旅で出会った日本の風景【30】余部鉄橋(兵庫県) | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

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全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1221カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1204カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

コロナ禍で新規の道の駅巡りが中断していますので、過去の旅で出会った美しい日本の風景を日本列島の北端から順番に紹介しています。

今回ご紹介したい風景はJR山陰本線に架かる
余部鉄橋(あまるべてっきょう) です。

 

 

 

 

最初に道の駅あまるべの写真をお見せしましたが、今回紹介する主役はその真上を横切る橋梁です。

これを “余部鉄橋” といい、JR山陰本線が走っています。

 

実はこの余部鉄橋は2010年(平成22年)8月に架け替えられてもので、初代の余部鉄橋は明治45年に東洋一の規模として完成し、約100年を経過して新しく生まれ変わったのです。

 

 

ご覧の写真がパンフレットからお借りした旧余部鉄橋ですが、高さは41m、長さは309mあり、ご覧のように11基の橋脚で支えられています。

 

新しいコンクリートの鉄橋の横に、元の鉄橋の橋脚3本が残され、展望施設が作られています。

その展望施設は “空の駅” と名付けられています。

 

 

「空の駅」展望施設はJR山陰本線の “餘部駅” と一体になっています。

 

ちなみに “あまるべ” というのは 「余部」 と 「餘部」 の二つの漢字があります。

住所は “美方郡香美町香住区余部” ですから 「余部」 を使い、“余部鉄橋” も通常は 「余部」 、しかし駅名は “餘部駅”「餘部」 の漢字を使います。

 

駅名を旧漢字にしたのは、同じ兵庫県の姫新線に 「余部(よべ)駅」 があるので区別する為だそうです。

 

 

これが「空の駅」展望施設の全体図です。

餘部駅は小高い山の中腹にあります。

 

 

道の駅から空の駅までは芝生公園が広がっていますが、その端まで歩くと旧橋脚が3基残されており、その横から石段が伸びているのがお分かりでしょうか?

 

実は私が訪問した2016年の時点ではこの石段を上り、その先の山道を約40mの高さまで歩いてようやく餘部駅に到着していたのですが、今現在はここにエレベーターが設置されているそうです。

 

 

 

山道を上る途中の景色です。

コンクリートの新しい鉄橋の横に、旧橋脚3基が確かに残されていますね!

 

 

その山道の途中に時刻表が!

山陰本線だけあって、結構本数は多いです。

 

 

 

 

ホームにようやく到着!

真ん中の写真にベンチが写っていますが、旧橋脚の鉄骨を使っているようですね!

 

そしてこの山陰本線の線路に並行してもう一本短い線路があります。

 

 

こちらが昔の線路でしょう、空の駅と書かれています。

この線路の先に “展望施設” があります。

 

 

ここからの眺めが次の写真です。

 

 

 

日本海の眺め、なかなかの絶景です。

餘部駅から再び山道を通って下りると、公園にこんな看板がありました。

 

 

明治45年に余部鉄橋が完成しても、余部に “駅” はありませんでした。

 

余部は三方を山に囲まれた陸の孤島であり、人々は汽車に乗るために仕方なく高さ40mの長い鉄橋を渡り、列車の通過に怯えながら4つのトンネルを抜け、鎧駅まで線路を歩くしかありませんでした。

 

長い間の陳情がようやく実って餘部駅が誕生したのは昭和34年4月のことです。

その駅の工事には子供たちまで加わって海岸から岩石を運び上げたそうです。

 

地域の人々の想いが詰まった鉄橋なのだろうと思います。

 


■最寄りの道の駅
・道の駅あまるべ(兵庫県)

 

 

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