鹿児島 大隅半島の旅⑦:JAXA内之浦宇宙空間観測所_その1 | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1209カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1197カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

2日目の今日は道の駅3カ所のほか観光に3カ所を回ります。

 

最初に向かったのは、私が前々から行ってみたかった

JAXA内之浦宇宙空間観測所 です。

 

 

JAXA(宇宙航空研究開発機構)” は全国にさまざまな施設がありますが、その中でロケットを打ち上げることができるのは次の2か所だけです。

 

 ①種子島宇宙センター

 ②内之浦宇宙空間観測所

 

この2か所とも鹿児島県にありますが、その理由はなるべく赤道に近い方がロケットの打ち上げには有利だからです。

 

地球は西から東に向けて自転していますがその速度は赤道に近いほど早く、例えば種子島であれば秒速約400mにもなります。

つまり東方向にロケットを打ち上げた場合その分だけスピードが加速されますから、同じエネルギーでより重たい荷物が運べることになりますね!

 

ちなみに民間ロケットについては北海道の大樹町と和歌山県の串本町に発射場があります。

串本町は本州最南端なので分かるけど、大樹町はなぜ選んだのでしょうね?

 

 

ここに書かれている 『USC』とは、”内之浦スペースセンター” の略です。

宿泊した大崎町から40分ほどで到着しました。

 

”内之浦宇宙空間観測所” は起伏に富んだ山の台地に、各施設が機能的に配置されています。

1962年の開設以来、400基以上のロケットと日本初の人工衛星「おおすみ」を始めとして30基あまりの人工衛星・探査機の打ち上げが行われてきました。

現在、H2やH3といった大型ロケットは種子島宇宙センターから打ち上げられることが多いですが、新型固形燃料ロケット「イプシロン」を代表に科学観測ロケット及び人工衛星の打ち上げ、それらの追跡・データ取得等の業務がここで行われています。
 

 

 

施設に到着すると、ゲートの横に5~6台は停められる駐車スペースがあります。
自分のクルマで中を見て回るのですが、まず守衛室で見学の手続きをします。

上のパンフレットがそこで頂いたものですが、六つ折りを広げると全体の案内図になります。
見学できる場所は決まっていて、守衛さんが親切、丁寧に回る順番を教えてくれます。

そして見学の注意事項、例えば「場内の制限速度は30km/h以下」「写真撮影は自由だがドローンは不可」「建物内には立ち入らない」などと説明を受けます。

「常に監視カメラで見ていますから・・」と念を押され、最後に入場許可証を貰って運転席前のダッシュボードに置き、ゲートが開いて入場です。

 

 

この図の【1】が守衛さんのおられる入場ゲートです。

最初に向かったのは【3】人工衛星「おおすみ」打上げ記念碑・糸川英夫博士の碑 です。

 

 

1970年2月11日に日本で初めてとなる人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功しました。

世界でも4番目という快挙です。

 

「おおすみ」という名前は多分ここ ”大隅半島” からとったものでしょうね!

 

 

「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる 「糸川英夫博士」の像です。

今に至る日本のロケット技術の進歩は、糸川博士のペンシルロケットからスタートしました。

 

この写真の左手に 「観測ロケット発射場」 という案内看板がありますね!

 

実はここから入ったところに 【4】KSセンター という観測ロケットの打ち上げ場があり、本来は見学コースなのですが、この日は何やら実験が行われていたため見学できませんでした。

 

 

 

次に向ったのは 【6】衛星追跡センター です。

 

案内図にあるようにここには直径34mと直径20mの二つのパラボラアンテナがあります。

まずやってきたのが直径34mのパラボラアンテナの真下です。

 

 

 

 

 

この直径34mパラボラアンテナは次回に紹介する20mアンテナと共に、ロケットで打ち上げられた人工衛星・探査機を追跡し、衛星から送られてくるデータの受信、あるいはコマンドの送信、距離計測などを行っています。

 

これらのアンテナはJAXAの筑波宇宙センターや相模原キャンバスからリモートコントロールされており、24時間体制で運用されています。

 

 

さて、今回はここまでにしておきましょう。

続きは次回以降にご紹介致します。