ※小山朝政の弟
結城「七郎」朝光(47):高橋侃 ※小山朝政の弟
☆大江広元(66):栗原英雄 ※中原親能の弟か?
☆二階堂行政(-):野仲イサオ ※頼朝の從叔父
☆三善康信(74):小林隆 ※頼朝の乳母の甥
○宮廷の人びと
★後鳥羽上皇(34):尾上松也
土御門上皇(19):●
順徳天皇(17):●
藤原兼子(59):シルビア・グラブ ※後鳥羽上皇の乳母
源仲章(-):生田斗真
慈円(59):山寺宏一
○その他の人びと
泉「小次郎」親衡(-):●
陳和卿(-):テイ龍進
※()内は和田合戦時(建暦三年)の年齢
※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)
※★は義時とそのライバル(後半各パートのラスボス)になると思われる人物
※☆は13人の宿老(義時とそのライバルをのぞく)
※登場し(てい)ない人物も含まれています(期待値込