関東&福島の旅:麹菌の恵み!“発酵の里こうざき” | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の“道の駅”完全制覇の夢!

全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1209カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1197カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

栃木県から一気に千葉県へ移動し、

道の駅発酵の里こうざき へやってきました。

 

 

 

 

 

 

道の駅もてぎを出た後は、北関東自動車道、常磐自動車道、圏央道を辿り、1時間45分かかりました。

 

圏央道(首都圏中央連絡自動車道)は最近成田方面と繋がったばかりでしたから、レンタカーのナビに途中までしか入っていないのには困りました。

 

その圏央道の、“神崎IC” で下りると道の駅はほんの2~3分です。

 

 

 

 

道の駅のオープンは2015年4月ですが、“発酵の里” という名前のとおり、“発酵食品” を主要テーマとした、全国でも珍しい道の駅です。

 

“千葉県香取郡神崎町(こうざきまち)” は千葉県北部、霞ケ浦に近く、人口は6000人ほどです。

道の駅は町を流れる日本最大級の一級河川 “利根川” のそばにあります。

 

神崎町は古くから穀倉地帯として農作物に恵まれ、地下水も豊富だったことから酒や醤油などの醸造業で発展してきました。

現在でも、江戸時代初期から300年以上の歴史を持つ、「酒蔵 寺田本家」 「酒蔵 鍋店」 の2軒の酒蔵が魅力的な日本酒を造り、毎年3月に開催される “こうざき酒蔵まつり” には多くの人が集まります。

 

 

 

 

この道の駅のパンフレットは珍しく横向きです。

のれんをイメージしたデザインも面白いですね。

 

このパンフレットに、発酵食品に関する説明が書いてありました。

 

 

(パンフレットより画像借用)

 

発酵食品というと、味噌、醤油、納豆くらいしか思いつかなかったけど、随分ありますね。

 

少しだけ難しく説明すると、発酵というのは微生物が分解や合成の作用で物質を変化させることです。

発酵作用のある微生物を発酵菌といい、発酵の過程で旨さ、香り、栄養を作り出します。

 

発酵菌には、“麹菌” “酵母菌” “乳酸菌” などの種類がありますが、それらの微生物がそれぞれの持ち味を発揮し、役割りを果たした時に美味しいお酒や食品が作り出されます。

 

近年の健康志向から、世界的にもこの発酵食品が見直されてきています。

 

 

 

 

 

明るい雰囲気のこの道の駅、入り口付近の広場にはテーブルや椅子が並び、たくさんの人たちが食事をしたりおしゃべりをしたりしています。

 

5月2日(2017年)にテレビ東京系で放映された “ガイアの夜明け”“進化を続ける「道の駅」” という番組では、他のいくつかの道の駅と共に、ここ発酵の里こうざきが取り上げられていました。

 

ここでは、神崎町の発酵食品だけでなく、全国の隠れた発酵食品を発掘し、ここで売り出す、という活動をなさっています。

放送されたのは、宮崎県の秘境椎葉村で見つけた “ねむらせ豆腐” という地元にしかなかった発酵食品を道の駅で売り出す過程でした。

 

地元の特産品に特化して販売することが多い道の駅の中で、全く新しい取り組みだと思います。

 

 

 

 

道の駅の配置図をパンフレットの中からお借りしました。

 

中央部分にある “発酵市場” というのが、いわばこの道の駅のメイン施設ということになります。

 

 

 

 

 

これがその “発酵市場” ですが、入り口にシンボルとなるでっかい樽が両側にあります。

おそらく味噌か醤油を造るときのものではないでしょうか?

 

 

 

 

 

中に入ると、日本酒、味噌、醤油、お漬物をはじめ、あらゆる種類の発酵食品の展示場のようです。

 

ここに並んでいるのが、地元特産品だけでなく、全国に埋もれていた素晴らしい発酵食品を見つけ出して販売している、ということになります。

 

私たちも何を買おうかと迷いましたが、何種類かのお漬物を買いました。

写真を残してなかったのが残念ですが、今までに味わったことのないような美味しさでした。

 

 

 

 

この発酵市場に道の駅登録証もありました。

右側は、既に何度か紹介した 「重点道の駅」 の選定証です。

 

これは平成26年度に選ばれた、全国35カ所の内の一つです。

日本の食文化をささえる “発酵食品” に特化した取り組みが評価されたのだと思います。

 

 

 

 

 

一番手前にある “カフェ&レストラン オリゼ” では、発酵食品を使ったオリジナル料理やスイーツを、セルフサービス方式で提供しています。

 

ちなみに “オリゼ” とは、「麹菌」 を意味するのだそうです。

 

 

 

 

こちらは “新鮮市場” の写真です。

 

全国に1117か所まで増えた道の駅、現実にはその内容は千差万別です。

これからは何らかの特徴、個性をもった道の駅が伸びてゆくだろうと私は思います。

 

その意味で、和の食文化である 「発酵」 に特化したこの道の駅、しかも地元の特産品だけでなく全国から発掘してきた商品を集めて 「発酵食品」そのものの良さをPRする、といった取り組みには感心します。

 

 

 

 

どくしゃになってね…