次に向かったのは、私が是非もう一度行ってみたかった
道の駅おびら鰊番屋(にしんばんや) です。
“小平町” までにはいくつかの町村を通って行きますが、途中ご覧のように3つの道の駅があります。
時間の都合で全部は立ち寄れないので、前回特に印象に残ったここを目的地にしたのです。
道の駅富士見からの距離は69kmありますから、1時間20分程かかりました。
でもこのルート、日本海オロロンラインの中でも特に景色の美しい場所です。
片方は日本海の大海原で、所々に広大なビーチが広がります。
山側は美しい丘が続き、そこには真っ白な風力発電の風車がいくつも並んでゆっくり回転しています。
残念ながらこの日は時々雨が降っており、前回通った時ほどの感動は無かったけれど、北海道有数のドライブコースには違いないと思います。
道の駅の道路を挟んだ海側には、“にしん文化歴史公園” があります。
このアーチは “夕陽” をイメージしているそうですが、右手に建っている像は、北海道の名付け親といわれる、“松浦武四郎” です。
ここも晴れていればもっと綺麗なんです。
これは8年前に撮ったものですが、やっぱり青空の方が似合いますね!
この道の駅を見て、びっくりしました。
前回来た時と比べると、随分大きくて立派になっていたからです。
8年前の道の駅をご覧頂きましょう。
この大きさで、古い木造造りの、昭和初期の小学校か?といったイメージでした。
この後、売り場で道の駅の従業員さんに聞いた話では、2年前の2015年4月にリニューアルしたのだそうです。
その従業員さんは、「小平町は何にもないところですから、道の駅だけは立派にしたのです」 と謙遜しておっしゃってましたが、それにしても随分大きくなったものです。
館内にあった案内図ですが、文字が見えないので書き加えています。
右手の二つが以前からあった建物で、「小平町観光交流センター」 が新築されたのだろうと思います。
3つの施設に分かれていますが、左の二つは通路で繋がっており、右の重要文化財は離れています。
これらの写真は “食材供給施設” を撮っていますが、8年前の道の駅の写真にそっくりですね。
正面の入り口を入って行くと、まず驚くのがこの部屋です。
ここは観光交流センターの右端に位置する吹き抜けの “交流ギャラリー” で、実際に使われていたたくさんの大漁旗で飾り付けられており、かつてニシン漁で栄えた小平の町のイメージが蘇ります。
道の駅のスタンプや登録証もここにありました。
ここから左手に入ると特産品売り場です。
この売り場の魅力は、たくさんの “試食” が並んでいることです。
私たちもいくつも食べ歩いて、一番美味しかったニシンの燻製(?)を土産に買いました。
ここには、小平の歴史や文化を紹介する様々な展示がされています。
その展示方法も、なかなか洒落ていると思います。
特産品売り場と同じフロアにあるこの和室は、“親方の間” といいます。
ニシン漁が盛んだった頃の、親方がいた部屋ということで、靴を脱いで自由に上がることができます。
今回2階には上がっていませんが、そこには “歴史文化保存展示ホール” があり、当時の生活用具など数多くの品々が展示されています。
そして屋内通路を通って、隣の “食材供給施設” に行ってみました。
先ほど触れたように、おそらくここが以前からあった道の駅だと思いますが、中身は大きく変わっており、リニューアルされているようです。
ご覧のように半分が売店で、あとの半分が郷土料理をメインとしたレストランです。
2階には120名を収容できるホールもあり、団体客でも利用できます。
この写真は、外にあったおそらくテイクアウトの店だと思いますが、珍しい形をしていますね。
この形は “もっこワゴン” といい、ニシンを入れて背負う木の箱(もっこ)をイメージしているそうです。
最後に、重要文化財である、“旧花田家番屋” を紹介しましょう。
これは明治38年頃に建造された、国指定の重要文化財であり、北海道遺産でもあります。
道内に現存する最大規模の鰊番屋で、最盛期には200名もの “ヤン衆” (ニシン漁などに雇われた労働者)で賑わったといいます。
毎年5月下旬にはここで、“鰊番屋祭り” が開催され、多くの来場者で賑わいます。
もう一度来てみたいと思っていた道の駅は、更に規模が大きくなり魅力を増していました。