今回の旅の4日目、最後の目的地は
道の駅しかおい です。
この日巡っているのは “十勝地方” です。
北海道の地方名は、次のように分類されます。
例えば札幌市は石狩地方になりますね。
十勝地方は帯広市を中心に日本一の畑作地帯で、道の駅も十勝管内に全部で15カ所あります。
私は特にこの十勝を走ると、「北海道に来た!」 という実感を味わいます。
それは広大な畑を擁する、本州や九州では見られない農村風景があるからです。
これはピア21しほろから道の駅しかおいに向かう途中の農道からのスナップ写真ですが、このサイロのある風景が特に私は好きです。
道の駅しかおいに来るのも3回目で、前回来たのは2014年10月です。
この特徴ある看板がこの道の駅のシンボルです。
6年ぶりに来てみると、一つだけ前回までには無かったものがありました。
それが “チョウザメ” の飼育です。
大人のチョウザメはご覧のように180cmにもなるそうですが、ここの玄関にある水槽で泳いでいるのは小さな子供のチョウザメです。
鹿追町ではバイオガスプラントの余剰熱を利用してチョウザメの養殖に取り組んでいます。
チョウザメというのは実は 「サメ」 ではなく古代魚の仲間で、うろこの形が蝶々の羽根に似ていることからこの名前がついたそうです。
チョウザメの卵はご存知のように高級食材の “キャビア” ですが、身も美味しいのだそうです。
道の駅自体はあんまり大きくはありませんが、地元の方が作られた工芸品が数多く販売されています。
道の駅は “ノーザンヒューマンランドしかおい” という広大な公園の中にあります。
ご覧の施設案内図に描かれているように、敷地内には “鹿追町民ホール” “神田日勝記念美術館” それに町民の健康管理、体力づくりを推進する施設やプールなどがあります。
今、特に脚光を浴びているのが “神田日勝記念美術館” です。
これがその美術館なのですが、脚光を浴びている理由はこれです。
「なつぞら」 はNHK連続テレビ小説の第100作目となるテレビドラマで、2019年の4月から9月まで放送されました。
見られた方はご存知と思いますが、東京で戦災孤児となった 「奥原なつ」 (広瀬すず)がこの十勝を舞台に、草創期の日本アニメの世界でアニメーターを目指して成長してゆく物語です。
その奥原なつに絵心を教えた幼馴染の 「山田天陽」(吉沢亮)のモデルが、神田日勝なのです。
神田日勝は農業の傍ら絵を描き続け数々の賞を取りましたが、わずか32歳で生涯を閉じました。
「なつぞら」 は十勝が舞台だったので私もすべて見ましたが、そのロケセットは現在3つのまち(帯広市、新得町、陸別町)に残っています。
この日2カ所目で訪問した “道の駅オーロラタウン93りくべつ” には奥原なつが育った柴田家のサイロがあったはずなのですが、全く気が付かず残念なことをしました。
最後の写真は公園の中央にあるシンボル “カリヨン” です。
さて、このあと帯広市内へ移動し、この日の宿 “北海道ホテル” に宿泊しました。
このホテルに泊まるのも3回目です。
ここは特に庭の美しさ、朝食の豪華さが気に入って、帯広方面の時はいつも使っています。
いよいよ明日は最終日、そしてこのシリーズの最終回です。
※本日走ったルート(googleタイムラインによる自動記録)
この日の走行距離は299km!