鹿児島 大隅半島の旅⑧:JAXA内之浦宇宙空間観測所_その2 | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

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全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1221カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1204カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

前回に引き続き

JAXA内之浦宇宙空間観測所 の2回目です。

 

 

前回は ”衛星追跡センター” にある直径34mのパラボラアンテナを見学しましたが、ここにはもう一台、直径20mのアンテナもあります。

 

それはこのスペースセンターで最も高い標高344mに建っていて、施設全体を見下ろすことができるので、”衛星ケ丘展望台” と呼ばれます。

 

 

衛星ケ丘展望台へ行くには、ここから狭い山道を上ってゆかねばなりません。

その前に、ここ衛星追跡センターから見える20mパラボラアンテナをご紹介しましょう。

 


 

 

守衛さんが「狭いから気を付けて!」と言っていたように、対向車が来たら離合し難いなと思うような急な坂道を上ってゆくと、アンテナの真下の広場に到着しました。

 

そこから見上げた直径20mアンテナが次の写真です。

 

 

 

 

 

直径34mのパラボラアンテナもそうでしたが、幾何学的な鉄骨模様がとても美しく思えます。

 

2003年5月にここ内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」との通信にもおそらくこの2つのパラボラアンテナが活躍したのだろうと思うと、感動を覚えます。

 

初代「はやぶさ」は7年間に及ぶ60億kmの旅をして、小惑星「イトカワ」の表面物質を地球に持ち帰ることに成功しました。

 

 

見学者は入れないフェンスの中には、様々な機器が設置されています。

ここは "展望台” でもあるのですが、その景色が次の写真です。

 

 

 

 

 

先ほどの直径34mパラボラアンテナをはじめ、施設全体がここから一望できます。

 

海のそばに発射台が見えますが、これが次に向う M(ミュー)センター というイプシロンロケットの打ち上げ場です。

 

ちなみに打ち上げが行われる日は一般人は入場できませんから、ここから約3km離れたところにある ”町営ロケット打ち上げ見学場” で見学することになります。

 

 

 

次に向ったのは、【8】M(ミュー)センター(イプシロンロケット打上げ場)です。

 

ここへ行くには一旦守衛さんのいるゲートを出て、別の道路から入ってゆかねばなりません。

 

”M(ミュー)” というのは、1970年から2006年までの期間に科学衛星打ち上げのために使われた、”M(ミュー)ロケット” に因んだ名前です。

今では、新型固形燃料ロケット「イプシロン」の打上げ場になっています。

 

駐車スペースに車を停めて、最初に目についたのがこちらです。

 

 

 

説明書きにあるように、日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功したロケットの実物大模型でした。

 

 

 

フェンスに囲まれて中には入れませんが、先ほどのロケットよりはるかに大きいのが見えます。

レンズをフェンスに近づけて撮影してみると・・・。

 

 

2006年まで活躍していた ”M(ミュー)ロケットM-V型” の実物大模型です。

「おおすみ」を打ち上げた L-3H型ロケットに較べると桁違いに大きいです。

 

ここの一番大きな建物は ”ロケット組立室” です。

その向こうにある高い構造物が ”ロケット整備塔” 及び ”発射装置” です。

 

 

ちなみに、ここから約3km離れた宮原地区に ”イプシロン管制センター” および ”レーダテレメータセンター” があります。

 

テレメータセンターには直径7mのロケット追尾用レーダーと、直径11mのテレメータ・コマンド送受信アンテナがあります。

 

この二つで打ち上げられたロケットを自動追尾してその速度や位置を正確に把握し、ロケットに対する制御指令を送受信します。

残念ながらこちらは見学することができません。

 

 

さて、残るは ”宇宙科学資料館” の見学だけになりました。

これは次回でご紹介したいと思います。