2022大河の予習用メモ。

 ストーリーの軸は、北条時政・義時父子に、梶原景時、比企能員、和田義盛の五人か。

 

1.二階堂行政 没年不詳

2.梶原景時 正治2(1200).1.20戦死 ★梶原景時誅殺
 梶原景季 正治2(1200).1.20戦死

 三浦義明 治承4(1180).8.27没
3.三浦義澄 正治2(1200).1.23没
 三浦義村 延応1(1239).12.5没
 三浦泰村 宝治1(1247).6.6没 ☆宝治合戦

4.安達盛長 正治2(1200).4.26没 
 安達景盛 宝治2(1248).5.18没
 安達義景 建長5(1253).6.3没
 安達泰盛 弘安8(1285).11.17没 ☆霜月騒動

5.比企能員 建仁3(1203).9.2没 ★比企の乱

6.北条時政 元久2(1205).閏7.19 ★北条時政退隠
  〃   建保3(1215).1.6没
 北条政範 元久1(1204).11.5没

7.足立遠元 没年不詳

8.中原親能 承元2(1208).12.18没

 杉本義宗 長寛2(1164)
9.和田義盛 建保3(1213).5.3戦死 ★和田合戦
 和田常盛 建保3(1213).5.4自害
 朝比奈義秀 没年不詳

10八田知家 建保(1218)3.3没

11三善康信 承久3(1221).8.9没

 北条政子 嘉禄1(1225).7.11没
12北条義時 承久3(1221).5.14 ★承久の乱
  〃   元仁1(1224).6.13没
 北条泰時 仁治3(1242).6.15没

13大江広元 嘉禄1(1225).6.10没

 

(随時更新)

 今さらながら『麒麟がくる』のオープニングをじっくり見ていて、悪くないなあと実感。華やかさには欠けるものの、質実の中にも荘厳さと現代的な美しさをあわせもっていて、改めて二十一世紀の大河にふさわしい印象を強くした。

 

 さて、永禄十一(1568)年九月二十六日、織田信長は足利義昭を奉じて上洛した。

 しかし、信長と義昭。二人のめざすところの違いがいきなり露呈し、前途への不安がよぎる。

 信長がめざすのは、斎藤道三譲りの「大きな国」、すなわち富国強兵による強大な軍事力を盾として、戦争を抑止しようという、軍事大国への道のりであろう。それこそが麒麟琉信長の「天下布武」なのだ。

 一方、「戦(いくさ)嫌い」を自認する義昭がめざすのは、貧民の救済を優先するような、豊かな国。すなわち、義昭の室町幕府が掲げるのは「大きな政府」ということになるだろうか。

 信長が(軍費となることを想定して)行った献金に対して、(潤沢な医療・福祉予算を得たつもりになって)素直に喜ぶ義昭の姿が印象的だった。

 まるで海の向こうの、トランプ大統領とバイデン候補による大統領選を見るようでもあり、興味深くはあったが、正直なところ、視聴者の反応はどうだろうか。

 十兵衛の立ち位置も気になるところではある。今作の義昭に対するまなざしは今のところ、どこまでも暖かく、好意的だ。義昭の人柄が滲み出ているような、滝藤賢一さんの演技も見事だ。

 

 ところで、芸達者な佐々木蔵之介さんの木下藤吉郎も今大河の話題の一つだろう。竹中直人さんの『秀吉』以来、定番となった大げさなほどにコミカルな秀吉を継承して嫌味なく演じているのはさすがだ。

 それでもなお、緒形拳さんの秀吉を懐かしく思い出してしまう。派手な演出も、過剰な演技もなく、ただニコリとほほ笑むだけで、周りの人びとをとろけさすような魅力があった。司馬遼太郎さんが秀吉をして、好意的に「人蕩し」と呼んだ、そのままの秀吉がそこにいるかのような存在感があった。

 

 さて、タイトルの「宗久の約束」だ、

 自由都市・堺の自治を牛耳る会合衆の一人・今井宗久が登場する。演じるのは、『太平記』で婆娑羅大名といわれた佐々木道誉を力演した陣内孝則さん。今度は信長の政商でもあり、日本を世界最大の銃保有国に押し上げた死の商人でもある人物だ。近江源氏・佐々木氏の裔(すえ)だというから、奇しき因縁というべきか。

 十兵衛は、それまで三好党に流れていた堺の、莫大な資金を織田方に振り向けるよう、宗久に要請する。それを仲介し、約束させたのが、びっくり眼(まなこ)のお駒ちゃんなのだから、視ているこっちもびっくりだ。

 

 「三淵の奸計」とあるから、彼がいったいどんな謀をめぐらせたのだろうと思いきや、(家中の意見もまとめきれないダメ当主のくせに)すっかり上洛する気になった朝倉義景の前途に不安を抱いた三淵藤英が義景のやる気をくじくため、彼の幼い世継ぎ(阿君丸)に毒を盛って殺したということらしい。

 藤英ほど馬鹿正直に義昭と室町幕府に尽くした人はいないだろうから、そのためなら何でもやりかねない人物設定もありかなとは思うものの、いくらなんでもあんまりな汚名ではなかろうか。藤英の名前が現代人の記憶に残るチャンスは今までもこれからも決して多くはないだろうに、数え七つの子どもを毒殺した悪逆非道の人物として記憶されたまま(たぶん)フェードアウトしていくのはちょっと気の毒な気がするなあ。

 義景にしたところで、おのれの無力さゆえに、幼い我が子を失ってしまう人物として描かれているわけで、何とも切ないというか、池端さんも意地が悪いよなあ…

 

 そんなことを思いながら、『麒麟がくる』の公式サイトを見ていたら、三淵藤英を演じた谷原章介さんのメッセージが載っていた。曰く、「弟の藤孝とは志は同じでも、性格や考え方が違うところが演じながらおもしろいなと感じています。(中略)男気あふれる藤孝と、冷静に政治的な動きもできる藤英」と述べておられて、興味深く思った。

 無責任に義昭を煽った挙句に不利とみるや逃げ出した他の昵近衆はともかくも、勝ち目のないことを承知の上で義昭と室町幕府に殉じた藤英。一方で、家名を保つためとはいえ、すんなり信長に乗り換えた藤孝(と十兵衛)。どちらかといえば、熱くて真っすぐすぎる藤英と、クールで計算高い藤孝のイメージを持っていたのだけれど、『麒麟がくる』では真逆の性格設定をしていたらしい。藤英の受難も宜なるかな.。

 もし、十兵衛の盟友が藤孝ではなく、愚直で一本気な藤英であったなら、本能寺の変の後、もっとも頼りにしていた味方を失うこともなかったのではないかと、つまらない妄想をしてみたり…。

 

 さて、次回はかつて『太平記』で、婆娑羅大名の佐々木道誉を演じて話題になった陣内孝則さんの今井宗久が登場する。年輪を重ねた陣内さんがどんな今井宗久を見せてくれるのかも見どころの一つとなりそうだ。

 

 それはそうと、細川政元の「半将軍」の件。按ずるに出所はラノベか、平成以降のコミックといったところだろうか。引き続き、典拠を御存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。